その他の療法



来談者中心療法

 カール・ロジャースが提唱した療法で、カウンセリングの基本療法です。
あなたのありのままを受け止め、寄り添っていく療法です。指示も否定のなく、相談者の話を聴きながら
感情に寄り添います。

 「こんな事があった」−「それは辛かったですね。」というように、真剣にあなたとともに共感し理解していきます。
すべてを受け止め、話を聴いてもらうということは、日常生活ではあまりないとこですね。
ですからこの療法だけでも、心地よくなられる方もおられます。


ゲシュタルト療法

 この療法は、フレデリック・パールスによって提唱されました。
「今ここ」にいる純粋な本当の自分に気付くことが大切であると考え、「〜すべきである」とか
「〜すべきでない」などと思うことが多いですけれども、それは社会や周りの環境の中の成功や失敗体験などで
作り上げられ、それは本当の自分の気持ちではないのです。
ゲシュタルトはその時々に「今ここ」での自分の本当の気持ちに気付き、その気持ちを簡潔させることが出来るように
なることを目指します。 過去や未来ではなく、現在に生きること・ありのままの自分でいることを提唱しているのが
ゲシュタルト療法です。


交流分析

 交流分析は自分発見の方法として、また対人関係を円滑にするために学んだ事が、わかりやすく直ぐに使うことができる
療法です。基本的考え方として、次の3つがあげられます。
・人は誰でもかけがえの無い貴重な存在である。
・人は誰でも考える能力を持つ。
・人は自分の運命を自分で決定し、その決定は自分で変えることができる。
エゴグラムというグラフに自分の自我状態を表すことができます。自分の自我状態を知ることで、対人関係がより円滑に
なっていきます。


家族療法

 家族を一つのまとまりを持ったシステムと考え、その家族システムをカウンセリングの対象とする新しいシステム論に基づいた
精神療法です。
家族全体を一つの単位と扱うので、個人ではなく家族メンバー全体の治療を目的とします。
家族療法では、症状や問題を代表して表している家族メンバーをIP(identified patient:患者の役割を担う人)呼び、
そのIPを通して家族の見方を変え、カウンセリングの中で問題の焦点を個人から家族全体の問題へと転換していきます。


認知行動療法
 認知行動療法とは、心の問題に対して、認知療法の考え方をもとに、行動療法の技法も用いる様々な心理療法の一つです。

 認知療法とは 心の問題や症状は、ある出来事に対して、あなたがそれをどう受け止めたか、どのような見方をしたのかなど、
認知体系(考え方・視覚的イメージ)によって、その結果として、嫌なな感情や問題行動などが起こり、
心の問題や症状となって表れると考えます。

そうした、考え方のゆがみや視覚的イメージを修正していくことで、心の問題や症状を軽くしていこうとします。
そして、最終的には、本人自身が認知療法を用いてセルフコントロールできるようになることを、目指します。

様々な出来事に対しての不適切な考え方を変えることによって、不快な感情や行動の仕方を変えていこうとする心理療法です。

ストレス全般、不安、いらいらや怒りなどの感情の問題、対人関係の問題、心身症、神経症、摂食障害、人格障害などの
問題に効果が期待できます。

☆代表的な「認知の歪み」

@二分割思考、両極端な思考・・・うまくいったか全然ダメかどちらかしか認めない。

A過度の一般化・・・少しでも不幸な事があると、すべてが不幸だと感じる。

B破局形成・・・いつも最悪の事態を考えて、自分に起きやすいと考える。

Cマイナス化思考・・・良い事があっても、まぐれに過ぎないという否定的思考。

D否定的予測・・・些細なことからいつも否定的な予測が浮かぶ。

E自己関連付け・・・自分はいつも誰かから注目されている。(否定的に)

F過度の責任性・・・周囲の悪い事は、全部自分に責任がある。

Gすべき思考・・・理由もなく、絶対に〜すべきだ と確信している。

H選択的抽出・・・あることにだけ、強くとらわれる。

I低い自己評価・・・自分はなにをやってもまともに出来ない。他の人より劣っている。

J拡大視・縮小視・・・あることを極端に大きく考えたり、逆に些細な事に感じたりする。



認知療法は、書くことで自分の認知を知り、修正していきます。

☆方法の1例

@あなたが困っていること、あなたが解決したい問題をはっきりさせましょう。

Aどういう場面やどのような状況の時に問題が起こっているかを調べてみましょう。
 
Bその時のあなたの感情(気持ち)や行動、そして、あなたの考えについて調べてみましょう。
 
Cあなたの考え方があなたの感情や行動にどのように影響しているかを調べてみましよう。

Dあなたの考え方が適切かどうか、あなたの役に立っているか調べてみましょう。
 
E同じ場面で別な考え方(合理的な考え)ができないかどうかを調べてみましよう。

F日常から別の考え方を考える練習をしてしていきましょう。
 




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