車両及びシステム制御はDigitrax社製の DCC「DIGITAL COMMAND CONTROL」方式を採用。
デジタルコントロールは、米国のNMRAの規格に沿った製品であり、Digitrax社以外にも、各社から発売されています。同規格の制御ユニットやデコーダーすべてに互換性があります。ライセンスを取得して製造販売する日本の会社も出現しています。
DCC方式はデジタル信号を用い、車両やポイント等をそれぞれにコントロールする「個別制御方式」です。DCCはレールを介してデジタル信号の送受信を行います。専用のコントローラーだけでなくコンピュータからの制御も可能でシステムの制御・運用は扱う人のアイデア次第で拡張性が高いのが特徴です。
☆線路に区間「ギャップ」を切らずに同一線路上に複数の車両を配置して、速度や進行方向を個別にコントロール出来ますので、これまで出来なかったヤード内の同一線路上にいくつかの編成の列車を順次、詰めて停車させるといった実際の鉄道と同じ動作を再現できますし、実際にはあってはならないことですが正面衝突さえ実現できます。
☆車両にはコントローラからの信号を受け取るデコーダー(制御器)を1個づつ取付けます。レールから集電した電気はデコーダーを介してモーターに接続されています。デコーダーからはモーターには1/100の分解能で電気が供給されます。しかもマスコンの回転ハンドルの角度とリニアに変化させるだけでなく、思い通りの加速感やスピード制限なども設定することが出来ますのでアナログ運転とは一味違った操作が可能です。特に低速度領域からの運転が直流方式よりも滑らかに行なえるのが特長です。デコーダーはモーター制御のほかヘッドライト、テールライト、車内灯等のON-OFF、蒸気機関車の蒸気音や汽笛といった効果音もコントローラから制御できます。
☆線路への電源供給は一般の模型で使われいる速度に比例した直流電源ではなく、常に一定の交流電圧(*注)が掛っている方式です。その為、列車速度(停車中も)に関係なく室内灯が一
定の明るさで点灯させることが出来ます。[*交流といっても電灯用の脈流ではなく矩形波]
☆ポイント切替用デコーダーも販売されておりポイントに組込むことで切替制御をコントローラーから簡単に指定できます。又、車両基地のように複雑なポイント操作も複数のポイントをグルーピングすることで同時に切り替えることも可能で、複雑なマトリックス切替などから開放されます。又、ポイント駆動電源は線路から取りますので従来のように各ポイント設置場所まで単独でケーブルを引く必要がなくレイアウトの自由度があります。
☆利点の多いDCCですが、デコーダーの組込みや設定を自分で行なわなければならない点が[デコーダー搭載車両も発売されていますが] 導入の障害となっているようです。その上、電車のヘッドライトや尾灯のコントロールまで行なうとなると1編成最低でも3個のデコーダーが必要[動力車は1個]となるため導入コストも問題となります。又、DCC車両の進行方向の指定はレールに流す電気の極性切替では行なっていませんので、ヘッドライト、尾灯の点灯切替にダイオードを使った一般方式は使用はできません。DCC方式の線路に車両を置いた時の症状として、ヘッドライトや尾灯が同時に常時点灯するようになってしまいます。又、フィラメントタイプのムギ球の場合レールに供給されている電圧で常時点灯するため高温となり樹脂溶解のトラブルも考えられます。そこでヘッドライト、尾灯、室内照明のLED化が必要となります。当然、従来のムギ球も電圧調整用の抵抗器をシリーズに入れれば使用できますが、無駄な電気を消費させますので1個20mA程度しか消費しないLEDの方が省エネとなります。全ての電気をレールから取る模型にとっては編成の大きな列車を何編成も同時に走らせる場合は照明の消費電力も無視できません。LED化には車両への加工やランプ用の回路基盤のパターンカット・修正が必要となりますので作業に慣れていないと破壊や故障の原因となりますので、あくまでも個人の裁量で行なう事となります。
本来、模型製作は市販に無いものを作る喜びでもであり、完成品を買って収集するコレクターとは違うはずですが・・・・・。
なお、DCCの紹介や専門情報を紹介した
優れたHPは多くありますので詳細な解説
は推薦するページをご覧戴くとして、他の
サイトであまり触れられていない点や
ジオラマ製作内容を中心に掲載致します。
DCC制御方式 の特徴