きのこ狩りへの扉

ようこそおいで下さいました。

当ページは、これからきのこ狩りにチャレンジしようとしているあなたに

キノコのことを少し理解していただき、毒キノコから身を守り、

また、間違ったきのこ狩りへの知識を排除していただくために設けました。

私は、キノコについて専門に勉強した訳でもなく、資格もありませんが、

信じてもらえる方々に、少しでもお役に立てればと思っております。

また、本コーナーの中で間違った記載等お気づきになられた方がございましたら、
ご面倒ですがご一報頂ければ幸いです。

なお、当ページに記載してあるからといって、不幸にも判別を誤り、食されて健康等害された方への保証等は
当方一切責任を負いませんので、十分知識のある方に判断していただいた上で、食されることをお奨めいたします。

 

キノコのつくり

キノコは種類により様々な形をしております。しかし、ここでは左図のように一般的によく見かけるキノコのつくりを覚えてください。後々キノコの判断をする時にとても重要になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キノコの分類

キノコは形状等により、たくさんの種類に分類されています。ここでは大まかな分類を記載します。

特徴

例(赤字は毒キノコ

ハラタケ類

ヒラタケ科

切り株、枯れ木、倒木などに群生する。

ヒラタケ、シイタケ

 

ヌメリガサ科

傘の表面にぬめりがある。色は中心ほど濃く、周辺は淡くなる。

サクラシメジ

 

キシメジ科

最も多くのキノコが属している科。右の例を見ても解るように、食せる有名なキノコもあるが、毒キノコも属しており、初心者には見分けにくい。一つずつ覚えるしかない。

ホンシメジ、ハタケシメジ、スミゾメシメジ、ブナシメジ、ドクササコ、ツキヨタケ、キシメジ、シモフリシメジ、マツタケ、マツタケモドキ、バカマツタケ、カキシメジ、ナラタケ、スギヒラタケ、ヒロヒダタケ、ムキタケ、サクラタケ、エノキタケ

 

テングタケ科

ひだも柄も白色で、白いつばとつぼを持つ。この科のキノコは、1本食べても死に至る猛毒菌が多いので、初心者は手を絶対に出すべきではない。

ベニテングタケ、テングタケ、ガンタケ、ツルタケ、タマゴタケ、コテングタケモドキ、タマゴタケモドキ、ドクツルタケ、タマゴテングタケ、フクロツルタケ、タマシロオニタケ

 

ウラベニガサ科

広葉樹の枯れ木、朽木に生える。

ウラベニガサ

 

ハラタケ科

広葉樹林や針葉樹林の地上に点々と生えるものが主で、柄には鱗片が付き、つばを持っているものが多い。

カラカサタケ、ハラタケ、カブラマツタケ

 

ヒトヨタケ科

種類により、発生の場所は変わる。(草地、地面、朽木、切り株など)この種は成熟するに連れ、傘の縁部から溶け、黒いインクのような液になるものが多い。

ササクレヒトヨタケ、ムササビタケ、ワライタケ

 

オキナタケ科

広葉樹の枯れ木、朽木に束生する。

ヤナギマツタケ

 

モエギタケ科

種類により、発生の場所は変わる。(朽木、切り株、埋もれ木などが多い)

オオシビレタケ、クリタケ、ニガクリタケ、ナメコ、スギタケモドキ、チャナメツムタケ

 

フウセンタケ科

広葉樹林や針葉樹林の地上に生えるものが主。

オオキヌハダトマヤタケ、ショウゲンジ、オオツガタケ、クリフウセンタケ、オオワライタケ、コレラタケ

 

イッポンシメジ科

広葉樹林や針葉樹林の地上に生える。

シメジモドキ、クサウラベニタケ、ウラベニホテイシメジ

 

オウギタケ科

松林の地上に生える。傘は粘性があり湿気を帯びると増す。

クギタケ、オウギタケ

 

イグチ科

種類により、松林、松の混じる雑木林、広葉樹林の地上に生える。傘は粘性があるものが多く、裏は管孔状になっている。(例外もある)

ヌメリイグチ、ハナイグチ、アミタケ、チチアワタケ、ドクヤマドリ、アカヤマドリ、ヤマイグチ

 

オニイグチ科

広葉樹林や針葉樹林の地上に生える。

セイタカイグチ

 

ベニタケ科

広葉樹林や針葉樹林の地上に生える。柄が短く、つばがない。

シロハツ、クロハツ、クサハツ、オキナクサハツ、アイタケ、ドクベニタケ、チチタケ、キチチタケ、ハツタケ、アカハツ

ヒダナシタケ類

アンズタケ科

松林、松の混じる雑木林の地上に生えるものが多い。傘はじょうご形で、ひだは浅く脈状。

アンズタケ、トキイロラッパタケ、クロラッパタケ

 

ラッパタケ科

針葉樹林の地上に生える。アンズタケ科と同じ特徴であるが、やや大きくなる。

ウスタケ、フジウスタケ

 

シロソウメンタケ科

広葉樹林の地上に生えるものが多い。キノコ全体が根元から数本の枝のように分かれ、サンゴ状あるいは樹枝状。

ムラサキホウキタケ、シロソウメンタケ、ナギナタタケ、スリコギタケ

 

ホウキタケ科

広葉樹林や松の混じる混生林の地上に生える。根元は太く、枝は多数に分かれサンゴ状になる。

ホウキタケ、コガネホウキタケ、ハナホウキタケ

 

ハナビラタケ科

針葉樹の根元、切り株などに生える。太い柄から傘が花びらのように広がり、大きな株をつくる。

ハナビラタケ

 

カンゾウタケ科

シイ、カシ、クリ、ミズナラの幹のくぼみや根元に生える。肉汁のような液を含み、傷をつけると血のようににじみ出る。

カンゾウタケ

 

サンゴハリタケ科

広葉樹の倒木、切り株などに生える。キノコ全体がへばりつくように生え、枝分かれした柄は針状に垂れ下がっている。

サンゴハリタケ、ヤマブシタケ

 

エゾハリタケ科

ブナ等の枯れ木、倒木などに折り重なって生える。傘は半円形。

エゾハリタケ、ブナハリタケ

 

カノシタ科

広葉樹林や松の混じる混生林の地上に生える。傘、柄、針状の裏面も白く肉質はてもろい。

シロカノシタ

 

イボタケ科

広葉樹林や松の混じる混生林の地上に生える。傘の表面がささくれている。(クロカワにはない)

クロカワ、コウタケ

 

タコウキン科

広葉樹の根元や、倒木、切り株などに生える。針葉樹に生えるものもある。太い柄から枝分かれした扇状の傘が折り重なっている。(違うものもあるが・・・)

トンビマイタケ、マイタケ、マスタケ、ヤニタケ、カワラタケ、ツガサルノコシカケ

 

マンネンタケ科

広葉樹の根元や、倒木、切り株などに生える。針葉樹に生えるものもある。(薬用として用いられる)

コフキサルノコシカケ、マンネンタケ、マゴシャクシ

腹菌類

ツチグリ科

土がむき出しの所などに生える。幼菌の時は球状で、成熟したものは、硬い革質の外皮が星状にはじける。

ツチグリ(不食)

 

クチベニタケ科

裸地の苔むした所に生える。球状で頂部に口紅のような鮮やかな朱がある。

クチベニタケ(不食)

 

ヒメツチグリ科

広葉樹林や針葉樹林の腐植土に生える。

シロツチガキ(不食)

 

ホコリタケ科

雑木林や畑にも生える。球形キノコ。(この種は幼菌のみ食せる)

オニフスベ、ノウタケ、ホコリタケ

 

スッポンタケ科

種類により、発生の場所が違う。(竹林、雑木林、広葉樹林、針葉樹林などの地上)白い卵形の幼菌から殻を破ったように生える。

スッポンタケ、キヌガサタケ

 

ショウロ科

海岸の黒松林の砂地に埋もれるように生える。卵形。(幼菌のみ食可)

ショウロ

キクラゲ類

シロキクラゲ科

広葉樹の切り株、枯れ木に生える。花びら状のキノコが塊をつくる。

ハナビラニカワタケ

 

キクラゲ科

広葉樹の切り株、枯れ木に生える。耳形ないし茶碗形で、ゼラチン質で柔らかい。

キクラゲ、アラゲキクラゲ

子のう菌類

ズキンタケ科

広葉樹林や針葉樹林の地上に生える。頭部はゆがんだ球状で小型。

ズキンタケ

 

ベニチャワンタケ科

広葉樹林の地上に生える。ウサギの耳のようなキノコが束になって生える。

ミミブサタケ(不食)

 

ノボリリュウ科

針葉樹林または広葉樹林の地上に生える。頭部と柄からなり、頭部は鞍形または脳味噌のような形。

ノボリリュウ、シャグマアミガサタケ

 

アミガサタケ科

庭やゴミ捨て場、林などに生える。中空で頭部は卵形だが、穴ぼこだらけに見える。

アミガサタケ、トガリアミガサタケ

 

ピロネマキン科

広葉樹林や針葉樹林の裸地に生える。茶碗形や皿形でオレンジ色や黄色。

ヒイロチャワンタケ、キンチャワンタケ

 

バッカクキン科

広葉樹林や針葉樹林または混生林の地上に生える。寄生キノコ。薬用。

サナギタケ、ハナヤスリタケ、タンポタケ

ご覧のようにゾ〜ッとするでしょ!きのこ狩りするためにこれ全部覚えるの?

いえいえ、そんな必要はまったくありません。この私もぜーんぜん覚えておりません。この中のほんの一握りを覚えるだけで十分にきのこ狩りを楽しむことが出来ます。

さて、じゃあ何を覚えればいいのでしょう。本によれば、まず、毒キノコから覚えなさいと、記されているものもあります。それも一理あると思いますが、仮に覚えようとして、本に載っている全ての毒キノコに出会えるでしょうか?写真で見たのと実物では判断がつかない!・・・そう思われる方がほとんどだと思います。

わたしは、まず全て「毒キノコ」として覚えました。その中で、判断に自信のあるものだけを一つずつ取り出し、正式名で覚えていきました。

判断に自信のあるものは何一つない!という方のために、次のステップへ進みましょう。

毒キノコの見分け方

はっきり言って、とても難しいものです。これ!というものはありません。専門家の方でも時々間違えると聞きます。

ある地方に行くと「柄が縦に裂けるものは毒キノコではない。」という方もおられます。これも間違いです。縦に裂けるものでも毒のあるキノコが存在します。

一度この道の先輩の方に教わったのですが、毒キノコの見分け方の一つとして、キノコを取った時、その傘を少しかじって、舌がピリピリと辛いものは毒キノコに間違いないとのこと。ただ、そうでない毒キノコもあるとのことでした。この時、私もかじらせてもらいました。(経験が必要とのこと)

食べられるキノコの見分け方

一番確実なのは、キノコに精通された方の判断を仰ぐことです。この時、採取場所の報告と実物を見せることです。よく似たキノコでも発生している場所がぜんぜん違うものもあるからです。私も結局このようにして伝授を受けたものしか知りません。

これでは納得のいかない方のために、私の知っている、食べられるキノコの中で、簡単に判断出来るキノコを紹介いたしましょう。(でも、責任は負いませんよ!)

 

 

キクラゲ類

この種類には、毒のあるものはありませんので、安心してください。

形と発生する場所をよく覚えてください。

 

 

マツタケ

皆さんご存知のあの素晴らしい香りと色形で判断します。

ただ、よく似たものに、マツタケモドキやバカマツタケなどもありますが、どちらも食可能です。

 

 

ニンギョウタケ

一番最初は判断が難しいですが、独特の香水のような香りを放っていますので、一度覚えてしまうと間違えることはないでしょう。

 

 

イグチ科のキノコ

傘の表面は粘性のあるものが多く、また、傘の裏はひだではなく、管孔(スポンジ状)になっている。(一部例外もあり。)

この種の中で毒のあるキノコはドクヤマドリだけで、それ以外は多食・生食をしない限りほとんど大丈夫。

ドクヤマドリの発生地は、長野・山梨・北海道の一部と文献にあり、近畿では高山地でのイグチ類採取の時だけ注意しましょう。

さあ、チャレンジ!・・・でも、そのまえに

これで少しは自信が持てましたか?

まだまだ自信が持てないという方がほとんどだと思います。仮に、これで自信を持った方がいて、「今からきのこ狩りに行くぞ!」と思っておられる方は、以下の注意点だけはお守りください。

 

キノコは草木と共存していることが多く、自然を守るためにも採取し過ぎないでください。

 

食べられるキノコでも、傷んでくると色々な細菌や虫が付くので、奇麗な若いものだけを採取すること。

 

100%判断に自信のないキノコは食べない。

 

キノコの種類ごとに分けて採取保存すること。自信がある食べられるキノコと毒キノコを一緒にしていると、毒菌糸が付着しせっかくのキノコも食べれなくなりますよ。

 

不幸にも食されて健康等に害が生じた場合には、直ぐに病院で手当てを受けてください。その時に食べたキノコの残りがあればそれを持参すること。(口から戻したものでもかまいません。)また、あくまで食された方の責任であり、当方は一切責任を負わないことをご承知おきください。

きのこ狩りは、キノコの名前を覚えることも楽しみのひとつと考えて、一歩ずつその趣の深みを味わうものと思ってください。

その第一歩として、キノコに精通されている方にご同行いただくとか、キノコ勉強会に積極的に参加することをお奨めいたします。そして、一歩一歩この楽しみを深めていってください。

キノコウォッチングをするだけでも楽しいものですよ。

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