はじめてのアフリカ旅行記


【10】 簡単にサヨナラできないジンバブエ

3月19日
滝遊歩道
本文とは直接関係しませんが、ビクトリアの滝の遊歩道を歩く筆者です。まるで森の中の遊歩道のようです。 地面が濡れているのが分かりますか?左のほうに滝があり、そちらから飛んでくるしぶきが絶え間なく地面を ぬらし続けているのです。
色々と本当に楽しい時間を過ごすことができたジンバブエ、ビクトリアフォールズだが、こことも今日でお別れだ。 ホテルをチェックアウトする際、二日間の夕食代を清算した。昨夜までさんざん気をもんでいた値段も、リーズナブルで 一安心というところだ。ホテルを出ると、Dumiさんとドライバーの人が迎えに来てくれていた。時間には本当に正確だ。 遅れないどころか、いつも少し早めに来てくれるのだ。到着時の空港での出来事から、この国では時間にカリカリしても 仕方がないのかと思っていたのだが、考えを改めるべきかもしれない。もっとも、これは観光客相手のガイドさんだから なのかもしれないが・・・・。
車に乗り込み、楽しかった事を振り返り、余韻に浸っていたらあっという間に空港に着いてしまった。Dumiさんとドライバー にお礼を言ってチップを渡す。残ったジンバブエドルも(記念に残す1枚を除いて)全てチップとして渡した。ジンバブエドルは 国外では全く使えないと聞いていたからだ。だが、先にも書いたように、この国の人はジンバブエドルよりUSドルを欲しがる から、ジンバブエドルのチップはあまり喜んでくれないかもしれないな、と渡してから少し気になった。ところが二人は にっこり笑って、「楽しんだか?日本に帰ったら、手紙でもくれよ」と連絡先を紙に書いて渡してくれた。きっと書こう、 そう心に誓った。日本に帰ってはや一年、心に誓った手紙はまだ書いていない・・。大変お世話になりました、ありがとう。 Dumiさん、ドライバーさん。
二人と別れ、空港カウンターでチケットを差し出す。そこに手書きで何か書き込み、パスポートにスタンプを押すだけのごく 簡単な出国手続きが済んだ。そしてゲートに向かい手荷物検査を受けようとしたまさに時、どこからか「ガチャン」と大きな 音が聞こえてきた。同時に空港中の電気が消えた。手荷物検査用のX線検査装置も当然止まってしまった。何事だ!?と あわてる僕らをよそに、空港の職員は特に驚く様子も見せず、少し苦笑いを浮かべる程度。手荷物検査場も詰まってしまって 進まなくなりどうなるのかと心配していたが、ふと思い出した。そういえば、チェックアウト前にホテルの部屋で荷物を 片付けていた時、部屋のドアの所にメモが貼り付けられていたのが目に付いた。今まで忘れていたが、確かそこには、今日 昼前から国中が停電するというような事が書いてあったはずだ。「・・・わがホテルは自家発電所を持っているので、ご心配 には及びません。注:エアコン、テレビ、風呂のお湯は使えません。」とのただし書きもあった。電灯だけはつくようだった が、昼間に電灯はつかなくても困らないぞ。

ビクトリアの滝
これも本文とは直接関係ありませんが、再びビクトリアの滝。流れ落ちるすぐきわまで木々が生い茂っています。 植物の生命力の力強さを感じますね。右のほうのケムリは水しぶきで、このしぶきが遊歩道まで飛んでくるのです。 もちろん、ずぶ濡れです。第8話を読んでいただいた方はお分かりですよね。
しょうがなく手持ち無沙汰で待っていた。入国時と同じかなあ、と心配になり始めたころ、手荷物検査が機械を使わない目視 検査に切替わって再開された。空港職員はどうもこのような事態に慣れているような気がするが・・・。カバンの中身を全部 かき回され、せっかくうまく詰め込んでいた荷物が収まり悪くなってしまった。金属探知機はバッテリ式の手持ちタイプが 持ち出されてきたが、なんと僕のベルトのバックルにこれが反応した。これまでずっと付けていたベルトなのに、なんで今 だけ反応するのだ?あわてて職員に「ベルトだよ」と説明した。もう少しで服を脱がされる所であった。いやあ、入国の時も 出国の時も、なかなか簡単にはいかないものだ(なにか違う気もするのだが・・・)。
夕暮れの風景
搭乗手続き前に色々とごたごたがあったわりに、結局は時間通り飛行機に搭乗。僕らが乗った飛行機は行きと同じ小さな ジェット機だが、一応ビジネスクラスとエコノミークラスのシートがある。しかし、ジャンボ機のような明らかな差はない。 若干シート幅が広いように見える程度だ。ちなみにファーストクラスはそもそもない。フライトアテンダント(スチュワード) の人は陽気なお兄さんであった。飛行機がゲートを離れ滑走路に向かっている時に、昼ごはんのサンドイッチを配りながら 近づいてきた。そして僕の前に来て「ニーハオ」。とっさに「ニーハオ」。なぜか反射的に返してしまった。すぐに「僕は 日本人だよ。中国人じゃない。」と訂正。そのアテンダントのお兄さんは「ごめんなさい、日本人の方でしたか。日本語では 「Hi」は何て言うんですか?」と聞いてきた。「コンニチハ」だよ、と教えてあげると、「コンニチハ、オー、コンニチハ」 と言いながら去っていった。・・・たぶん、今度は中国人を見つけて「コンニチハ」と言ったりするんだろうな・・・。
これはガイドの人から聞いた話なのだが、アフリカの人から見ると、アジアの人間(特に中国、日本、韓国など)は全く区別が つかないのだそうだ。やはりそういうものか。日本人と韓国人のどこが違うんだ、と聞かれても、日本人の僕でさえ 「なんとなく感じが違う」としか言えないもんな。僕らだってアフリカ人を見ても、みんな同じ黒人にしか見えないし、 知らなければいろいろな人種がいるなんて考えもしないだろう。しかし、彼らに言わせると「ヤツとは黒さが違うから、 オレとは違う人種だ」というように、きっちりお互いを判別できるらしいのだ。
僕は大学時代、日本語がとてもうまい韓国人の先輩を、かなり長いこと日本人だと思っていたけどね・・・


夕日
暮れ行くザンベジ河。さようなら、ジンバブエ。忘れがたい思い出をありがとう。






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