TRASH
3月期
「Night Tripper」Up Data 03/22
「Don't Believe You」Up Data 03/15
「微人薄氷」Up Data 03/07
「You Enjoy Myself」
2001/03/31.ICCH
雨が雪に変わり、季節外れの冷え込み、花びらは生殖器、誇って性器を剥き出してる。
頭が重い。調子の乗って飲み過ぎたようだが、いつもの事、珍しく深夜の記憶がとんでいる。
鼻水だけはかんでもかんでも止まらない。
Yahhoのオークションでゲットした露出計は、映画用のやつで、写真機用では無かった。
もう、とりとめもない。思考がどんどん流出していき、零れ落ち、生欠伸、噛み殺し、そうして凝固する。
かみ捨てられたティッシュの山、暖房機から吐き出される粒子、煙草の煙り、上へ伸びようとする観葉植物やサボテン、充電器に差し込まれた携帯電話、咽の乾き、罪悪感、烏龍茶、それら一切合切、此所にあるものないもの、何も説明出来ないし、関連性も見当たらない。此所に居る一人の人間だけが、それを統治することが出来るらしい。不思議なことだが、確かなことであった。所有権の行使。クス、馬鹿らしい。
消さないで残しておこうか。
「Night Tripper」
2001/03/22.ICCH
GRIS-GRIS GUMBO YA YA, HEY NOW GUMBO YA YA, 今宵も深夜徘徊、秘密の地下クラブは大盛況。
肉体を緩ませれば精神が揺らぐし、正気を保とうとすれば緊張した下半身が痙攣する。YA YA...
帰宅の途、自転車で遊歩道を走っていると、厳粛なる桜の下に引き込まれる。鎮座した裸体の桜の木にも、
春の訪れ、蕾が吹出物のように現出していた。奴らの得も知れぬ圧倒感はいったい何なのだ。
笑いたければ笑え、自分には足があるからこの場から立ち去れるんだ。奴らは動けないわけではなく、動かない振りをしているだけで、空にも地下にもその敏捷な神経を忍ばせて、素知らぬ顔をしている。
喜怒哀楽を超越した圧倒的な存在感。もうすぐ、剥き出しにした性器を曝す。凄まじい生に、怯み、逃げるように自転車を漕いだ。生きています。それを、誤魔化したり、逃避したり、薄めて他のものに転嫁したりして生命を蔑ろにしているのが人間じゃなかろうか。一生が長過ぎるのかも知れない。
何かしらの力を借りなけりゃ、まともに自身で立ち上がれもしないんだ。感じることも出来なければ、渡すことも出来ない。地球に生かされているのに。
その日はたくさん夢を見た。登場人物、全部が自分で、一人で何役も演じていた。女性になったり、仲の良い友達になったり、妹になったり、テレビでしか観た事のない人物にもなった。演技指導をしたり、出演者になったり、カメラマンになり、視聴者にもなった。誰もが自分であり、自分じゃなかった。
その終わりの無い撮影は昼過ぎまで続いた。花粉が夢の中にまで侵入してきた。
外では平気なのに、室内、それも横になると鼻がムズムズして寝かせてはくれない。慢性鼻炎だ。
春に近付くと、どこもかしこも誘惑だらけでゆっくり寝かせてはくれないが、それは誘うからか、誘われるからか、どちらとも言えない。
精神はただ掴んでいるだけだ。その握った拳を開けば、すぐにでも肉体から精神は離れてしまう。
縛ってあるものを紐解けばいいだけなんだ。何に執着しているんだ、どこで繋がっているんだ、ここに居なければならない理由は何なのだ、単純であって難解で、考えなければならない題材が尽きたところで自然と接着力が衰えていくのだろう。悟った者は、白痴か狂人だ。僕らは時間をかけて、ゆっくりと歩いていくしかない。何度も道を踏み違えて、迷って、中継地点をゴールと勘違いして、例えば深夜に飲み歩いてみて後悔したり、後悔することを目的にしたり、どうにもならないことを嘆いたり。
You Can't Always Get What You Want!
But If You Try Sometime.
You Just Might Find, You Get What You Need.
「Don't Believe You」
2001/03/15.ICCH
お茶の水から歩きました。靖国通りに出て、水晶堂を発見し、神保町を抜けて、歩きました。
携帯電話で連絡を取り合い、トラブルも無く、武道館で落ち合う事が出来た。約一名を除き。
来なかった友人のチケットを当日券売場の前で叩き売った。アリーナを半額で観られたあのオジさんはラッキーだったな。でも、どうせなら、可愛い女性にそのチケットを渡したかったな。叩き売った相手と並んで席に座るのは、どうもバツが悪い。唐突に、幕は開く。偉大な、神様、生き証人、伝説、そんなオヤジがステージに立っている。でもどちらかといえば、何の気負いも無く、淡々と曲をこなし、あの独特なダミ声を震わせているじゃないか。ハープを吹いたのは一回だけだった。一人だけ白いスーツを着込み、バックバンドは赤のスーツで決め、彼を盛り立てている。余計なMCは一切無しだ。不思議なリズムの取り方で、足をくねらしてギターを弾く。白いスーツで包まれた足が風に吹かれた小枝のように異様に揺れ動き、マシンガンでも持つようにギターを弾く。それに、やるやるとは聞いていたが、彼のソロは独特で、音程を外すか外さないギリギリのところでゆっくり動いたり、止まっていたり、自分勝手に振る舞っていた。3人のギターが交わり、異常にテンションが高まる時もあるが、ほとんどが我侭な彼を庇護する立場に回るバックメンのギター二人だ。
エレキセットになったり、アコギセットになったり、交互にバンド形態を替えて目紛しい。
後ろのカーテンや照明も、無意味に変化して、謎は深まるばかりだ。無意味にと形容してみたが、きっと本当に意味など無く、無意味なのだろうと気付く。そうやって彼を取り巻く全ての人々は、余計な詮索をする。
それだから、彼はただやりたいように振る舞うだけで、何か意味などをくっつけようとは思わない。
あの66年、ザ・バンドをバックに従えた伝説のロイヤル・アルバート・ホール。頭の固いフォークファンの「ユダ(裏切り者)」という野次に「Don't Believe You」と言ってのけ、エレクトリックで叩き鳴らすカッコ良さ、そこから彼はプロテスト・シンガーとか、ロックンローラーとかそんな地平から、とっととオサラバしてOTHER SIDEへ突き抜けていた。カッコ良い、その一言に尽きる。
彼が何をしようと、彼は彼であり、その領域を他者が犯す事は出来ないし、可否を決めるなんてもっての他だ。そんな彼を目の当たりにして、やっぱり凡人は可笑しくなって笑ってしまうしかない。
クスクスと笑いが込み上げてきて、あまりの奇妙さ、変な頑固さ、独特のオーラに、降参の旗を振った。
お馴染みの曲もアレンジが施され原形をとどめていなかったり、トラデショナル・ソングも彼独特の高みに登りつめている。「Memphis Blues Again」は泣けてきた。ジェリー・ガルシアの影がちらついた。
「It's All Over Now Baby Blue」「Tangled Up In Blue」それに「All Along The Watchtower」
トリハダもんだった。演奏を終え、余裕綽々で観客を見下ろし、バンドメンバー共々会釈をするわけでもなく、立ちつくすあの瞬間、完全にやられた。最高です、ボブ・ディラン!僕はアナタの奴隷です。という、みうらじゅんの気分だった。やっぱり神だった。もうアナタの信者です。「Don't Believe You」というディランを、私は信じます。ありがとう、そしてまた日本に来てください。そして、今度は、来日の噂あるニール・ヤングに平伏すのであった。ギャラリーなんてそんなもんサ。
「微人薄氷」
2001/03/07.ICCH
時間の流れはいつだって急流。油断していると、あっという間に取り残されてしまう。
特に、こんな非道い二日酔いの時などは、磁石も役立たず、同じ場所をグルグルと旋回し、途方に暮れて、陽も暮れる。朝の8時に、新宿しょんべん横町、出勤する烏合の衆を横目に赤ら顔というのは、なかなか出来る生活ではないが、ちゃんとしっぺ返しはやってくる訳である。そんな事は、重々、知っている上で、同じ過ちを繰り返す。後悔が好きなのだろうか、航海は楽しいのであるが、それを公開するのは憚られるわけで、どんな風にすればいいかと云うと、「こうかい?」いや、そんなんじゃない、「じゃあ、こうかい?」そこは、ちょっと気持ちいい、そんなのをやっていると、半壊どころか倒壊、全壊の危険も増し、損害は日増しにネズミ算的に天文学的数字を弾き出し、やっぱり旋回、今夜も飲み会、またしても韻を踏む事に夢中になる。「いんですか?」「韻です。」 薄氷を踏むが如し。
「微人薄氷」なる造語を拵えて、独り、ほくそ笑む。まごうことなき阿呆であった。
ほら、夜がやって来る。同じ景色も、もうそこまでやって来ている。今日こそは玄関先で追い返そう。
しかし、ちょっと目を離した隙に、もう茶の間に上がり込んだ奴といったら、土足で、づかづかと、窓から帰っていくんだ。どうやったって捕まらない。なにせ、奴は夜目が利く。in the dark!
周りの状況を始終、説明して、主人公の動きを制御できないものか?
主人公の動きに一切、触れないで。コップから眺めた彼、携帯電話から眺めた彼、音楽から眺めた彼、お金から眺めた彼、そうやって、彼の取り巻きからの視野でもって、彼を包囲する。そこで、彼の存在が明らかにされる仕組みだ。もっと文章力があれば、面白い試みなのだろうけど、方法論だけで実行はされない。
絵に描いた餅。はにかんだ街。もう止そう、堂々回りだ。
風が強い日。もう春も、そこら辺で待機しているって事か。こんな日は、少しだけ止まってみよう。
何もしない一日があったっていいんだ。被害妄想、もう止そう。だんだん壊れていっているような気がする。
夜が近付いてきているからだ。微人、薄氷を踏む思いで、身を固くした。戦々兢々、諤々然々。
美人薄命、それは嘘だ。あの子達はきっと長生きするに違いなひ。そんなに口を尖らせなくても、、。
また、始まったぞ。こうやって、自問自答、分裂気味なのが二日酔い的であった。
今回も、四文字熟語、多用、陳謝!