楽しいキャンプ
1、大営火(キャンプファイヤー)
野外活動のなかで、参加者全員が楽しいひとときを過ごす時間、それが大営火
(キャンプファイヤー)です。しかし、実際はマスターをだれにするのか、スタンツは
どのようなものにするかなど、頭を痛め、悩んだ末、完璧な芸を披露しようとしたり、
自分たちだけがたのしんだり、つまらない時間になっているのが現状ですし、「でき
れば雨が降って中止にならないかなあ。」「指導員の先生がしてくれないかなあ。」
と思いつつ九重にやってくる学校が大半です。でもよく考えてみると、動きの細かい
寸劇をやっても、手品をやっても、あの炎だけの明かりではなにも見えません。むし
ろ大きな声や音を出した方が存在感もあり、耳を介して意志が伝わります。「山賊の
うた」や「幸せなら手をたたこう」など、古くさくて、単純ですが、以外と参加者が楽し
んでいます。とにかく、細かな芸にこだわらず、1番大切なポイントを忘れてはならな
いことです。1番大切なもの、それは、充実した活動です。苦労すれば苦労するほど
疲れを忘れて大騒ぎ、というのが私たち指導員の、今日までの教訓です。活動初日
から、たくさんの汗と涙を流せば、炎を見るだけで学校、家庭、家族、友達などを胸に、
底抜けに楽しい大営火になるはずです。
とはいえ、ここでは、基本的な大営火のプログラムを紹介します。参考にしてください。
| 準備と 係り 道具 |
大営火(キャンプファイヤー)を始める前に準備をしましょう ◇ 大営火の係り ・営火長・・・・・・・・・・・・・・大営火全体の主催者です。九重教育キャンプ場 では「野営長」(引率責任者)が行っているケース が多いですが、必ず野営長でないといけないとい うことはありません。 ・エールマスター(司会)・・大営火の全体進行を行います。 ・トーチ係・・・・・・・・・・・・・班長がつとめることが通常です。第1部や第3部で 分火を担当します。 ・消火係・・・・・・・・・・・・・・大営火の最後に消火活動を行います。 ・営火係・・・・・・・・・・・・・・大営火の準備をします。新聞紙(たきつけ)の準備 をしてもらいます。 ・火守係・・・・・・・・・・・・・・営火の調整を行います。九重教育キャンプ場では 指導員が行っています。 ※ その他、火の女神、火の子(火を運ぶ人)、火の長(営火長)などを決め て演出することもあります。 ◇ 大営火の道具 ・トーチ・・・・・・・・・・・・・・・・トーチは長さ1bくらいの角材(2〜3p角)の先 幅15pくらいに雑巾を巻き付け、針金で縛りま す。数は班の数+営火長等の分です。また、空 き缶を利用したトーチを作る場合は竹が割れな いよう、缶の部分だけでなく、その下部も針金で 縛ってください。さらに、竹の節に穴をあけること もおすすめします。 ・衣装・・・・・・・・・・・・・・・・営火長は、火の長をかねていますから、古代人 のような装束がおすすめです。キャンプ場にある 毛布やシーツを利用してもいいのですが、杖や頭 の被りものなどを考えてはどうでしょう。 ※ 薬剤(硫酸・硝酸カリウム・ショ糖<白砂糖>)を利用して自動点火を企 画される場合は、薬剤をこぼさないよう、また容器が破損しないように気を つけてください。この場合、金のバケツやかなり長い針金が必要になりま す。 |
プログラム
| 構 成 | 活 動 内 容 | 時間 | 留 意 点 |
| 第1部 火を迎える儀式 | ● 集合 会場(営火場)入り口に班 ごとに1列縦隊で並ぶ。 ● 入場 班長を先頭に1班から、左 回りに入場します。マスタ ーから指示がでるまで起立 したままで静かにまちます ● 整列 マスターの指示で円形を作 ります。 1、オープニング オープニングミュージックを 演奏する。 2、開会のことば 「これから、○○中学校夏 の祭典を行います。私たち キャンパー一同、美しい星 空のもとで炎を囲み、楽し いひとときを過ごしましょ う。」 3、全員斉唱 「遠き山に日は落ちて」の 1番を全員で斉唱しましょう 2番からはハミングです 4、営火入場 2番のハミングが始まった ら「営火の入場です。」の 合図で、営火長を先頭に 円内に入場します。そして 円内を1周して中心を向い て立ちます。 5、誓いのことば ・営火長は、自らの松明の火 を、班ごとに分火する。 ・各代表(班長)は分火の際 に誓いのことばを述べて、 誓いをたてる。 6、点火 営火長の「点火」の合図で 営火長と班長が松明をマ キの中に入れる。 7、全員斉唱 「燃えろよ燃えろ」1・2番を 全員で斉唱する。 8、営火長のことば 例「みなさんは人間の知恵 のすばらしさについて、じっ くりと考えたことがあります か。今、私が松明から点火 した火ははるか100万年 もの昔から、私たちの先祖 から伝えられたすばらしい 文化の贈り物なのです。日 々の炊事に、野獣から身を 守るために、暖をとるため に、あらゆる工業の熱源と なるために、そして今宵の ような親睦を深めるために 火は人間の生活に欠くこと ができない大切なはたらき をしてくれます。さあ今宵は この恵の炎を囲み、先祖 の偉大な知恵に感謝しな がら楽しいひとときを刻み ましょう。きっと、みなさん 一人ひとりの心は、この炎 を仲立ちに、しっかりと結 ばれることでしょう。」 9、校歌斉唱 |
10分 3分 2分 5分 3分 3分 3分 |
・キャンパーは帽子(手ぬぐいでも 可)をかぶり、厳粛な態度でのぞ むように事前指導をしておく。 ・「はじめのことば」などの肩苦しい 挨拶はせずに、吹奏楽部の演奏 や、テープによる荘厳な音楽を ながしたりする。 (1) 遠き山に 日は落ちて 星は空をちりばめぬ 今日のわざをなし終えて 心かろく休らえば 風はすずしこの夕べ いざや楽しまどいせん (2) やみにもえし かがりびは 炎今は静まりて 眠れやすく憩えよと 誘うごとくきえゆけば やすきみてに守られて いざや楽し夢をみん ・営火長はゆっくりとまわります。 また、正面はふつう北を向いて います。 ・マスターは、営火長が正面に立 ったところで、「ただいまより、炎 の分火を行います。」と言う。同 時に営火長は1歩前に出る ・マスターの「第1の火」の合図で、 1班の班長は営火長の前に行き 誓いの言葉を述べる。言葉が終 わったら松明に火をもらう。 (誓いの言葉の例) 友情・協力・努力・平和・健康・ 勇気・希望・団結・奉仕・鍛錬 等 ・司会者は、松明からマキに点火 され、炎が赤々と燃える様を伝 え炎を見つめながら、炎がもっと 大きく燃えるように元気よく歌う ようリードする。 (1) 燃えろよ燃えろよ 燃えろよ燃えろ 火の粉を巻き上げ 天までこがせ (2) 照らせよ照らせよ 真昼のごとく 炎よ渦巻き 闇夜を照らせ ・営火長は、キャンパーの心に響 きわたるような話術を心がける。 (口調・抑揚・間の取り方・音声・ 態度 等) ・火守は、状況をみながら、場あっ た炎の調節を心がける。 ![]() |
| 第2部 ボンファイヤー | 1、レクソング 例 ・「大きな歌」 ・「キャンプの夜」 ・「すいかの名産地」 ・「山賊のうた」 2、ゲーム ・魚鳥木 ・ジャンケンチャンピオン ・幸せなら手をたたこう 3、スタンツショー ・班ごとに、マスターの指示 で行う。 ・途中、1〜2回、全員でゲ ームや歌を歌うような活動 をする。 例・「中学生の生活紹介」 ・「今週(月)の十大トピッ クス」 ・「幼なじみ」 4、全体で、ゲームやダンス 5、ソング ・「友達の歌」 ・「見上げてごらん夜の星 を」 |
40分 | ・レクソングは、全員に大きな声を 出させるための準備運動です。 マスターと全員の輪唱や掛け合 い、「大きな歌」・「山賊のうた」な どを利用しよう。1・2曲でうまくい けば、動作を伴う歌で、体を動か すことを心がけましょう。 ・ギター、アコーデオン、ハーモニ カなどの楽器演奏ができる生徒 がいれば、生かすようにする。 ・スタンツは班員全員が参加し、3 〜4分程度の出し物とする。 ・スタンツは声を大きく、動作も大 きく、見やすい場所で行う。 ・手作り賞状を作っておき、営火 長の講評とともに表彰するなど の工夫をする。 ![]() |
| 第3部 終わりの儀式 | 1、全員斉唱 ・「一日のおわり」 2、採火 ・営火長は火のついていな い松明を持って、中央の ファイアまで進み、採火し もとの位置にもどって炎 をかかげる。 ・営火長の採火後すぐに、 火守は火を消す。 3、謝辞 ・代表者一人が営火長の 前に進み出て感謝の言 葉を述べる。 4、トーチサービス ・班長は、火のついていな い松明を持って自分の場 所で待機する。 ・営火長はおごそかに円内 を歩き、班長の松明に火 を移す。 ・班長は松明をかざす。 5、営火長の言葉 ・夏の祭典の成果と今後の 心構えについて述べる。 6、閉会の言葉 例 「これで、平成○○年 度○○中学校夏の祭典 を終わります。」 7、全員斉唱 ・「今日の日はさようなら」 1番斉唱 |
10分 | ・火守は火勢を弱める。 (1) 星影さやかに 静かにふけぬ つどいの喜び 歌うはうれし (2) なごりはつきねど まどいははてぬ 今日の一日の幸 静かに思う ・トーチサービスを受けた時に、誓 いの言葉を述べてもよい。 ![]() |
くじゅうの歌
| ◆ 坊がつる賛歌 1、人皆花に 酔う時も 残雪恋し 山に入り 涙を流す 山男 雪解の水に 春を知る 2、しゃくなげ谷の 三俣山 花を散らして 藪分けて 湯沢へ下る 山男 花の情けを 知るや君 3、ミヤマキリシマ 咲きほこり 山はピンクの 大船の 段原さまよう 山男 メランコリーを 知る者ぞ 4、四面山なる 坊がつる 夏はキャンプの 火を囲み 夜空をあおぐ 山男 無がを悟るは この時ぞ |

指導員が作詩・作曲した曲です!
キャンプの安全 
変化に富んだ野営生活を楽しみ、自然とのふれあいを満喫しようと思うと、多少の冒険が
伴います。個人として、また集団の一員としてどのような点に注意すればよいか、キャンプを
安全に行うための行動基準を考え、事故のない快適な野外活動を楽しみたいものです。
| キャンプ生活での安全は、何より重いといわれる人の生命を尊重し、お互いを認めあうことから始まります。そこから助け合いの精神が生まれるはずです。 |
| キャンプ場での野営生活は、肉体的にも精神的にも健康な状態で活動できることが基本です。「自分の体調は自分で守る」をモットーに、自己管理をしましょう。そのため、特に、衛生管理を十分に行い、食中毒等の発生を予防しましょう。 |
キャンプ場では、日常以上に健康管理が大切です。日頃から自己の健康状態に関心を持ち、自己観察を行い、コンディションづくりをすることが大切です。
|
| 事故はあってはならないものですが、万が一発生した場合に備えて、対応のためのマニュアルを作成しておきましょう。また、応急手当も学習しておくと、いざという時に役立ちます。特に、虫刺されや、やけど、切り傷については、十分な学習が必要です。 |