パイプオルガンのページ(暫定版) Ver0.4
履歴:2003/10/17 Ver0.1 関係者および希望者にのみアドレス公開
2003/11/12 Ver0.2 ウィンドチェストの説明を追加
2003/11/13 Ver0.3 カプラ及び記憶装置の説明を訂正及び追加
2004/01/13 Ver0.4 一般の方にも開放、但し下記の注意事項をよくお読みください。
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(注1)今回の写真は全てあらかじめ学校の先生の許可を頂いて撮らせていただきました。 が、個人的使用ならというお話ですので写真等の転載は禁止致します。 また、このページに関して 「直リンク」を貼られることは決しておやめください。 ご協力の程よろしくお願いいたしますm(__)m (注2)画像は縮小されて表示しています。 画像をクリックすると元寸大の表示をしますのでクリックしてみてください。 (注3)このページはわたくしAjiが個人的な勉強目的として作っております。 基本的に聴講した内容をメモしたり、その他レクチャーコンサートで聞いた内容を 元に書いていますが、一部事実と相違しているところがあるかもしれません。。 そこはご容赦くださいm(__)m。 また違っている部分があればどんどんご指摘ください(^^;。 |
10月5日 国際基督教大学内礼拝堂にて「パイプオルガン見学会」

(写真)国際基督教大学の入り口
| 今日は国際基督教大学(ICU)にやってきました。といっても自宅から自転車でわずか5〜10分という 距離なんですけど。ここで今日、普段見ることの出来ないことが見られるんですっ。それは何かというと パイプオルガン演奏者の真横から演奏しているところを見学できるんですっ(^^) しかも見学後は実際にオルガンの試奏ができるという、パイプオルガンファンには涙モノな催しなのです。 ちょっと緊張しながらもいざ中へ〜。 |
| 構内のバスロータリーまで歩いたところで先行して歩く家族連れと遭遇。どうやらこの方々も礼拝堂に 向かうようです。そのほかにも結構構内の芝生とかで家族連れで遊んでいたりしたんで結構オープンな 印象。そいえば以前ここを卒業した友達に入りやすいところだから一度いっておいでよといわれた気も(^^; なかなかこういうキッカケがなければ行けないものですが、一旦入ってみると緑が多くて外とは別世界 ながらもゆったりできて天気がいいときに散歩をするのに丁度良いかもと思いますた(^^)。 さて、おいらはさらに奥の礼拝堂へ。 |
| ようやく礼拝堂に到着です。外観を撮ろうと思ったのですがちょうど逆光になってしまいました(^^; 礼拝堂の外観および内装について詳しく知りたい方は、ICUのHPもしくは、おいらの友達であり ICUの卒業生でもある「まほ」さんのHPをご覧になるとよいでしょう。 ICU教会のHP:http://www.icuchurch.com/ まほさんのHP:http://member.nifty.ne.jp/mahomaho/ 受付で今回のレクチャー用レジュメを頂き、オルガン試奏の整理札を頂き、いよいよ中へ。 |
| これが礼拝堂のオルガン。オーストリアのリーガー社製で1970年に納入されたモデルだそうです。 かなり大きいですね。ICUで使われているオルガンでは手で弾く鍵盤が3段。足で弾く鍵盤が1段 あります。オルガン各部の配置図を見ていただければわかりますが、それぞれの鍵盤に対応して 何処の部分のパイプから鳴るかは決まっています。 このパイプオルガンは左右対称になってますので、例えばCが左側のパイプであればC#が右側 のパイプという風に音階順に交互になるように設計されています。片側のパイプからしか鳴らないと 片側の耳でしか聞こえなくなりますし変ですよね(^^;。よくできてます。 |
(写真)これがICUにあるパイプオルガンの鍵盤
鍵盤は一箇所に集中してるので、「コンソール」と呼んでいます
| 一番上にあるずらっと並んでいる黒いボタンっぽいのが「ストップノブ」と呼ばれるものです。 ストップノブについては後ほどお話しますね。 そして真ん中に3段の鍵盤があります。下から第1鍵盤、第2鍵盤、第3鍵盤となってます。 最後に一番下に並んでいるのが足で弾く鍵盤です。 各鍵盤を叩くと、オルガンの配置図にもありますように 第1鍵盤・・・・リュックポジティブのパイプから音が鳴ります 第2鍵盤・・・・グレートオルガンのパイプから音が鳴ります 第3鍵盤・・・・スウェルオルガンのパイプから音が鳴ります 足鍵盤・・・・・ペダルオルガンのパイプから音が鳴ります |
| パイプオルガンは、今で言う「シンセサイザー」の様なものかもしれません。 シンセサイザーは、ピアノとか、クラリネットとか好きな音色を選んで、その音色を出すことが できますよね。そして、複数の鍵盤があれば、あるパートからは弦楽器、またあるパートからは 金管楽器を選択して演奏していけば、上手くすれば一人オーケストラっぽいことも可能かもしれません。 実は、パイプオルガンを使うことで2、300年前からそれを可能にしていたようなのです。 上の写真はストップノブを図解したものです。 「ストップ」とはパイプの音色を選ぶつまみをいいます。パイプオルガンにはたくさんの種類(音色)の パイプがあり、これらの一覧を「ストップリスト」と呼んでいたりします。パイプの種類について はも少し後に説明しますね(^^;。 ストップノブには、音色の名前が書いてあって、それを引くと希望のパイプの音色が出るように なっています。たとえば「オーボエ」のパイプの音を出したいな〜というときには、「オーボエ」って 書いてあるストップノブを引くとその音が選択されるということらしいのです。 この仕組みの味噌は、複数のストップノブを開くことによって複数の音色を組み合わせること ができることです。重厚な演奏ができるのも、こういう仕組みがあるからなんでしょうね。 さて、パイプの音色がどの様に選択されるんでしょうか。 ここで、パイプの音を選ぶのに重要な「ウィンドチェスト」について説明いたします。 ウィンドチェストは下記の部分から成り立っています。 ・パイプの立ち並ぶ「パイプボード」 ・音色を選ぶ「スライダー」 ・音ごとに仕切られた「風路」 ・鍵盤からの音階を選択する「バルブ」 ・「送風部」から送られてくる風を貯めておく「風箱」 ある音色(たとえばオーボエ)のストップノブを引くと、オーボエのパイプボードの下にある スライダーが開きます。つまり、選択された音色のパイプのみに空気が入るようになっているんですね。 一方、スライダーの下には「風路」という空間があります。各鍵盤を叩くと、トラッカーと呼ばれる 木製の棒やローラーを通じて風箱のバルブを開閉して、風路へ空気を送出します。 たとえば「ド」の鍵盤をたたくと、「ド」の風路に空気が送り込まれるわけですね。 そして予め開いた「スライダー」に繋いであるパイプから音が出される事によって、自分の希望 した音色「オーボエ」の、希望した音階「ド」の音が聞こえます。 ちなみに上図には描かれていませんが、空気を送り込むのは風箱の前についている 「送風部」の役割で、其の名の通り、モーターで送風をして、風箱に一定の風圧がかかるように 調節をしています。複数のスライダーを開いて複数のパイプから音が出ても、風圧(つまり音量)が 同じになるように調節されているわけですね。 |
(写真)コンソール裏の扉を開けるとトラッカーが並んでいました。
| 上の写真がコンソール裏の扉を開けて頂いて、中を見せていただいたところです。 普段、本当に見ることが無いのである意味貴重な写真かもしれませんね(^^;。 暗くて見えにくいですが、中にトラッカーと呼ばれる木の棒がたくさん並んでいるのが わかりますでしょうか?。鍵盤を叩くと、この木の棒を伝わってバルブが動くわけですね。 |
実際に両手で演奏している途中で音色を変更したい場合に有効な感じですね。 先生が実際にストップノブ(?)らしきものを押すと、コンソール上のストップノブが引かれたり していました。すごーい。あらかじめノブを引くパターンを自由に選択できるのか、それとも それぞれ既に決まったストップに割り当てられているかは不明でした。 ご存知な方いらっしゃいましたら教えてくださいませ(^^; 足鍵盤にあるこのノブ、どうやら「カプラ」と呼ばれる鍵盤を連結するノブのようです。 写真ではブレてて見にくいですが今、先生が踏んでいるノブが並んでいるところを拡大すると 「U−P」等と彫刻されているのが分かるかと思います。 「U−P」とは、第2鍵盤とペダル鍵盤同士を連結しますよー。ということみたいなのです。 今の例では第2鍵盤を弾くと、鍵盤同士連結しているので同音階のペダル鍵盤も押されたことになり、 異なる鍵盤のストップを同時に鳴らすことができるという利点があります(^^)v。 その代わり当然鍵盤を押す力も2倍に(^^;。演奏する人は指の力が必要ですな。。 |
| これはストップノブの状態を記憶する記憶装置(コンビネーションシステム)と呼ばれるものです。 いちいち曲を演奏するのに、音色を選択するのに膨大なストップノブからいちいち選ぶのは めんどうですよね。ということで、あらかじめストップノブの状態を記憶させる記憶装置なるもの が登場したようです。すべて機械じかけで記憶させてるのがすごいですね。 恐らく、このノブを押すと、ストップノブが一斉にがちゃがちゃと変わるんでしょうか〜。 ちなみに、最新型のパイプオルガンではコンピューターで記憶させているようです。 演奏者がフロッピーディスクにストップノブを記憶させて、演奏時にフロッピーを挿入させれば 済むという感じみたいですよん。 「最新のコンピュータを使ったコンビネーションシステムってどんな仕組みなの?」 という興味を持った方は是非、ヤマハさんが開発した「ヤマハメモリーシステム」のページを ご覧ください。サントリーホール等の記憶装置ではこのシステムが採用されています。 ホームページ:http://www.yamaha.co.jp/product/pipeorgan/memory/mem-001.html |
(参考資料・サイト)
・国際基督教大学宗教音楽センター主催 「パイプオルガン見学会」レジュメ&聴講メモ
※今回用いたパイプオルガンの図解の写真は、このレジュメから頂いています。
・サントリーホール主催 「パイプオルガンレクチャーコンサートシリーズ2003 オルガン解体新書第2章 音色のレシピ」 レジュメ
・ローランド株式会社 「ロジャースオルガン」リーフレット
・ヤマハ株式会社 パイプオルガンページ http://www.yamaha.co.jp/product/pipeorgan/
その他、個人サイト等いくつか(^^;