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ヴォルフガング・サヴァリシュ Maestro Wolfgang Sawalisch Conductor ![]() サヴァリッシュが最初にN響に来たのは1966年頃である。その時に演奏したのはベートーベンのレオノーレ序曲第3番であった。「なんて綺麗な棒だろう!」と思った。以来定年退職するまでの39年間サヴァリシュとの思い出は数限りない。演奏を終えて引っ込む時に歩きながら私の方へ右手の親指を上に向けて見せ「良くできたね!」とサインをくれる時には無上の歓びを感じた。N響以外の予期しない時に出会った時でも笑顔で「コイデサン!」と呼んでくださるのがとても嬉しい。サヴァリッシュとの思い出は非常に多く、沢山のコンサートから得た彼の音楽は私の演奏家として何にも優る宝物となっている。(1997年11月サントリーホール指揮者室にて (Leica R-8)) ホルスト・シュタイン Maestro Horst Stein Conductor
ドイツ人でありながら初来日の際のプログラムのメインがラヴェルのダフニスとクロエ第二組曲があったことが印象に残っている。面白い冗談を交えながらの練習は厳しくも楽しいものであった。音楽を離れた場でも多く付き合った。夫人は美術の分野での博士号を持っている為か日本の焼き物などにも興味をもたれ、N響が休みの日にはご夫婦を益子の陶芸家、島岡達三さんや、多摩の辻清明さんのところへお連れした思い出がある。音楽を離れた時のシュタインは実に優しく、楽しく、愉快な人である。98年11月に妻とウィーンへ行った時にシュタイン指揮のコンサートのポスターを見つけ、ムジークフエラインザールへ聴きに行った。ウィーン交響楽団の演奏会であったのだがその時に楽屋に訪ねたら「オ〜!コイデサン!」と大きな声でとても喜んでくださった。この写真はその時のもの。こう言ったら失礼だが、本当に可愛らしいホルスト・シュタイン! もうシュタインの指揮にはお目にかかれないのだろうか、健康が心配だ。(1998年11月ウィーンのムジークフェラインザール指揮者室にて Minolta TC-1)
シャルル・デユトワ Maestro Charles dutoit Conductor ![]() デュトワとの最初の出会いもシュタインの時と同様ラヴェルのダフニスとクロエ第二組曲であった。思えばこの名曲を在団中に一体何回演奏したことだろう。なかでもホルスト・シュタイン、ピエール・ブーレーズ、デュトワなどの時が印象深い。N響の音はドイツ的で重い、と言われることも多々あったが、そのN響の音を変えてしまった人である。モントリオール響で挙げた成果をN響にももたらしてくれたわけだ。演奏旅行中でも毎朝ホテルのプールで延々と自由形で泳ぐスポーツマンでもある。 (1996年 NHKホール楽屋にて Leica minilux) |