TRASH
青い水晶の嵐の年(YEAR OF THE BLUE CRYSTAL STORM)
倍音(5)(Overtone Moon)
「After All」
「Nowhere Man」
「After All」
倍音(5)の月20日【KIN 130】白い宇宙の犬
G暦2004.12.04
行き詰まり、息詰まり? 手狭、手詰まり? それとも、四面楚歌?? どうやらそうでもないらしい。
いたって飄然と波打ち際で海を眺めている。空と海との見境が消えていく。心地良い波風、磯の香り、そして海猫の鳴き声が混ざり合って、全身を超然とした先まで押し上げる。
これも、海の構成要素だ。素足に絡み付く砂、照りつける陽光、じりじりと背中を焦がす、汗、波の音。
それらを一緒くたに括って海を生む。何か欠けたとしたら、リアリティを欠く。
全部を切り離して、その時々にバラ売り。だから、「好きなもの」を構成するためには「嫌いなもの」が必要になってくる。「嫌い」を切り離したら、それは片輪な「好き」となってしまう。
同じように「嫌い」の構成物として「好き」は必要不可欠な要素でもあった。
程良いバランスが世界を構成している。少しだけ「嫌い」を「好き」で凌駕してしまえば、それは「好き」の範疇に収まってしまうのだ。それだけの話であるが、オセロゲームのように「黒」を「白」で挟み込んでしまえば、それは「白」にひっくり返る。極端に染まってしまった「黒」は簡単に反転してしまえるのだ。
見えているものが全部じゃない。嗅いでいる匂いが全てじゃない。感じることが全てじゃない。
聴こえるものを疑い、教わることと教えることは同じことを知る。
And in the end the love you take is equal to the love you make.
畢竟、あなたが得る愛は、あなたが与える愛に等しい。
by.THE BEATLES"The End"
「Nowhere Man」
倍音(5)の月10日【KIN 120】黄色い電気の太陽
G暦2004.11.24
雲は二度と同じ絵を書かない。同じ事象は、以前にも以後にも、繰り返すことはない。
その時だけ、その一瞬だけ、その刹那だけ。こうして、またその時々に於いて、自分自身が望み見たい景色を
選び取って生きていく。そこに是非はない。良いも悪いも、同じ極でしかない。
「はい」でも「いいえ」でもどちらでも構わない。だから意見は無い人。
"Nowhere Man"て歌に似ている。からっぽ、なのだ。からっぽランドでからっぽプランばかり考えてる。
盲(めくら)も同然。自分の考えも無く、目的や目標がない。自分に何が必要なのか知らない。Nowhere Man、世界は君の指示を待っているというのに。
Making all his Nowhere plans for Nobody...
天の邪鬼な部分がグッと刺激されて、「はい」と云われると「いいえ」と応えたくなった。
所詮、どちらの意見もさして興味は無かった。だからどちら側の岸でも良くて、反対側へ石を投げてるだけである。そのクオリティには覇気が無く、からっぽの狂言がただ無意味に続いていくだけに過ぎず。
トカトントンだ。何をするにもあの音が聞こえてくる。トカトントン。
そうして公開する場では、出来うる限り猫をかぶっていようとしたりしてしまう。
良い周波数を選んで、敢えてダークな面を覆い隠そうとしてる。というか、自分が実際どんな人間かなんてことを語っていることに戦慄してしまう。それは僕の美意識には無い。
そうすると途端に何もかも成立しなくなってくる。意見は無く、反作用があるだけに過ぎない。
こりゃ参った。こんなものを提出するわけにはいかない。迷い猫だ。
こうなってしまったら、後はもうどうしていいかもわからない。予定されたコースは破棄される。
いったいにこの人は、どこまでが本当でどこまでが虚構なのだろうか?そんなのも知らないのだから、
詐欺師にさえなれない。すべての形容詞も破棄される。駄々をこねてるだけ、それで構わない。
と云ってしまうだけの図々しさをも持ち合わせていた。
あっけらかん、と暖簾をくぐる。からっぽな世界を、酒で浸す。どうにもこうにも酒臭くてたまらない。
僕は寡黙だった。コミュニケーションはブレイクダウンする。
たくさんの書籍と音楽に囲まれていい気になっていた。幾らの値が付くのだろう?
換金してみようか。トカトントン、、、太宰の耳にこびりついて離れなかった音。
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