児童文学について

ここのページでは、少年詩、童話、書評、エッセイ、お勧めの絵本など、「児童文学」について気のむくまま掲載していこうと思っています。順次、増やしていく予定です。


☆どなたかご存知でしたら、ご感想、ご意見をお願いします。

佐野美津男さんという方の書かれた児童文学で「ピカピカのぎろちょん」という本があります。1971年、あかね書房発行の本です。
じつは、この本、読んだのですが、発表当時、どうのような反響があったのでしょうか? 非常にインパクトのある作品なので、ちょっと知りたくなりました。

勤めている図書館で、利用者の方が、この本は傑作なので、つねに開架にだしていてほしいと要望があったのです。当館では書庫本なので、まず、私が読んでみたのでした。
すっごい本、であることはまちがいないので、その当時どんな反響があったか、また、なかったか、知りたいと思います。

どなたかご存知でしたら参考にしたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。

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○このリストは「子どもと読書」の依頼によって出したものです。何かの参考になればと思います。

「詩の本」リスト    




1)『いちねんせい』谷川俊太郎・詩/和田誠・絵/小学館

2)『ことばあそびうた』谷川俊太郎・詩/瀬川康男・絵/福音館書店

3)『みみをすます』谷川俊太郎/柳生弦一郎・絵/福音館書店

4)『のはらうたT〜W』工藤直子/童話屋

5)『こどものころにみた空は』工藤直子 詩/松本大洋 絵/理論社

6)『おなかの大きい小母さん』まど・みちお 詩/大日本図書

7)『だだずんじゃん』川崎洋・詩/和田誠・絵/いそっぷ社

8)『おーいぽぽんた』茨木のり子他編/柚木沙弥郎 画/福音館書店

9)『ポケット詩集T・U』童話屋

10)『詩のこころを読む』茨木のり子著/岩波書店

11)『深呼吸の必要』長田弘/晶文社

12)『船出』辻征夫/童話屋











絵本 一年(2005)を振り返って―(「子どもの図書館」2006.3発行、収録)

 「手ごたえのあった絵本たち」

      

 ここ数年、絵本全体を見渡してきて思うことは、絵本の出版点数のわりにおはなし会に向く本が意外に少なかったり、真に子どもの内面にとどかせようとする努力がたらないものがあったりすることだ。絵本という媒体が、うまく生かせる最良のものを望みたい。否定的な面ばかりをみていてはいけない、真摯な態度で直裁的に迫ってくるすばらしい絵本は手ごたえとして十分にあった。

「子どもの読書活動の推進に関する法律」が良い絵本の出版に役立っているとは思えないが、現在県から市町村への策定も随所にみられ、本を読む環境は根をはってきたかもしれない。文章上での空論で終わらないようにしなくてはならない。また、去年七月には「文字・活字文化振興法」も制定され、広く読書そのものの見直しがされてきた。絵本の分野では、「おはなし会」「読み聞かせ」がブームになってきた感もあり、その影響も受けてか活発に動いている。ハリポタの新刊はなかったが、ファンタジー隆盛の後押しはあるだろう。「ちびくろさんぼ」が復刊されたり、アンデルセン生誕二〇〇年の催しも行われた。柳田邦男等の作家が、絵本に力を入れ始めているのもいい傾向だ。悲しいことは長新太氏が亡くなられたことだ。氏の作品は絵本の世界のみならず、子ども文化すべての損失だ。

 さてそんな中、二〇〇五年の絵本をまとめてみよう。私個人が読んだなかでの判断なので、重要な作品を見落としているかもしれないがそこは他の資料でおぎなってほしい。

「日本の絵本」

 『せかいいっしゅうおばけツアー』(星川遙作、長野ヒデ子絵、小学館)は「おばけいちねんぶん」の続編だ。日記の体裁をとりながら豪快におばけと出会うツアーに出かける。大胆な絵とともに表紙裏にすごろくまでつけて大サービスだ。「アリからみると」の亜流かと思われた『アリのさんぽ』(こしだミカ、架空社)だが、迫力ある絵とリズムよい話は素直に楽しめる。『あなたは、だあれ?』(あまんきみこ作、武田美穂絵、小学館)名前をキーワードに自分を見つけていく作品。『カラスのはてな』(からさわこういちさく、たにうちつねおえ、福音館書店)はカラスの生態をうまく絵本であらわした。強烈な個性の井上洋介は『ブクブクブー』(教育画劇)でナンセンスを打出した。スズキコージ絵の『ねこのどどいつあいうえお』(織田道代作、のら書店)も強烈なスズキの絵と織田のどどいつがさえている。『わがままいもうと』(ねじめ正一文、村上康成絵、教育画劇)は、病気でねている妹のため大奮走する男の子の話。よみやすく、ユーモアがある。ユーモアといえば、『へいきへいき』(内田麟太郎文、竹内通雅絵、講談社)がある。これはナンセンスを通り越して、駄洒落の世界に入りこんでいるが、おもしろいことにこしたことはない。こむずかしい理論をこねるよりまずは楽しさではないだろうか。内田麟太郎は人気のある絵本作家だ。『ワニぼうのゆきだるま』(高畠純絵、ぶんけい)『とってもいいこと』(荒井良二絵、クレヨンハウス)『かあさんのこころ』(味戸ケイコ絵、校成出版社)など、多数に文を書いていてどれも質が高い。長新太の絵では『はなちゃんすべりだい』(中川ひろたか文、主婦の友社)もあり、これはファーストブックとしてもよいだろう。まつおかたつひで作・絵『まだかな』(ポプラ社)なども的確な生き物の絵が素晴らしく、幼い子によいだろう。『あな』『みずうみ』(片山令子文、片山健絵、ビリケン出版)は、お話を聞ける年代になった子どもならもう大丈夫。愉快である上思考も深く、じっくりと読んであげたい絵本だ。『ハルばあちゃんの手』(山中恒文、木下晋絵、福音館書店)『ダーチャのいのり』(木崎さと子文、黒井健絵、女子パウロ会)は静かな物語りである。そのほかにも紹介したいものがまだまだある。『がいこつ』(谷川俊太郎詩、和田誠絵、教育画劇)『ヒヨドリのピピのおはなし』(松野正子さく、降矢なな絵、教育画劇)『はみがきごっこ』(きむらゆういちさく、長野ヒデ子え、校成出版)『魔術』(芥川龍之介作、宮本順子絵、偕成社)などなど。ポプラ社の『日本の物語絵本』は「四谷怪談」やら「義経と弁慶」やらを掘り起こしシリーズとしていた。

「世界の絵本」

 絵本の中で、「平和」や「侵略」の二文字を考えることもある。『せかいでいちばんつよい国』(デビッド・マッキー作、なかがわちひろ訳、光村教育図書)はそんな絵本だった。今年の収穫のひとつだろう。『ダンデライオン』(ドン・フリーマンさく、アーサービナード訳、福音館書店)センスのいい絵、愉快なストーリー、今一番、のってる詩人の翻訳が冴えている。多くの子どもに読んであげたい一冊だ。ドン・フリーマンはもう一冊ある。『とんでとんでサンフランシスコ』(やましたはるお訳、BL出版)だ。動物を描かせるとこの絵本作家は最高で、この絵本も感動的だ。『カクレンボ・ジャクソン』(デイヴィッド・ルーカスさく、なかがわちひろやく、偕成社)も美しい絵と楽しい話ですばらしい仕上がりの絵本だと思う。アンソニー・ブラウン作の絵本を二冊。『かわっちゃうの?』(さくまゆみこ訳、評論社)『おんぶはこりごり』(藤本朝巳訳、平凡社)どちらの絵本も写実的な絵が素晴らしくいい。後者の絵本は家庭を題材に現代をうまく表していて好感が持てた。『ぴよぴよひよこ』(ジョン・ローレンスさく、いけひろあきやく、評論社)は擬音語と絵が楽しい絵本。『魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園』(オールズバーグ絵と文、村上春樹訳、あすなろ書房)は短編小説の味わいもあるちょっぴり大人の絵本。『ウイリアムのこねこ』(マージョリー・フラックぶん・え、まさきるりこやく、新風舎)『騎士とドラゴン』(トミー・デ・パオラ作、岡田淳訳、ほるぷ出版)『もしゃもしゃちゃん』(マレーク・ベロニカぶん・え、みやこうせいやく)これらは皆著名な絵本作家のもので、安心して読める。どれもいい絵本といっていいだろう。今年は著名な作家の作品が多かったように思う。『ぼくとくまさん』(ユリ・シュルヴィッツ、さくまゆみこ訳、あすなろ書店)『あっおちてくるふってくる』ジーン・ジオンぶん、マーガレット・ブロイ・グレアムえ、まさきるりこやく、あすなろ書房)『みんないきてるみんなでいきてる』エリック・カール絵、くどうなおこ詩、偕成社)『なつのいなかのおとのほん』(ブラウン文、ワイズガード絵、江國香織訳、ほるぷ出版)『くまごろうのだいぼうけん』(ブライアン・ワイルドスミス作絵、新井満自由訳、教育画劇)『水たまりおじさん』(レイモンド・ブリックス作、青山南訳、BL出版)などだ。絵本を少しでも知っておられる方ならどの作家も一度は聞いたことがある人ばかりではないだろうか。最後は書名の羅列になって申し訳ない。まだまだ紹介したい本もあったのだが少し残念だ。

「復刊・再刊」

『キウイじいさん』(渡辺茂男ぶん、長新太え、クレヨンハウス)がおもしろい。子どもの心を知り尽くしている人たちが作った快作だ。これは「月刊音楽広場」一九九四年が初出である。『サラダでげんき』(門野栄子さく、長新太え、福音館書店)は病気のお母さんにサラダをつくってあげる話。『ちいさなくし』M・ポプルトン原作、掛川恭子文、佐野洋子絵、福音館書店)『しろねこしろちゃん』森佐智子文、MAYA MAXX絵、福音館書店)いずれも幼児絵本だが構成もしっかりしていて楽しい。『木』(佐藤忠良画、木島始文、福音館書店)『ガオ』(田島征三作、福音館書店)『ファンが悪魔をつかまえた』やなぎやけいこ再話、今井俊絵、福音館書店)これらも「傑作集」として新たに今年発行された。

 最後になったが、韓国の絵本や昔話絵本等、紹介しきれなかったものもある。ぜひ他の本も手にとって読んでみてほしい。


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