我が家より車で二十分位のところの比企郡嵐山町に安岡正篤記念館がある。 昨年仲間数人と訪ねる事になり、亭主を誘って下見に行った。暮れには安岡正篤氏の「琴線に響く言葉」というカレンダーを購入、毎日捲って繰り返し読ませていただいている。全くその通りだと思う内容のものばかりである。字数に制限があるので、抜粋して紹介させていただく。
一日、「莫逆の交り」お互い顔をみた途端にっこりしてそれですべてがわかる。
三日、「心休まる」自分の傍らにいつも離せない本を持っているという事は、多くの本を読むこと以上に大切だ。いつも傍らに置いてあって、それだけでなぜか心が休まるものだ。
七日、「初心に戻る」どうにもこうにもぺしゃんこになってしまった時は、そこでへこたれず、必ず元気があった初心を原(たず)ねよ。そうすれば新しく出直すことができる。
十一日、「自分を知る」人を論じたり、世を論じたりすることはやさしいが、自分を論じ、自分を知るということが実はこれが一番大事なのである。
十六日、「徳はめぐる」金銀を多く残すより、広く善事を行い陰徳を積むとその徳がめぐりめぐって子孫が幸福になる。
二十日、「七無」(一)よし承知した。と引き受けた事を実行しないではないかと責めを請け無いこと。(二)金銭財利で人から怨まれるような事が無いこと。(三)利益一点ばりで無いこと。(四)かりそめなこと、いい加減なことを言わないこと。(五)人の感情を傷つけるような我が善を自慢することが無いこと。(六)人を棄てることが無いこと。(七)遺憾なことがあってもさらりと忘れ、胸中に蓄えることが無いこと。
「七無」を読んだ時、我が近くにもこんな風な人がいることに気付き、改めて尊敬の度合いを深めている。遅ればせながら、このカレンダーの文言を「人生の指針」にしていきたいと思っている。(2005年6月6日記)
