お昼ごはん     .com

根津 鎌倉

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おいら「おせち料理はやるんですか?」
主人「多分。やります」
おいら「?どういう意味ですか?」
主人「数が集まれば、やる予定です」
おいら「???」
主人「仕込みには店を休んで一週間かかるんですよ」
おいら「一週間?」
主人「デパートとかの有名店のおせちは出来合いのものに焼印押して、自家製にしちゃいますけどね。うちは全部手作りですから」
おいら「!?」
主人「普通にちゃんと作ろうとしたらそのくらいはかかります」
おいら「お、おいくらですか?」
主人「一家族5万円です」
おいら「何人分って考えたらいいですか?」
主人「5人前ですね、普通は3、4人前でしょ」
おいら「いつ、やるかやらないか決めるんですか」
主人「11月中旬かな・・」

鎌倉の喧騒から程遠い、滑川の近くにある和食の名店「根津」のご主人と私の会話。
日曜日のお昼時でしたが、客は私しかいなかったので色々と話が聞けました。

おいら「写真撮っていいですか?」
主人「雑誌の方ですか?」
おいら「趣味です」
主人「メニューはやめてください」
おいら「そ、そーですよね」
主人「いや、そうではなく明日からメニューが変わるので」
おいら「そうですか・・、どんなタイミングで変わるんですか?」
主人「景気、不景気でね。値段ですよ」
おいら「ふううん・・」

2500円の丸皿弁当を頼みました。
刺身(鯛、まぐろ。はまち)、ウニおぼろご飯、野菜の煮物、煮海老、卵焼き、やまかけと甘海老の和え物、?のお豆腐わさびソースかけ、こんにゃく煮物、焼き魚が一皿に。
加えてじゅんさいの酢の物、松茸のお吸い物。

主人「うちは薄目のちょっと濃い目の味付けです」
おいら「どまんなか、ストライクです」

旨い。

主人「雑誌に出るとね、ずっと出続けないとやっていけなくなるんですよ」
おいら「どういうことですか?」
主人「雑誌に掲載されてすぐのお客さんの入りに、もろもろあわせるようになるんです」
おいら「ほう」
主人「忙しくなるから、どうしてもある部分を他人に任せなくては切り盛りできなくなる」
おいら「ほうう」
主人「手を抜くわけではないけれど、自分の手を離れるとどうしてもイメージした通りの料理じゃなくなるんですよ」
おいら「ほううう」
主人「そうすると最初評価された料理ではなくなる、つまり味が落ちる」
おいら「ほうううう」
主人「そして忙しくなりすぎるから、今日のことしか考えられなくなる」
おいら「ほううううう」
主人「明日、あさってのことをちゃんと考えられなると、新しい料理を研究できなくなります」
おいら「ほうううううう」
主人「だからこのくらいのお店が、全てに眼も行き届いて良いのです」
おいら「ほううううううううううううううううううう」

「おせち予約します」

と言いそうになりました。

鎌倉、根津のおせち料理。
1家族5万円也。

安いか高いかは人それぞれ。

近隣のみなさま。
一度訪問されたし。
七席しかないので要予約。

そして、志の高い根津の料理に涙せよ!

※おせち、多分予約しちゃいます


DATA 評価 4.5 4 接客 4 CP 4
鎌倉市大町1-6-23
0467-25-3792
11:00-14:30 17:00-20:30
火曜日、第二、第四月曜日
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