2005年10月9日(日) 札幌厚生年金会館 日本臨床眼科学会主催
オーガナイザー
西田朋美(聖隷横浜病院)
シンポジスト
磯村一路(映画監督)
二橋進吾(出版印刷業社長)
李 慶子(梨花女子大学元教授)
西田 稔(NPO法人 眼炎症スタディーグループ理事長)
ゲスト出演
大野重昭(日本臨床眼科学会会長)
オーガナイザーメッセージ
(学会パンフレットより)
私たちは情報の90%以上を視覚から得ています。眼病はその程度によっては視機能を低下させ、重い眼病は失明につながることもあります。視覚が損なわれると、人は大きな喪失感を持つといわれています。特にこれまで視覚中心の生活を送ってきた中途視覚障害者にとって、失明・視覚障害は言い知れない絶望感や不安感をもたらします。眼科医の役目は、少しでも視機能を改善させ、眼病を癒すことであることは言うまでもありませんが、治療に最善を尽くしても患者さんの失明・視覚障害の状況を免れないことがあります。
一昔前は、失明・視覚障害といったテーマを眼科医や患者さん、患者さんご家族を交えて一同に話し合う機会はさほど多かったとは言いがたい状況でした。近年、日本でもロービジョン学会が発足し、各医療施設でロービジョン外来が開設され、中途視覚障害者に対しての医療からリハビリテーションへの橋渡し的な役割を担っているのは大変画期的であり、喜ばしい状況だと思われます。
今回、『眼科患者家族シンポジウム』と題しまして、4名のお客様をお迎えし「失明・視覚障害ってなに?」「患者さんが眼科医に望むことって?」をテーマに座談会を行うことになりました。磯村一路氏は、ベーチェット病のため徐々に失明していく主人公とその周囲の人々の様子を扱った「解夏」という映画を監督されました。西田稔氏は、特定非営利活動法人(NPO法人)眼炎症スタディーグループの理事長をされ、ご自身はベーチェット病のため完全失明しておられます。二橋進吾氏はご自身の眼病のみならず乳がん撲滅のためにも精力的に取り組んでおられます。李慶子氏は韓国からご参加の梨花女子大学元教授でやはりご自身も眼病と戦っておられます。
基本的なことでありながら、なんとなく避けてしまいがちであった「失明・視覚障害」をメインテーマに、多彩な顔ぶれの座談会メンバーとご一緒に向き合ってみませんか?きっと、患者さんが眼科医に何を心から望んでいるのか、答えがわかるかもしれません。眼科医のみならず患者さんや患者さんご家族、コメディカルの方々などいろんなお立場の方々と共に考える充実した90分間になれば幸いです。
シンポジウムで出された意見
・視覚障害者の行動の不自由さには、周りの人達の理解と支援が必要である
・視覚障害は他のどんな障害よりも恐ろしい障害と感じた
・失明は光以外のものも失い、人生の岐路に立たされる
・医師の一言で、患者は帰り道が天国か地獄か決まってしまうことがある
・インフォームドコンセントは昔と今では隔世の感がある
・病気の状態を医師がよく説明してくれると、患者は安心する
・医学部で視覚障害とは何か、また社会復帰についてなど眼科研究でも学ぶ機会がなかった
・このシンポジウムを最初で最後にしない、患者家族と医師は一層のコミュニケーションを計りたい。情報交換をしたい。
北海道新聞の紹介記事
2005年(平成17年)10月19日付 北海道新聞社の記事より
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