ワッシャー TRASH
赤い惑星の月の年(YEAR OF THE RED PLANETARY MOON)



磁気の月(Magnetic Moon)
「温故知新」
「The Singer, Not The Song」
「夏時間」
「書初」



「温故知新」

磁気(1)の月20日【KIN 068】黄色い電気の星
G暦2002.08.14


おんこちしん【温故知新】 〔論語〕昔の事を調べて、新しい知識や見解を得ること。ふるきをたずねて新しきを知る。

ちょいっとネット上にある辞典から引いてきました。こうやって逐一ネットと繋がった状態だと、もはや OS(オペレーション・システム)自体もネットを利用して行なえば、こちらの容量は軽くなり負担が少なく なる。BeOSてそんな発想のコンピューターでしたよね?あれ、NeXT だったけかナ?? スティーヴ・ジョブズさんが絡んでたような気がするから、きっとNeXTだ。(もうMac雑誌から遠離って、 5年あまり、すっかり虚覚え) とにかく97年ぐらいに、そんな話は現実的ではなかったけれど、今なら良く判る。 後は伝達スピードさえ上がれば、どこに情報があろうとも瞬時に跳んでいけるわけだ。瞬間移動だよなー。

お盆も近付き、毎度の事ながら、ここいら辺りは閑散としています。終戦記念日も近付いているから、 テレビでは広島、長崎の原爆の話題が多い。目をそむけちゃならないんだろうけど、やっぱり正視出来ない。 人の逞しさを知る。それにしても、お盆も近いというのに、日本列島は酷暑続きじゃありませんか。 ヨーロッパでは洪水、自然の回路も焼き付いている。

NHK「ジャパン・インパクト:磁器」を見た。 磁器(陶 磁器)とは、1250〜1350度の還元焼成(蒸し焼きの状態)の窯で焼かれた製品のこと。 陶石を粉砕した粉を原料とすることから石ものと云う。(有田焼き、柿右衛門などが有名)で、何が面白かったかというと、ムラタ製作所の制作したセラミック・コンデンサーが磁器焼きを手本としているコト (最初に制作した抵抗器など、まさに焼き物、そこから発展させていまや携帯電話に使われるぐらいの軽量化 となった)や、ある陶芸家が宇宙ロケットの外側のタイルの発注を受け、磁器焼きで制作している話など、 温故知新という言葉の際たる感じがして、やられたって思った。その技術や歴史とは関係無しに、発想の転換 とでも言おうか、最初の目的とは違う目的でその技術を転用するという、思考回路にやられたのである。 陶芸家は陶芸を、その使用目的だけの為に(それは入れ物や、優れた工芸作品、陶器など)制作するものだと いう固定観念で捉えていたのだが、コンデンサーだの、ロケットだの、そうゆう転換の仕方を思い付く事に 驚いた次第である。 ということは、これは何の技術に関わらず、あらゆるものは他の目的に変換出来るのではないか。 古い形式が、最先端に踊り出すことは、不思議ではないのではないか。 よくよく考えてみれば、そりゃ当然至極な事なのかも知れないが、目先の事しか見えていないと、それに埋没 してしまい、その当初の目的以外の使い方が判らなくなってしまう、というか思考停止の状態に陥ってしまう。あらゆるものは、あらゆるものと、交換可能。もしかしたら基本的な事なのだろう。(オレって馬鹿?)

G暦8月9日のジャズ・マンドリン・プロジェクトのライヴ。そして、11日のマウントフジ・ジャズ・フェスティバルのボブ・ウェア、どちらも凄かった。脳味噌は溶けるのである。それも簡単に。 まるでアイスクリームだ。 つまり詳細な記憶は欠如してしまっているが、幸わせだったという事である。 独りの世界に埋没するのも楽しいし、そこから抜け出て現世に戻ってきた時に、周囲の人達は同じように幸せ そうな顔をして、迎えいれてくれる。孤独感の煩悶はそこにはなかった。 繋がっているという安心感、それから遠くへ彷徨ってしまっても戻ってこられるという安堵、それが持続した。ジャズマンの、あのシンプルさは病みつきになるし、ボビーはボビー以外の何者でもなかった。 間違ってはいなかった。その時間に、その場所で、それに触れたことは、必然だったのだ。 そう思えるところに、彼処にどれだけ素晴らしい瞬間があったのかが分かってもらえるだろう。 時間経過や、関連や、順序は必要なことじゃない。手を伸ばした時に、掴んだものこそ、有意義なのである。 どんなに外側で何の関連性もなく漂っているものでも、一旦、自分自身に取り込んで統合してしまえば、 それは自分以外の何者でもなく、「ONENESS」であり得るのだ。

磁気の月、戦士の旅ももうすぐ終える。


「The Singer, Not The Song」

磁気(1)の月08日【KIN 058】白い律動の鏡
G暦2002.08.04


歌より、それを歌っているシンガー。この歌が昨日からグルグルと回っている。 何か特別なことのようだったが、ただ単に、頭のどこかの回路の接続ミスなのかも知れない。 こうやって何とか正気を保つ。平常心、それを死守することが、当座の目標だ。 でも、「The Singer, Not The Song」ていうのは本当だよ。歌は、変わりばえのしない言葉の配列、 それの組み換えで突然変異したりして、魔法みたいに聴こえるだけ。その歌を決定したのはその歌い手。 重要なのはシンガー。技術や方法や、巧みな策略は、無意味だ。

言葉を、どれだけ的を絞って使えるか?背後には、捨てられた言葉、百万語。その亡霊に怯える。

さて、からっぽの頭に、せっせと荷を運び、それをどうするでもなく積み上げてある。 さしあたって書籍より映像だ。ヴィム・ヴェンダースに飽きて、ジョニー・デップの主演作を片っ端から 当たり(しかしなぜ彼はあんなに出まくってるんだろう?)「千と千尋の神隠し」が面白かったから宮崎作品 を総ざらいし、「地獄の黙示録・完全版」「黒いオルフェ」などの軒先きで一服、汗はだらだらと背をつたり、額にゆっくりハンカチをあてる。咽の乾きを感じた時は、すでに脱水症状の手前であるそうだ。 ビールは発汗、尿意にて、すぐに排出されてしまうから、控えねばならない。うーん、目眩。

評論は馬鹿げてる。記録は自己満足、写真は欺瞞、それにしてもこの執着はどうだろう。 絶えず情報を拵えては、誰かを探して囁く。「君にだけ教えるからね」とぼけた話だ。 ところで、ここだけの話。(笑)てのは陳腐な手法だねぇ。

ネットを当て所もなく放浪してきました。本当に便利になった。ADSLは繋ぎっぱで通話料金は掛からないし、字引から特殊情報まで揃っている。 鳥渡、判らないことを調べるのに、書籍をあれやこれや引っ掻き回さずとも、いとも簡単に持って来られる。 それに、商売柄、レコードの情報、特に時価プライスなども見つけられる。 最早、価値観を共有出来るだけの網が敷かれていて、狭いマニアックな中古レコード商売の特殊性も希薄と なったわけだ。情報は開示されるべきだ。そこで誤魔化しや詐欺まがいな事を目論まない限り、性善説に 則って、知識は開かれた方がよい。97年当初、著作権のことなどに少し触れたが、それはもう旧い思考と なったのではないだろうか。 どこか海外の会社が、そんなソフト(P2P技術)を開発したというニュースをやっていたが、米国の著作権協会は猛烈に反発しているらしい。 ディズニーとか、映画会社とか、音楽業界、ショービズなそれらの団体が、その権利をめぐって喧々諤々。 つまり、インターネットを使って、どこに居てもどこからでも情報が得られるようにするシステムなのだが、 それが違法コピーや、無断拝借などの問題を生む、とされている。 しかしその権利は個人のもので、会社や営利団体のものではない。 個人の主義、主張、作品、芸術、哲学、それらを阻害するものは、何なのか? その著作権、知的財産権、がはたして個人の範疇だけに留まっている種類のものなのだろうか? メディスンマン=ローリングサンダーは云う。 「渡したものを、その渡した相手が出来る範囲で、感謝の気持ちと共に返してくれればいい」と。 (この言葉は正しくないかも知れませんが、これに準ずる言葉で、知り合いのヒーラーの方から伝え聞きました) そう、美しい音楽を奏でてくれたら、それに対して、自分の出来ることでお礼をすればいいのです。 それが自家栽培した植物であったり、着ている服であったり、絵を差し上げたり、それこそ流通している紙幣 であっても構わない。そう理解して、何かが分かったような気がしました。 これこそが、相互に関係性を持ち、互いに助け合ったりして、知を高め合うことではないのだろうか、と。 だから、なにも、強奪されたり剥奪されたり、そういった悪意に満ちた奪い合いではなく、足りない部分を 補う方向へ進むのならば、著作権なんてケチ臭い概念は必要なくなるのです。 理想郷、イマジンの可能性が残っているのは、このネット社会なのではないのだろうかと、やはり気楽に 思ってしまう。ああ、繋がった。The Singer, Not The Song!

しかし、明日から始まる住基ネットというのは、どうも信用ならない。ケチ臭い匂いがする。 また、イスラエルで自爆テロか、、、グレイトフル・デッドの元メンバー7年ぶりにライブ、、、ニュースは 世界を駆け巡っていく。それだけに過ぎない。外は、突然の豪雨で、ある。



「夏時間」

磁気(1)の月08日【KIN 056】黄色い自己存在の戦士
G暦2002.08.02


夏は人を腑抜けにさせるね。ま、夏の所為ばかりとも言えなくはないが…。どうも、こう暑くっちゃ何もやる 気が起きなくていけない。かといって、冷房装置の近くで惚けていると、無用の長物のような気がしてくる。 気が滅入る。日焼けした皮が醜く捲れあがってきて、それでお終いだ。そして、秋を隠し持っているんだ。

ふと、ジョージ・ハリスンのように、消えてしまうのが美しいなと思った。 彼が亡くなった時、悲しくはなかった。そう、あるべき場所へ戻っていったんだな、という気がした。 この世界で為すべき事を為して、悟りを得たのかどうかは知らないけれど、やっと肉体を羽織った世界から 解放されて、本来の場所へ逝ったんだ。この世界が修練の場所だとするならば、其処で昇華された魂が還って いくことを喜ばない者が居るものか。ゆっくり時間をかけて、死者の世界へ近付いていく。 彼岸の岸へと念いを馳せる。死を意識した者は、解脱できるんだろうか。

磁気の月は、様々な思念が、入り乱れる。そのどれもが態を成していない。実体なく浮遊するのだ。 ひらりと舞い降りてはそれに憑かれ、熱に魘され、夢遊病のように徘徊し、宙を切る。 来るものは拒まず、去るものは追わず。

外は、真っ暗です。雷がゴロゴロと鳴り、雨はまだ落ちてくるのを躊躇っている。 まだ昼3時過ぎだというのに夜のよう。 夏てやつは、まったく…。



「書初」

磁気(1)の月01日【KIN 049】赤い惑星の月
G暦2002.07.26


明けまして御芽出度う。いまだ、夢の中。現世が夢なのか、はたまた、夢が現世なのか、判別しかねる具合。 「時間をはずした日」大晦日、月光の中、深夜に浮かび上がった虹、其処に全ての答があるような気がする。 もう多くは語るまい、というか語れない。語るもの以上に触っているものが、 触っているもの以上に見えているものが、見えているもの以上に聴こえるものが、 聴こえるもの以上に嗅いでいるものが、嗅いでるもの以上に感じるものが…。 感覚の了見以上のものが、存在した。知識を大きく上回るものには、畏怖するほかない。 やってくるものを受け入れて、そこで出来る範囲で対処して、それを許し、解き放つしかない。

肉体が許容出来ない範囲を越えた場合、ちゃんと浄化して、それを吐き出してくれる。 そんな自浄作用に感謝する他ない。それから、質問さえ無い問題に関しては、まだ自身の中に、その答を 持っていないということを自覚した。時期尚早なのだ。 何事も急かずに、ゆっくり歩を進ませるしかない。ゆっくり咀嚼して食べなければ、栄養になるどころか、 吐き出してしまうのがオチだからだ。 そんな基本的なことさえ判らずに、相変わらず身悶えして、時間の狭間で、瞬間、瞬間の業務に追われて、 翻弄されてしまった。今年は自重しなければ。

たくさんの様々なサポートに感謝いたします。 どんなに一人でやりこなそうとしたって、いつも誰かに助けられている。足りないところを埋めてくれる。 世界中がそうやって相互に幇助しあって、動いている。見えようと、見えまいと、それは確実に存在する。 交信し合い、発信したり応答したり、交換したりして、次へ進んでいくんだ。

グレイトフルデッド「Eyes Of The World」を訳してみようと思ったが、あまりにもキリスト教的語句や 言い回しが多くて断念した。その固有の宗教を解していなければ、意味がまったく判らない。 それだけあの国には、特別の物語が必要なのだろう。 思惟は咲いては散り、咲いては散って、地上を肥やす。 新しい年、今迄よりもう少し長く、咲き続けていられたら、もう少し先の方のものを掴めるような気がします。 イメージが湧いたのだとしたら、それは、すでに、其処に在る。


Eyes Of The World

Right outside this lazy summer home
you don't have time to call your soul a critic, no 
Right outside the lazy gate of winter's summer home
wondering where the nuthatch winters
Wings a mile long just carried the bird away

Wake up to find out 
that you are the eyes of the world
but the heart has its beaches
its homeland and thoughts of its own
Wake now, discover that you
are the song that the morning brings
but the heart has its seasons
its evenings and songs of its own

There comes a redeemer 
and he slowly too fades away
There follows a wagon behind him
that's loaded with clay 
and the seeds that were silent
all burst into bloom and decay
The night comes so quiet
and it's close on the heels of the day

Sometimes we live no 
particular way but our own
Sometimes we visit your country
and live in your home
Sometimes we ride on your horses
Sometimes we walk alone
Sometimes the songs that we hear
are just songs of our own

Wake up to find out 
that you are the eyes of the world
but the heart has its beaches
its homeland and thoughts of its own
Wake now, discover that you
are the song that the morning brings
but the heart has its seasons
its evenings and songs of its own

Words by Robert Hunter; music by Jerry Garcia




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