しょーじ
                                  いやしきTAKA
                                                                   2008.3.22 更新 じゃ


 からたちの棘は利き利き道の辺に命を守る鋭きかたち

   兄の事てんかんをこそ憎むべきお門違いか医師を恨むは

 
    父の事肝硬変こそ憎むべきお門違いか医師を恨むは

   
   
      俺の事無意欲をこそ憎むべきお門違いか教師恨むは

    
      母がこぐ懸命にこぐ自転車を左に見つつアクセルを踏む


      
      老父母が退院なき子の面会後草木を愛でつつ門に向へり



          
        鉄格子はずせば報酬あがるとうこころの仕事に希望仄見ゆ

                   遅くまで省みており脆き日々明日は妻子と桜花見に

             
         眩しき世こころに病持つ人は暗く狭きにこらえ息して


             
           看護師のつとめを終えし真夜中は卓に脇当て悲しみかぞゆ


                
          真っ先にイヤという語を覚えおる首振る我が子をよしと思へり

                                
明日よりは12週なる我が妻は頬杖つきてテレビを見ている

                              ナフタリンなめたみどりご両親はおまえが駄目だあんたが悪い



みどり児と身重の妻が肉塊に叫び嘆けるセルビアの父


 
点数が人の価値かと思われた若かりし時脆弱の日々


     
吾子の腕パンの輝きこんがりと共に焼かれてこよなく愛し


     
  わが父は軍人として生きましたわたしは誰と何と戦う

       
  助けたい看護の資格取りたるにてんかんの兄告げず逝きたり


           わが先祖どこどこまでもさかのぼりゃビッグバンあり大宇宙あり

             
柿の葉に少年の日の夕焼けが朱と黒とで鮮やかにあり

                 
ふたつなるわが子の怒り我に向き手上げ足上げその顔やよし


                     
小学の痩躯眼鏡の先生は最前列の机蹴りたり

                         
幼き日着物の父の懐に兄と二人で入りし夜よ

                          
雷の地鳴り閃光何ものぞ蝉はゆうゆうミンミンと鳴く


                             子を叱り妻を叱りて七五三写真のためのポーズは大変



漆黒の駅より降りて線路沿い母と帰りし古里の道

 
 兄の顔幼き日より暗くして朝の来ぬまま黙って逝きぬ


     演習の帰りの夜に缶詰を笑顔ながらに手渡す父は

       
てんかんの兄さん叩く父さんを我は跳び蹴り父さん哀し


          
点数が人の価値かと思いたる希望夢なき灰色の頃

           脆弱のわが人生の経験を我が子に伝え死のうと思う


              深い夜寝返るこども向かいくる父さん負けて壁に肩寄す

               昔日に圭子の唄がありました今もヒカルのくぐもるうたかな

                                             
                    故郷が別世界のごと思わるる海がしとねの旅盂蘭盆会

                       自閉の子前住む家に帰りたい口をへの字に涙嗚咽す


                      
右腕の皮膚の小皺よ少年の日より幾年愛し愛しよ

                         夏は蝉蝉は古里青空に杉の山々夏は故郷

                            
顔ゆがめ思い切り泣く年の暮れ我がみどりごに過去は始まる



  七十五夏の帰省の庭先で母は小さく笑みて手を振る

       半世紀生きれば重い腰あたりあと半世紀軽くしないと           へっ


           癲癇は何を知らすや秋の日にひきつる姿もうもういいよ

              兄ちゃんが登校途中の森道で三つしてきた笑って言った
                  
                 兄の日記朝の来ぬまま死んじゃった朝の来ぬ夜それはあるのだ



                    なつかしき小学校の同級生死ぬまで会える人いくたりぞ

                        亡き父が亡き長兄抱く写真あり母に送りぬ大きく写して
                           
                            母一人残して上京夜しじま子の声入れてテレホンコール


                               
                               0コンマ1にも満たぬ視力なり眼科帰りの我が子抱きぬ

                                  あ〜う〜と憑かれたように声を出すわが子よ我が子どこを流離う

                                     オーティズムわが魂になげかける人生の意味家族の契り



                                         自閉症何がどうして自閉症何の咎やら何の幸やら

                                            燃えるよに口をへの字に怒る顔我が子叱らる理由わからず

                                               障害者隔離コロニー30年地域へなどとよくも言えるよ


                                                  ヒトの世は今が一番輝きて昔の人智もっと煌く

                                                     遇いました夜勤の舎の小窓より羊羹色に縁どらる街

                                                        じゅ〜んとはこの世の宇宙の戦友だ小さき星の丸い地球の




      お仕事が福祉とはいえ本当にお金が欲しい仁義もほしい

           
中学のピラミッド型から釣り鐘型にそれは前からわかってただろ


                     
   夜勤には考えますよこんなこと自殺の似合う齢のことなど

                           
わが仕事技は熟していくものを何故に混迷技に非ずか

                               
心とは何なんだろう昨今は年金ローンで頭がいっぱい


                                 
   半世紀脆くて弱きあの頃が今日の明日の勇気になるよ

                                        
やさしげな人こそ敵になりたるか人の気持ちはわからんものよ

                                              
大方の妬み恨みの原因は話しせぬこと耳貸さぬこと


   
そういえば宇宙に上下左右無しもっと自由に生きてもいいか

       
カーナビのお疲れ様に癒されるマンション前の私の心
        
          
あの世へは小さく弱く消えるよりダイブするごと雄雄しく行かん
                

              永らえば永らう程の悲しみは深く大きくこの大晦日
                         

                   六四を擁いて霧島走ってた本気で命預けてました
                               
  
                       人の世は齢経るほどわかります生老病死大変だよね

                 
                                現在はいつもいつでも移ろひて過去から未来未来から過去

                                  若き日に逝きし父兄わがこころ兄を知ったか父がわかるか
            


        今の世は智に働きし人多く角が立つ立つ情けは何処

               齢重ね妬み恨みの溢れくる一所懸命仕事したるに

                   宮崎の故郷より出でしそのまんま知事が親しく近くなりたり

                         世の中はあんなこんなの人がいてこんなあんなの事どもありて

                              懐かしきおふくろさんの真実は米寿の人の正しき怒り

                                      
仕事とは人しあわせにするものぞ憎くてならぬ上司ありても


                                        ただにただ点数よりも価値あるは己が戦死を想うこころぞ    反戦!のうたであるぞよ



  
          受験なりわが子の未来然りながら身の丈に合う高校でいい    といいながら‥不安

                       わが妻よ空気のような存在にまだならないね空気じゃないし

                 幼き日父の寝顔を逆さまに今はわが子が遊び見ており

                    高3の不機嫌の兄我が腹を足蹴りにするされど兄なり

                        自閉の子いつになったら父さんと言ってくれるか呼んでくれるか

                                               首に矢が刺さりし時に母親は泣くな泣くなと厳しく叱る

                                  我が妹よ兄らしきこと何もせず孫二人ありごめんなすまんな


     
                   
                         退職金無ければ辞める辞めているお金のために働く私

                   
あと五年働き甲斐は退職金仕事の中身スカスカスカよ

                     春になり憎き人あり仕事場の情なし知なし思いやりなし         そいはおいがじゃっどかい

                         齢経れば年経るほどの思いあり思いは重い重い重いよ

                             高校の不合格なりわが息子今蘇える友の哀しみ