「重要な地震対策・耐震化とは?」

地震に備える対策はいくつもありますが、その中でももっとも重要な地震対策が建物の耐震化です!なぜ建物の耐震化が重要なのかというと、地震の時の被害はほとんどが建物の倒壊によるものだからです。(地震の被害のページへ)防災なぜなぜ館の「地震が起こるとどうなるのか?」のページでも解説していますが、阪神大震災を例に見るとなくなった方の9割近くの方は建物倒壊による圧死、窒息死、内臓圧迫などが原因となって亡くなられています。これは実に5600人以上の方々が建物倒壊によって亡くなったと言うことなります。また、残りの死亡原因の多くを占める焼死も、建物や家具に挟まれ、動けずに一酸化炭素中毒での死亡や焼死となった方も多くいます。
これがなにを意味するかというのは簡単なことです。阪神淡路大震災のあった関西地方で地震に対する意識が高まり、建物の耐震化がなされていれば阪神淡路大震災の6433人の方々のほとんどの方が助かっていたのです。
 
 
  

なぜ阪神淡路大震災ではあれほど多くの建物が倒壊し、多くの犠牲者を出したのか、そして被害はそのような建物に集中しているのか、今ではそれもはっきりとしています。
ひとつは、関西地方で例年、台風の通り道となっているため、住宅の屋根が飛ばないように飛ばないように重たくしてあったことがあげられます。そして、なにより被害が大きかったのは現在の耐震基準基準の制定以前に建てられた建物(既存不適格建物)です。現在の建物はS56年以降(右図の右側のグラフ)の耐震基準で建てられた建物で、地震に対する抵抗力は強くなっています。しかしそれ以前の旧耐震基準で建てられていたS56年以前(右図の左側のグラフ)の建物は阪神淡路大震災で非常に大きな被害を被りました。

つまり、地震の時に被害を大きく出してしまう建物はS56年以前の耐震基準によって建てられた建物です。これらの建物を耐震化(地震に強い構造に立て替えたり補強すること)できればほとんどの被害は防ぐことができてしまうのです。

耐震診断や建物自体の改修費がかかるからうちには無理。。。という方も多くいます。しかしそれでは自分、そして大切な家族を守ることはできません。
 
たとえばあなたの恋人、奥さん、だんなさん、こども、親戚、家族の誰かが「がん」になってしまったという告知を受けたらどうしますか?あなたは間違いなくお金はいくらでもだすから助けてくれというでしょう。それは「がん」になってしまったその先に「死」が見えてしまうからです。建物の耐震化も同じです。建物の耐震化を行わずにいつきてもおかしくない大地震を迎えた時のことを想像してください。その先に待つのはあなたや家族が傷つき、誰かが亡くなってしまうかもしれないということです。建物を耐震化し、家具を固定してしまえば家族や自分の安全を確保できるのです。仮に数百万円かかったとしてもそれで家族や自分の命を守れるなら安いものではないのでしょうか?地震の後に自宅を失い、生活を再建することまで考えるとどちらがより安価で有効かは一目瞭然です。
 
地震に対する一番有効な対策は「建物の耐震化」です!!これは間違いありません!逆に耐震化や家具の固定を行わないことは非常に危険です。一度真剣に考え直してください。各市町村などでは建物の耐震化に助成金を出したりしているところもあります。調べて利用してみてはいかがでしょうか?横浜市では耐震診断士を希望者には無料で派遣し、耐震診断を行っています。また、その結果によっては助成金や融資の制度を利用することができます。このように、行政も耐震化の重要性に興味を示し、動き始めています。これらを利用して有効な地震対策をみなさんで打ち出してください。私はこのページを読んでくれた方が被害者にならないことを願っています。