TRASH1998/05/31.ICCH
1998/05/24.ICCH
言葉に遊びを持たせる余裕。
だから、"はっぴいえんど"の硝子越しの風景が、とても似合うのです。
だんだんと、様々なものに距離を以て接するようになる。
自身は安全な場所に居て、フィルター越しにそれを認知するようになる。
また、その時期を通過すると、その惑ろっこしいオブラートの様な膜を引き裂きたくなり
空気に触れると萎縮して、すごすごと膜の中へ退散し、着膨れする。
我々は本当に、砂を掴み、砂を噛んだろうか?
実際は、まだ背広一枚をもったいぶって脱いだだけじゃないのか?
それでも生きていく。夏には冷房装置、冬には暖房装置がフル稼働する。
環境や体調などお構い無しに、ただ楽をしたい、鈍感でいたいが為に。
不快を無きものにし、不愉快を陥れる為に、科学の粋を総動員する。
それで誤魔化せればいいのだけど、時々、つまらない野性が顔をもたげ
本性を露にするのだが、結局は諦めて社会に黙するか、無茶な奇行を演ずるか
うやむやに自身を言い聞かせ、クーラーの恩恵に与る。
言葉は便利である。言葉が全てである。初めに言葉ありきだ。
それは、言葉がもうずっと長いこと、世界を巣喰い、救い、どかっと人類の中枢神経に
腰を落ち着かせ、長居をしているからに他ならない。
嫌な来客ではない。それどころか、もはや客ではなく、自身がそこに住み始める前から
その土地に元々住む先住者だ。敬意を払って、付き合わねばならない。
そうしないと神隠しに合うであろうことは、明白であるのだから。
Say the word and `ll be free
Give the word a chance to say.
That the word is just a way.
Say the word of Love.
BEATLES "RUBBER SOUL" 「The Word」より
1998/05/17.ICCH
JOHN LENNON "Nobody Loves You (When You`re Down and Out)"
打ちひしがれているとき 誰も愛してくれない
有頂天になっているとき 誰も見てくれない
誰もが金儲けに アクセクしているとき
ぼくたちは お互いに背中をかきあおう
ぼくは向こう側にも行ってきた
君にぼくのすべてを見せた
もう隠していることなど 何もない
だけど 君はこう尋ねる 「愛してる?」
なぜ、なぜなんだ
ぼくに言えることは唯ひとつ この世はショービジネスさ
打ちひしがれているとき 誰も愛してくれない
有頂天になっているとき 誰も見てくれない
誰もが金儲けに アクセクしているとき
ぼくは君の背をかき 君はぼくの背をナイフで傷つける
ぼくは今まで海を何度も越えてきた
片目の魔法使いが盲人を導いているところも見てきた
なのに 君はこう尋ねる 「愛してる?」
何だって、何だって?
指を触れるたびに それはすり抜けていく
朝 まだ暗いうちにぼくは起きだし
鏡を覗く ooo wee!
そして、再び暗闇に身を横たえる
もう とても眠れそうにない ooo wee!
年をとって白髪になったとき 誰も愛してくれない
気が動転しているとき 誰も君を必要としない
誰もがくちぐちに 自分の誕生日について叫んでいる
そして、君が地下深く眠るとき
皆は 初めて君を愛してくれるだろう
1998/05/14.ICCH
話し合えば分かる、、わけないじゃんか。
筒井康隆の小説にそんなのがあった。怪獣が都市を襲う。
TVドラマの特撮で慣らされた市民は、親しみを込めて、その怪獣に近づく。
怪獣はなんの感情も無く、蟻でも踏み潰すように、駆逐していく。
女、子供、善人、悪人の区別無く、踏み潰す。ただの爬虫類だ。
よく政治家に直談判に行き、話が聞いて貰えたと嬉々としている輩がいるが
哀れだ。人喰い人種に、日本語は通じませんよ。
過去の、殿様に会う事さえ至難の業であった時代は、幸せだった。
苦難の道のりが、充足感を満たすから。例え、叩っ切られてもね。
話し合っても、お互いの場所がある限り、妥協しない限り、分かり合えることなんてない。
だから、互いの感情がほつれてる時に話し合いだなんて、怪獣に駆け寄ってくようなもので
そこに譲り合う気遣いや、優しさや、愛が無い場合、コミュニケーションは成立しない。
「砂の惑星DUNE」の完全版をビデオで観た。宗教映画だった。
中学生の頃、映画館で観た時には意味が分からなかった。
それにしても、ちょっと鼻につく勧善懲悪さだった。
いったいあの主人公はなんなんでしょうか。革命は屍の山の上で成就するのか。
慈悲のない戦いと、復讐劇、そして悪人は悪人、善人は善人というだけ。
いや痛快娯楽的なものなら楽しめただろうけど、その復讐を味気ないものにしてしまっているのは
伝説の英雄の復活などといった、彼を神格化する付加価値の所為ではないだろうか。
伏線が予知夢で現われたり、複雑なようで、実は単純明快な癖に気難しくしちゃって
文句たらたらですが、本当はあの最後の、主人公の勝ち誇った
態度が気に喰わない。
妹に個人的怨恨まで手伝わしちゃったりしてね。
すっかり、その映画の術中に陥ってしまったのかも知れない。
太宰の言葉。
「私は映画を馬鹿にしているのかも知れない。芸術だとは思っていない。
おしるこだと思っている。けれども、人は、芸術よりも、おしるこに
感謝したい時がある。そんな時は、ずいぶん多い。」
「映画を好む人には、弱虫が多い。心の弱っている時に、ふらと映画館に吸い込まれる。
心の猛っている時には、映画なぞ見向きもしない。
時間が惜しい。」
Mr.SOULに会いに行きたい。自身の中に潜む彼に会いたい。
NEIL YOUNG "Mr.SOUL"
ハロー、ミスターソウル、
理由を知りたくてアンタのところに寄ったのさ
僕の頭脳が 今 旬だという考えについて
僕の表情は なぜ 群衆の中でほころぶのか
思いきって 態度を 変えようと思うけど
見ず知らずの奴が 僕に 嫌がらせをする
僕が塞ぎ込んでいると
メッセンジャーが手紙を持ってきた
僕は ショックを 受けたという
ファンの激励で立ち直った
世界中のどんな女の娘でも
簡単に 僕を 知ることが出来るんだ
「あなたって不思議な人ね、でも、そのままでいて」
僕は 彼女に 言わせておいた
そのうち 僕の笑顔は 石膏像に変わるんだろうか
病気の 道化師が 悲劇的な手品をやる時は集まれ
僕の頭の中のレースと 僕の顔は
目まぐるしく変わっていく
そんなに不思議かい 僕は変わっていく
なぜ彼女なんかに 聞いたんだい
そんなに不思議かい 僕は変わっていく
彼女に 尋ねたらどうだい
1998/05/02.ICCH
自分の文章、思想、展開は、決して既成の枠をはみ出しはしない。
その場、その都度の適切な表現と思えるものを、拾いあげあつらうだけだ。
性急なのだろうか。一遍の物語さえ、手に負えない。
だから羨ましいのです。羨んでばかりいて、惨めにさえなります。
THE BAND "STAGE FRIGHT"
今、独りぼっちの子供の心の奥深くに
これまでの行いが重くのしかかっている
人は哀れなこの子に
富と名声を与えた
その日以来、彼も変わったのだった
ごらん、舞台負けした男を
懸命に役を果たそうとそこに立つ
スポットライトに照らされて
そして終幕が告げられれば
男は今一度初めからやりたがる
ぼくの息があやしくなった
医者の云うことには 死ぬかもしれない
そして、付け加えたのさ
装い続ければ、なんとかなる
おののきの色など決して、見せてはならないと
今や男が怖いなどと云ったなら、すぐにでも仕事を追われよう
だから哀れな子供は 鳥のように歌うだけ
額は汗だらけ 唇は乾ききっているおまえ
着飾った人達が行き交う
真実の一瞬が来るのはもうすぐだ
あと一日の悪夢に耐えればいいことさ
そんな彼を止めないでやってくれ
最初からやらせてあげてくれ
今一度全部やらせてあげてくれ
自分自身と重ね合わせるのは無茶だろうか?
閉塞の垣根も、案外、低いのかも知れない。