人間は、けっこう自分に都合よく勝手に物事をとらえてしまいがちである。世の中それほど変化していないのに、この前までと急に変わったように感じることが時々ある。
例えば自分の場合、1年ほど前にiPodをプレゼントしてもらった時のことだ。車以外の移動中に音楽を聴く習慣はそれまでなかったのだが、翌日電車に乗るとiPodの白いイヤホンが意外に目につくのだ。「イヤホンしている人、こんなにいたっけ?」という感じである。目に見えている景色は同じはずなのに、自分の意識が変わると急に見えてくるものが変わってしまうのだ。
音に関しても似たような現象がある。「カクテルパーティ効果」と呼ばれているもので、多くの人がざわめいている立食パーティのような状況でも、意中の人の話し声は聞き分けることができてしまう。
もし心を色や音で表すことができるなら、これらの現象はきっと同じ色・同じ音をしているに違いない。お互いが共鳴しているかのように。それに、同じ意識を持つ人同士は仲がいい。昔から「類は友を呼ぶ」と言うではないか。「楽しい気持ち」でいると「楽しい人達」が集まってきて「楽しくなる」。これって結構当たってそうな仮説だと自分は思う。(2006年4月17日記)
