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特定非営利活動(NPO)法人

眼炎症スタディーグループ

会員コラム
Vol.14

共に生きて

安倍清美

祖母が新緑美しい5月、百一歳の天寿を全うした。灯火が消えるかのように静かな最期だった。今年もいつものように春が巡り、裏山で採れる掘れたての筍を好み、穂先の柔らかい部分を喜んで食していた。

旅立つ一週間前まで夕食を共にした。体調の優れないときは寝床で食事をすることもあったが、多くの日は家族と共に食事をした。今、その席はぽっかり空いている。いつもの場所にいつもの家族がいないことの寂しさ。共に過ごした日々の重さを実感している。泣いたり笑ったり怒ったり。


世代の異なる者が一つ屋根の下で暮らすことは楽しいことより面倒なことの方がはるかに多い。「甘え」という「我が儘」を各々が発揮できる家族という集合体の中では、お互いの少しづつの譲り合いが一番難しい。でも、その面倒で大変なことから、言葉では表現できない位すごいものをもらった。

誰にでも訪れる老い、そして最期。その迎え方、過ごし方、それは様々で同じものは一つもない。でも、これから迎える老いという現実を祖母が一つ一つ長い時間をかけてゆっくり丁寧に教えてくれたような気がする。良いことも悪いことも。


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明治、大正、昭和、平成への時代の移り変わりの中で、全ての価値観が根底からひっくり返り、どれ程生き難かったことかと思います。でもいつも前向きに、そして最期の最期まで一生懸命な生き方を貫いてくれました。その姿は本当にあっぱれなものです。おばあちゃん、本当にありがとう。(2006年6月5日記)





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