浅春の陽に照る梅の若き芽の
白くのぞきて清しかりける
春をつげ紅梅のはなまづ咲きて
明るさましくるときのうつろひ
山のいろかはりそめつつ梅の花
さかりむかへてなほしづかなる
春浅き男体をゆき手(た)ふれたる
残雪をおもふ梅のさかりに
ふるさとの山によくにる山ありて
心やすらぐここにいくとせ
おほぞらの深きみどりに満開の
桜の枝のおもくたゆたふ
さき照れる桜をあふぐたまゆらを
ふかき靜けさこの園にみつ(新宿御苑)
ともみなのかたりのつきぬ桜がり
いまをさかりと咲き艶(にほ)ひつつ
(2006年春)
