Hydraulic Excavators
Hydraulic Mining Excavators

油圧ショベルの大型化の歴史: 超大型化への道、
世界最大の油圧ショベルは?

油圧ショベルの歴史: ポクレン EC1000 Poclain EC1000

車両質量:140 t
バケット容量:5m3
出 力: 780hp
製 造:1970年〜

油圧ショベルのパイオニアであるポクレンが、1970年に当時世界最大の油圧ショベルを開発し、鉱山用ショベルでも油圧化の先鞭をつけた。
油圧ショベルの歴史: マリオン・ドレッサ 3560 Marion-Dresser
   3560


車両質量:300Ton(272t)
バケット容量:17m3
エンジン:Cat or カミンズ×2
出 力: 1,400hp
製 造:1981〜1989年

マリオンが超大型油圧ショベルに3560で挑戦。
しかし、1981年からをバックホウを含めて9年間で8台を製造したのみで撤収。
油圧ショベルの歴史: SMEC-4500 SMEC 4500
   開発当時世界最大級

車両質量:463Ton(420t)
バケット容量:15〜30m3
出 力: 2,400hp/1,800rpm

通産省主導の11社共同研究として1983年設立の石炭露天掘機械技術研究組合:SMECが開発し、豪州で1987〜1992年に耐用運転を行った。 写真の積込ダンプは、ルターナのTitan T-2200。Ph. by Les Kent
油圧ショベルの歴史: リープヘル R996 Liebherr R996
1995年にデビュー

Bucket容量: 36m3/47yd3
全装備質量: 668t
出 力: 2,240kW /3,046hp

独のリープヘルは、クレーンメーカとして創業後、早くからケーブルショベル、油圧ショベルを造る超大型機のパイオニアの一社である。
Ph. by Liebherr

油圧ショベルの歴史: O&K RH400 世界最大の
   油圧ショベル
 1997年にデビュー

O&K RH400
11-35

Bucket容量:42m3/55yd3
全装備質量: 910t
出  力: 3,350fhp

Ph. by E.C.Orlemann

油圧ショベルの歴史: コマツ・デマーグ H740 OS Demag H740 OS

Bucket容量:40m3/52yd3
全装備質量: 726t
出 力: 3,280kW/4,400hp
製 造:1999

本機は、オイルサンドワーク向けの特別設計、写真はCat793Bに積込中。
Demagは1954年に初の全油圧掘削機B-504を出した老舗。 Demag Komatsu を経て、コマツに吸収される。

Ph. by E.C.Or
油圧ショベルの歴史: コマツ PC-8000 Komatsu PC8000

Bucket容量:44m3/57.6yd3
全装備質量: 720t
出 力: 3,000kW/4,020hp
製 造:1999〜 (H655Sは1998〜)

本機は、Demagと共同開発したH655Sの後身。 コマツがDemagを100%買収した後、モデル名を改称。
Ph. by Komatsu
油圧ショベルの歴史: テレックス O&K RH400 Terex O&K RH400

Bucket容量:43.5m3/57yd3
全装備質量: 1,108t
出  力: 4,400fhp

O&K社は、1997年にTerex社に買収されたが、O&Kのブランドは残していた。しかし、2003年に型式名をTME400に変更。
Ph. by Terex
油圧ショベルの歴史: 日立 EX8000 日立 EX8000

 バケット容量: 40m3
 全装備質量: 780t
 出  力: 2,400kW

日立建機が、'97年のEX5500から7年ぶりの2004.3に超大型油圧ショベルの新機種EX8000を発表し、カナダの鉱山に出荷。

 → 見学会(日立)
 → 分解、 船積み
 → 上陸・陸送組立
 → ユーザテスト
油圧ショベルの歴史: EX8000 カナダのアルビアンオイルサンド “ムスケグ川鉱山”でEH5000に積込み中のEX8000、2・3号機を追加納入

Ph. by Hitachi
Liebherr R9800

Bucket容量: 38〜42m3
全装備質量: 804t
出 力: 2,984kW /4,000hp

独リープヘルが800t級の新フラグシップをMINExpo2008で発表(2008.9)


上記のモンスタ達が、代表的超大型油圧ショベル・メーカのフラグシップ機である。
油圧ショベルの超大型化に伴い、鉱山においても積込機はケーブル式ショベルから油圧ショベルへの世代交代が進んでいるが、超大型ショベルメーカも合従連衡、世界的な再編・集約の嵐に晒されている。
超大型ケーブル式ショベルメーカは、その市場の地位に安住、油圧ショベル化に失敗している。 また、油圧ショベルのパイオニアでありるポクレン社やデマーグ社は、超大型機のフロンティアともなったが戦線を離脱した。
現在、超大型油圧ショベルのメーカは、リープヘル、テレックス、コマツ、日立の4社に集約されている。 O&Kがテレックスの傘下に、コマツはデマーグを買収して、超大型のマイニング市場に参入した。 日立のショベル部門は独自路線で今日の地位を築いているが、リープヘルに似た路線をとり、OHダンプの老舗ユークリッドを買収して、マイニング運搬部門を戦列に加え、国内生産も準備している。 
コマツもドレッサ(旧ワブコ)を買収して、マイニングでの積込・運搬の両部門を強化している。 テレックスは積込機でO&Kを傘下に収め、嘗て切離したOHダンプトラック部門を再強化すべく、ユニット・リグを買収した。
マイニング機械各メーカの生き残り戦略は、ユーザのアースムービング・システムの納入から維持管理までの一括契約の要望に応えるため、超大型機種において積込・運搬の両機種を揃えることにある。
さて、巨人キャタピラー社の動向は? キャタピラ社の油圧ショベルへの参入は後発組であったが、#200シリーズで一定以上の評価を得ていた。 が、日本でのSCM設立に伴って、ローカル仕様のEシリーズを登場させ、その明石製作所製が#300シリーズに昇格して、油圧ショベルの開発拠点は明石に移り、本家の#200シリーズは消滅した。 しかし、その後のマイニング市場の大型化に対応すべく、ピオリアにおいて#5000シリーズの開発を進めているが、超大型機の発表には至っていない。 今後の動向を注視したい。

 → ショベル系建設機械の種類

 建設機械の歴史→ 建設機械史:発明と技術革新

                                          Ton:米トン(short ton), t : metric ton

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