技術職の転職留意点



転職までのの流れの中での注意点やアクションを、以下にご説明いたします。
1.求人情報の収集
求人先や職種の情報の約半分程度は公開されているインターネット上の情報として検索が可能です。しかし、その他の半分は求人スカウトの情報が頼りになります。特に、技術管理職や外資系企業の募集になると公開されている情報は少ない傾向にあります。
このため、普段から半導体・液晶分野の専門の求人スカウトとのチャンネルを持っておくことが、いざというときに役立ちます。また、スカウトからは、年収、勤務地の詳細、転勤の可能性、年齢制限、職位、定員など、公開されていない詳細な情報が入手できる場合もありますので、スカウトをうまく活用しましょう。
スカウトには求人企業からコンサルティング報酬が支払われているので、いろいろな質問にも一切無料で答えてくれます。
2.応募
応募する企業が決定しましたら、必要な職務経歴書、履歴書などを作成します。もし新たに作成する場合は、ブランクフォームや記入例などを、スカウトが提供します。
論文発表や社外発表などをした場合は、それらのリストも作成して、経歴書に記述します。公開特許も件数や件名なども記入しておくべきです。
外資系企業の場合は英文レジメが必要になる場合もあります。この場合はやはりプロであるスカウトが英語表現などを応募前に修正しておくことが、非常に重要になります。
これとは別に、希望年収、勤務地、転職可能時期なども求人スカウトに知らせておきます。スカウトは企業との面談前に人事担当に伝えますので、面談の目標などはっきりして、選考がスムーズに進みます。直接企業に応募した場合は、このような希望を伝えるタイミングなどを失いがちになります。参考として、転職をした場合の年収のおおよその目安を、以下に示します。
(参考)今年に転職が決定した34−36歳の半導体技術者の実際の年収(年収は月に30時間の残業をした場合で住宅手当なども含む) : 国内企業の場合は710万円から840万円で、平均771万円、外資系の場合は国内企業の1.2倍から約3倍の年収(ストックオプションも含む)
3.選考
企業の面接や筆記試験などは通常は合わせて2回程度あります。人事面接と技術面接がありますが、面接時に、その企業や部門長を知るいい機会ですので、この機会に良く話をお聞きしましょう。
面接前の準備としては、まずその企業のHPや書籍などから、企業文化や製品を良く理解しておくことです。半導体・液晶関連以外の製品についても目を通し、最近のプレスリリースも見ておきましょう。この辺の情報も考慮して、どうしてこの企業に応募するのかの考えをまとめておきましょう。
国内企業では性格や常識力を見るためにSPIテストを行う企業もありますので、事前にその有無や内容をスカウトに尋ねましょう。ある大企業では、日本語の長文読解テストなどが難かしく、テストで不合格になるケースも良くあります。SPIテストは対策本が出ていますので、実際に本を購入して、記入の要領の練習しておくことを強くお勧めします。
外資の場合は英語力が合否の鍵となる場合も多々あります。日頃から、ヒアリングの練習をしておくことも重要です。
面接時には誰でも緊張しますが、あまり緊張することは気にする必要はありませんが、緊張を避けるためにも、公開された論文などは同じものを2部程度を面接時に持参して、面接官に見せながら説明しましょう。しかし、リラックスしすぎる場合も、軽い人間と見られて危険ですので、気をつけて下さい。
また、現在勤務している会社や職場についての不満や不平なども、極力具体的に言わないように努めておくべきです。この業界は非常に狭いので、面接官とあなたの上司が知り合いという場合もありますので、注意しましょう。
面接に行くための交通費は通常は支給されます。まれに、冷やかしに受ける人を減らすため、1回目の面接の交通費は自己負担という会社があります。
4.内定と退社の手続き
選考の合否はまず、電話かメールで通知があります。正式には、年収を記述した文書にサインした時点で内定となります。その時点で、現在勤務している会社の上司に辞意を伝えます。この場合に、転職先の会社名は伝えても、伝えなくても結構です。会社と相談して退社日を決定して、正式に転職先に入社日を伝えます。
この入社日の確定が、ぎくしゃくする場合がありますので、転職先には少し余裕を持って、転職日の目標を言っておいた方が無難です。転職企業は1日でも早く入社して欲しいのが通常ですので、あまりぎりぎりの日程を計画してしまうと、現在勤務している会社でしばらくの間引きとめられた場合は、調整が煩わしくなります。
また、ボーナスをもらって退社する場合も収入面では有利な場合もあり、その辺も考慮して入社日を決めましょう。
業務の引継ぎは、事前に書類やデータなどはパソコンを使って以前から用意しておけば、案外簡単に済むものです。電話などで内定が決まった時点から、引継ぎの準備はスタートしましょう。


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