ネットワークエンジニアのススメ

 〆はじめに・・・  〆NEを知らない人へ・・・  〆NEとして・・・  〆Tips・・・  〆Dragon Project・・・  〆etc・・・








[ネットワークエンジニアって何?]

完全にこうと言える指標が今のところありません。 自身の主観で以下、書かさせて頂きます。
一般的に どの職種も、SEということでひとくくりにされることが多いのが現状です。

No 職種名(広義のSE) 概要 簡単に言うと・・・
1 プログラマー C、JAVA、COBOLなど各種プログラムを
コーディングするエンジニアです。
家具を作る人
2 アプリケーションエンジニア 御客様の要件を定義し、ソフトウェア化の
ためのアプリケーション設計を行うエンジニアです。
基本的にプログラマー経験者が本ポジションに着くようです。
厳密には、この職種には、データベース系、ERPパッケージ系など更に専門が分かれます。
家具を設計する人
3 サーバエンジニア 御客様の要件を定義し、サーバ設計・構築を行うエンジニアです。
DNS・Mail・Proxyと言われる公開サーバ(※ほぼUNIX系)と ActiveDirectoryなどの内部に置くサーバ(※ほぼMicrosoft系)を構築するエンジニアに大別されます。
家を設計して、且つ、家を造る人
4 ネットワークエンジニア 御客様の要件を定義し、ネットワーク設計・構築を行うエンジニアです。
ネットワークとは、LAN・WAN、回線などを指します。
道路を設計して、且つ、道路を造る人
5 プロジェクトマネジャー プロジェクトの統括・取り纏めを行うエンジニアです。 現場監督

昨今、ネットワークエンジニアとサーバエンジニアの垣根がなくなりつつあります。
ちなみにネットワークとサーバを両方とも設計・構築するSEをシステム基盤エンジニアなんて呼んだりもするようです。

本サイトは、原則、ネットワークエンジニアについて、上記の定義に基づき、語ります。

なお、時代の流れとともに現在の私自身の仕事もそうですが、 ネットワークエンジニアは、基本的に専用機もしくはUNIX系機器を扱う性質上、 サーバエンジニアの公開サーバ部分も兼務するスキームがあると感じています。

もちろん、それは私自身が通信キャリアにおり、インターネット回線とセットで提案することが多いための偏った考えかもしれません。

LANに近いインテグレータであれば、内部サーバに関する仕事を上記定義のネットワークエンジニアが担当することも珍しくない世の中になってきていると 考えております。


[ネットワークエンジニアの仕事とは?]

ここに関してもいろいろと定義が必要です。

なお、補足しますが、IT業界では、川の流れを語源とし、御客様に近いところから上流と言い、一番遠いところを下流と呼んでいます。(語弊がないように。)

No 主な仕事区分け 概要 備考
1 設計 主に御客様の要件(ネットワークセキュリティ、ルーティング、アドレッシングなど)を 確認し、LAN/WAN(企業内ネットワークと回線)を包括的に考慮の上、ネットワーク機器の配置、及びそのネットワーク機器へ適用するネットワーク技術/実装パラメータを 決定する作業 ネットワークエンジニア(上流SE)
2 構築 設計で決定されたネットワーク機器への実装パラメータを基に各ネットワークの設定情報(※一般的にConfigという)をインストール、及び動作確認を行う作業 ネットワークエンジニア(下流SE)
3 保守・運用 動作しているネットワーク機器の監視や故障時の交換を行う保守・運用作業 ネットワークエンジニア(下流SE)
4 LAN工事 ケーブル配線やラックマウントなどの物理作業。
なお、ここが意外に職人芸の領域で且つ、 専門用語が多い。パッチパネル、スプライシング、ハンドホールなどある程度知ってないと相手にされません。
LAN工事作業員(職人)


ネットワークエンジニアの仕事としては、上記の設計・構築を指すことが多いと思います。
(この設計・構築を"インテグレート"と言います。又、インテグレートを行う企業をインテグレーション企業、もしくはSI企業、ベンダーと呼んでいます。)

又、構築に関しては、別途、他ベンダーと協業して提供するなどのケースが多いです。
(この協業時のマネジメント業務を一般的に"ベンダーコントロール"と言っています。)

[インテグレータ企業の種類とは?]

同じように定義が必要です。

No 企業区分け 生い立ち 企業例
1 ユーザ系 本業は、IT企業ではないものの情報部門が一部分社し、情報サービス業に特化した戦略子会社 ・伊藤忠テクノソリューションズ
・住商情報システムズ
2 メーカ系 親会社がメーカで情報部門を一部分社し、情報サービス業に特化した戦略子会社 ・日立情報システムズ
・NECネッツエスアイ
3 独立系 後ろ盾を持たない独立独歩の会社 ・ネットワンシステムズ
・大塚商会
4 キャリア系
※自身が勝手に総称
通信キャリアのSI拡販のための戦略子会社 ・NTTファネット
・KDDIネットワーク&ソリューションズ


大きく大別して上記の4つです。

但し、キャリア系の会社は、まだ知名度として低く、一般的に認知されていないかもしれません。

■補足
上記のインテグレーション企業例ですが、メーカ系・キャリア系では、 基本的に実際に設計・構築を遂行するベンダを記載しております。 多くのケースにおいて、プライムとしてプロジェクトマネジメントを行う親会社が存在します。

メーカ系であれば、日立、NEC、富士通、IBMなど
キャリア系であれば、NTTコミュニケーションズ、KDDIなど です。

[ネットワーク機器メーカとは?]

ネットワークエンジニアは、何はともあれ、 御客様ネットワークに最適な各ネットワーク機器を選択し、設計・構築などのトータルコーディネートを行います。

つまり、ネットワーク機器あってのネットワークエンジニアかもしれません。

ネットワーク機器の種類の解説は省きますが、以下に、ネットワーク機器を製造している主なメーカを記載します。

国内に限って言えば、以下の会社はどこもメーカが直接設計・構築することはありません。
必ず、販売代理店、もしくはインテグレーション企業が、設計・構築を行います。

  • シスコシステムズ
    • ルータ、LANスイッチなど多彩なネットワーク機材を提供
    • 市場シェアはワールドワイド、国内ともに第一位!
    • M&Aで得意分野を常に拡大
    • やっぱりIOSは操作慣れしている人が多いので安心感が高いようです。
  • ジュニパーネットワークス
    • 主にルータ、ファイアーウォール、WAN高速化装置でネットワーク機材を提供
    • 各国通信キャリアでの導入実績が高い。
    • UNIX系OSなので、CLIは慣れるまで大変。(ルータ以外はWEB-UIでラクチン)
  • アラクサラネットワークス
    • 日立・NECの合弁会社
    • 国内シェア第二位
    • UNIX系OSなのにIOSライクに造られています。ど、どっちつかずに・・・。
  • ファウンダリーネットワークス
    • 10Gインタフェースの先駆者かも。ポート密度が高い。
    • IOSライクのCLI。
  • エクストリームネットワークス
    • ESRPが一時期、一世を風靡した紫の憎いヤツ!
    • 最近、元気なし。・・・まあ、今までのサポート状況がね・・・。
  • F5ネットワークス
    • 負荷分散装置・SSL-VPNだったら市場シェア第一位!価格も抜群に高い!


[通信キャリアとは?]

通信キャリアとは、企業間を接続する回線(WAN)、 及びInternet回線 を提供する通信事業社を指します。(Internet回線のみを提供する事業社をISPと言います。ちなみに WAN回線のみを提供する事業社を中継キャリアと言います。)

本回線サービスの提案は、通信キャリア、もしくは、回線リセールも行っているベンダのネットワークエンジニアに 関係します。

以下、国内の主な通信キャリアを記載します。

  • NTTコミュニケーションズ
    • 言わずと知れた旧電電公社のDNAを受け継ぐ巨艦
    • アクセス回線は主にNTT東日本・西日本、アッカネットワークスから提供。
    • 回線提供エリアのカバレッジは、日本一。
    • 国内初の広域LANサービスで有名なCWC(クロスウェイブコミュニケーションズ)は事業破綻の末、 ここに買収されています。
    • 日本企業として、国内初のISP事業を創業したIIJもNTT傘下に居ます。
  • KDDI
    • KDD、DDI、IDOの合併で誕生。
    • アクセス回線は、自前設備、及び主に地域電力系キャリアから提供。
    • L2サービスとして絶大な実績を誇ったPoweredCOMは、ここに買収されています。
  • ソフトバンクテレコム
    • 旧国鉄系の流れを汲む日本テレコムがSoftBankに買収され名称変更
    • アクセス回線は、自前設備、及びNTT系・地域電力系から提供。
    • AT&T Jens、Cable&WirelessIDC(PSINet、東京インターネット)など古豪ISPを合併
    • 旧日本テレコムは、日本企業として、国内初のIP-VPNサービスを展開


[資格って必要?]

結論から言うとつべこべ言わず、まずは取れ!です。

なぜか?というと、やはり体系的な知識が着くし、実務を行いながら勉強すると理解も早いため、資格が無駄とは思いません。

但し、資格を取ったからといって、仕事が出来るようになるかは別です。 もっと簡単にいうと、技術力は確実に高まりますが、その技術をどのように活用すべきかは、別問題です。 技術・知識を詳しく理解していても提案書に興せない、御客様に説明できない では、意味がないのです。

だけど、資格があると(もちろん、経験もそれ以上に重要)まず、知識の部分で土台が出来るので、やはり価値があると思います。

必要かどうかという解で言えば、"どちらかというと必要"が私の意見です。

私の周りを見渡すと、資格がなくても立派にやっている人も居ますし、資格があるのに全く動けない人も居ます。 社内としてはOKなのですが、対外的な視点に立ってみましょう。 インテグレータ企業に勤めるSEは、End-UserからSEフィーをもらうことで所属会社の売上に貢献していますよね。 そのEnd-Userが、数年前からRFPで××の資格を有すること、など明記し始めています。 つまり、資格を持っている、きちんと知識のある人で且つ、実務経験者を求めるケースが増えてきています。

実力はあるのに資格のない人は、本来、そのステージに立てません。
(※言動で実力を示せば、End-Userが理解・納得する場合も少なからずありますが・・・。)

・・・悔しい思いをしないためにも資格を取っておくことで損はないと考えます。



[今後のフィールドとは?]

ネットワークエンジニアは、今後、サーバエンジニア等の他フィールドへと 広がっていく・・・正確には広がっていかざる終えないと私は考えています。

今までは、ネットワークのみで良かった、新規にネットワークを敷く案件もあった・・・しかし、 ITバブルの崩壊、リプレースによるしのぎ合いの中で、確実にパイの握り合いに突入し、以前であれば取れていた案件が、 今までのやり方では取れなくなってきていると考えています。

つまり、市場は確実に狭まっています。

又、通信キャリアがICTとうたって、回線とセットでインテグレーションを行う形で IT企業に殴り込みをかけていたり(私もその役割を担っていますが。)、外資系企業(ヒューレット・パッカード、EMCジャパンとか)が 序序に専門分野をM&Aによって、拡大化し、競合として老舗のIT企業を苦しめています。

その中で、生きていくには、エンジニア自身のカバレッジの拡大、専門性の強化が皆無だと考えています。

皆さんはどう思いますか?