1.ちょっと混んだ電車の中で





ちょっと混んでいる電車を思い浮かべてください。
腕組みをしている人、目を閉じて寝た振りをしている人、窓の外の風景をひたすら見ている人、
そんな人たちはいませんか?
これは、周りの人を意識していないのではなく、気になるからこそかかわりの無いようにしてるのです。

 電車が空いてきて、それまで触れ合っていた乗客たちは、隣との空間を少し広げ、
自然に離れ始めたりしませんか。
荷物を置いて境界を作ったり、「ここから私の縄張り こないでね。」 とでも言っているように、
私にはそう見えるのですが。

 人は常に快適な個人空間を必要とするようです。その個人空間のことを『パーソナルスペース』
といいます。そしてそのパーソナルスペースに誰かが侵入してくると反射的に防衛本能が働きます。

 始発電車では、シートの両端から席が埋まっていき、空いているのにシートの真ん中から腰を掛ける人
はあまりいないようです。 席の端のほうが他の人からの侵入が少なく、快適だからでしょう。
そういえばあたしも、端の席が空くと慌ててそこに移って、ホッとすることがあります。


 <パーソナルスペース>

 自分のこころの中に土足で踏み込まれるということは不愉快なものですが、他人と自分の間にある
物理的な空間にある領域、他人に侵入されると深いになる空間・・・・すなわち『縄張り』のこと。

 例えば
 レストランやバーのカウンター席で、隣の人のグラスや食器が自分側に位置している・・・

 オフィスで隣り合わせた人の机からその人の私物が自分の机にはみ出している・・・・

 駐車場で、白線を越えて隣の車が自分のほうに止めてあるとき・・・・

 これに対して気になったり、落ち着かない気分になった経験はありませんか?
相手に対して無意識のうちに、自分のパーソナルスペースへの侵略を感じ取ってるからであり、
この相手が恋人や友人であれば殆ど気にならないのは、相手によってパーソナルスペースの大きさが
調整されているからです。

 一般的に前後を長径、左右を短径とする楕円状に広がり、後方よりも前方が広くなっていると
考えられています。

 その大きさには個人差があり、個人によっても接近する相手や状況によっては
変化することになります。
人付き合いが上手な人と下手な人、得意な人と苦手な人・・・・ 
それは心理学的な距離感の取り方によるものが大きく、相手との信密度や状況に応じて
相手との間合いを計り、相手との距離感を上手くコントロールできるかどうか、
ということに関わっています。

 外交的な性格・社交家・自信家の人・・・・ パーソナルスペースが小さく
 内向的な性格j・自信の無い人・・・・パーソナルスペースが大きくなる。
という傾向があります。

 (自分)というのは、身体だけではなくて身体も含めたもっと大きなひろがりなんですね。
物理的な空間だけではなく、意識の広がりも含めてパーソナルスペースを考えていくと、
コミュニケーションも上手く行くかもしれませんよ。






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