リンパドレナージュ

【解説】−簡単にいうと…−
「ドレナージュ」は、「排液」または「排出」という意味をもつフランス語で、「リンパドレナージュ」は、直訳すると「リンパ排出法」という意味になります。
リンパ液の流れるリンパ管は絹糸のように繊細です。リンパ液はゆっくりとした流れで、体表近くにも存在するため、強く圧迫したりさすったりしたりすると、逆に流れを滞らせてしまいます。そのため、施すタッチは非常に軽く、リンパ液の流れに沿って穏やかに行なわれます。
クライアントにとっては、初めは物足りなく感じられるくらいの軽さですが、このタッチが、リンパドレナージュの大きな特徴です。
【歴史】−こうして生まれました−
リンパドレナージュは、エミール・ヴォッダー博士によって開発された、身体機能や美容効果を高める、特殊な手技療法です。正式名は、「DR.VODDER MANUELLE
LYMPHDRAINAGE〜ヴォッダー式マニュアル・リンパ・ドレナージュ〜」といいます。現在では、いくつかのリンパドレナージュの手法がありますが、このヴォッダー式マニュアル・リンパ・ドレナージュが本来のリンパドレナージュです。(以下MLD)
ある日、南仏で開設した博士の診療所に、鼻炎とうっ血に悩むクライアントが訪れました。触診すると首、喉のリンパ節が腫れを感じました。その時、直感的にリンパ液の流れが停滞した事が原因と悟った博士は、流れをスムーズにするマッサージを施しました。すると、クライアントの症状が回復しました。このときにリンパ・ドレナージュの基礎が誕生しました。
その後、パリに戻った博士は、臨床を重ね、1936年、停滞している部位のリンパ液を排出(ドレイン)することから、『リンパ・ドレナージュ』と名づけて発表しました。全身の循環を活性、促進させるドレナージュ法は、「細胞の生命力が回復し、肌の奥からの美しさが蘇る!」と、絶賛されました。
その後、リンパ浮腫の治療や免疫系の賦活効果が注目され、1967年にMLDソサエティーが設立、1972年にはオーストリアにMLDの学校が設立され、このすばらしい技術の継承にあたっております。
【働き(効果・効能)】−こんな働き(効果・効能)があります−
●リンパ液
全身をめぐる血液は心臓というポンプに押し出され一定のリズムで流れています。動脈を流れ、酸素や栄養分を身体中の細胞に供給し、細胞が排泄する二酸化炭素や老廃物を受け取って静脈に流れ込み、再び心臓に戻ってきます。
細部に注目すると、動脈から流れ出た血液は、全身にはりめぐらされた毛細血管に流れ込んでいきます。さらにその血液の一部は、毛細血管から浸出して組織間液になります。
組織間液は、各細胞の隙間ににじみ出して栄養分を届け、同時に老廃物を受け取り、再び毛細血管に取り込まれて静脈に吸収されます。しかし、なかには毛細血管に吸収されずに、組織間 に分布してる毛細リンパ管とリンパ管に流れ込む組織液があり、これがリンパ液になります。
つまり、リンパ液は、毛細血管から浸出した血液の一部で、いわば血液が濾過された体液といえます。主に血漿とリンパ球から構成され、赤血球は含まれていません。
リンパ液は、血液とは異なり、心臓のポンプの力を持たないため、とてもゆっくりと流れています。その流れは、動脈管の中の血圧や、体液を引き出すタンパク質と関係してる圧力、筋肉・呼吸運動などの要因で決定されます。
そのため、リンパ液の循環は疲労やストレス、気候や体調などに大きく影響を受けてしまい、さらにゆっくりと流れるようになり様々なトラブルを引き起こします。
●リンパ系の働き
上述した、リンパ液は細胞が排出した老廃物等を回収する、血液と同じように大切な働きがあります。
また、外部から侵入した細菌やウィルスから身体を守るという大切な免疫機能もあります。リンパ管を通ってリンパ節に流れるリンパ液は、胸管や右リンパ本管を経て静脈に合流しますが、その前の、リンパ節において防御機能は働きます。ですからリンパ節は、濾過機能の役割をし、リンパ液の中の異物を取り除き、細菌やウィルスに対抗する免疫をつくる大きな役割があります。
そういう意味で、MLDでは、リンパ節をとても大切な器官として、トリートメントします。
以上がリンパ液、リンパ系の概要です。
次に、リンパ液が停滞すると、どの様な症状を訴えるようになるのでしょうか?
そしてその症状にMLDはどの様な効果があるのでしょうか?
●MLDの効果!
<老廃物の滞留>
この様な場合は、もともとタンパク質である老廃物が水分を含み“むくみ”となってあらわれてきます。さらに、皮膚機能を衰えさせ“お肌”の悩みの原因に大きく関係してきます。
MLDを行なう事により、水分を含んでいた老廃物が回収されるため、お顔やおなか、ふくらはぎのむくみは大きく解消されます。さらに、皮膚深部の浄化効果により、にきび、くすみ、小ジワ、乾燥など、トラブル肌は内面から解消されてきます。
<リラクゼーション効果>
MLDのゆっくりとしたリズムの優しいトリートメントはクライアントを、深くリラックスさせてくれます。交感神経を鎮め、副交感神経を活発にするので、呼吸が深くなり、ストレスケアにとても効果があります。
他にも、鎮痛効果や、免疫機能を高めるなどの効果も認められています。