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2008年
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敬称略
2008年6月10日
 お家芸、バレーボール その2 ---------------------------------------------------

 松平康隆さんは元全日本の監督である。

 日本代表とはいわなかった。
 いまでこそ代表というが、そのころはあくまでも、全日本であった。

 松平康隆さんはアイディアマンで、集客方法から実況解説まで、まさにマルチプルな活躍でヘッドコーチというよりも、メジャーリーグでいうチームマネージャーであった。
 松平康隆さんの存在はこの国にしてみると、空前にして絶後であろう。

 国内よりも海外で有名なかたである。

 その松平さんですら、プロリーグ化は実現できなかった。

 プロリーグがならなかったから日本は勝てなくなったのか。
 日本代表が勝てなくなったのなぜか。
 ひとことでいえば、工夫がないからではないか。

 いっとき、世界の高さにはスピードのある攻撃で、と対抗したが、返り討ちにあっている。
 高さにはスピードでは対抗できない。
 そもそも高さとスピードとは次元の違う要素である。
 それを対抗手段になりうると思い込んだ協会首脳陣の勘違いなのだ。

 高さには高さで対抗するよりほかはない。

 決め手になるのは、やはり強いサーブと高いブロックである。

 たとえば、選手全員に強いスパイクサーブを義務づける。
 2bを超える選手、最高到達点の世界的水準にある選手をブロックにあてる。
 ときにはブロック専門に4人、5人のサブ枠をあててもよいのではないか。

 重要なことは攻撃に優先順をあたえることである。
 そうすることによって意識の集中をみるからだ。

 最善は、サーブで決着をつける。
 次善は、ブロックで決着をつける。
 この覚悟をもつことからはじめる。

 これこそが、かつて日本のお家芸といわれた、速攻の現代版といえやしまいか。
 どうだろう。(2.14.03)
 
 5年まえの記事である。
 バレーボール全日本が苦しんできたのは、世界の高さとパワーである。
 その高さとパワーに、スピードで対抗できると考えるのはまちがいである。
 高さには高さで、パワーにはパワーで拮抗するよりほかはない。
 
 3年半まえ、全日本チームの監督に就任した植田辰哉監督には失うものはなかったのだろう。
 まさに背水。
 だからこそ基本から出直せたのではあるまいか。
 ミュンヘン大会の手本があった。
 
 いま。
 全日本女子チームに、全日本男子チームの緊張感が感じられない。
 男子チームより、成績がましであったからであろうか。
 中位のメンタリティーにどっぷりつかっている。
 ゆえに、ジリ貧はいなめない。
 
 今後、世界との差を痛感するのは全日本女子チームになるだろう。
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