赤玉(銀河店)

(おでん・片町)

金沢で飲むならおでん
       
訪れたときの様子
「金沢で飲むが良い店ない?」と聞いたら勧められたのが「赤玉」のおでん。おでん屋だが、他の一品料理もうまかったらしい。おでん中心の飲み屋というのも珍しい気がするが、この街の飲み屋の看板には「治部煮」以上に「おでん」の文字が躍る。「金沢は寒いから温まるものがいいんだよ」と言われたが、「うちは夏でもおでんでやっています」という店もあったから本物だ。

飲み屋密集度では「香林坊」をはるかに凌ぐ「片町」。そのスクランブル交差点の角、「日栄」の大電飾に負けず劣らず目立つ「赤玉 本店」の看板とビル。とりあえず店先まで行くと「おでん懐石」が目につく。1階とは別の名を冠した2階は季節料理?と銘打って更に値が張る。

こいつは敷居が高い、と足を違う方向に向ける。もともと勧められていたのは本店よりも支店。前日の下見の結果、「赤玉」は本店から歩いて1〜2分の場所に2つの支店があることが判明している。
お勧めはどちらの支店かわからなかったが、とりわけ雰囲気のある銀河店の方に来てみた。大通りから入った裏通り、アーケードというよりは庇付きの雑居ビルを入ると「おでん」の暖簾に「赤玉」の赤提灯、食指が動く。

逆L字型でけっこう長いカウンター、奥にはすでに先客がいるのでおでん鍋が斜めにしか見えない入り口近くの席に座る。これまた数十年もののでかい木の短冊が壁にさがっているから、ま、いいか。と思いつつも、この短冊、「大根」「厚揚げ」といった文字は読み取れるものの値段が無い。ホワイトボードの一品料理の値段から推測するにそんなに高い店ではなさそうだが、後ろの座敷にはけっこう恰幅の良いお父さん達が座っているのでやや不安。
酒に至っては品書きが見あたらない。隣りの3人連れ(座敷も空いてるのになぜかカウンター)が飲んでいる生ジョッキがとてつもなくでかかったので、店の棚の一升瓶を頼りに燗酒にする。

鍋の横には大皿が詰まれ、「とりあえずおでん」の雰囲気が満ち満ちている。まずは無難に大根を頼み、斜めにのぞく鍋の練り物ではごつごつした表面のつみれが良さそう。店のおばさんに聞いてみると「うちのは毎日すって作っているからおいしいわよ」 こりゃいい感じだ。
大皿を湯に通して温めてからおでんをのせてくれるのがうれしい。雪はないとはいえ、暗くなると冷え込むから少しでもあったかいものが欲しいよね。

まずはちろりから燗酒を注ぎ、大根にしみたつゆとともにあったまる。つみれにかぶりつくとねっとりした歯ざわりにあっさりした身の味。そこにつゆの味がすっきりとしながら何かの旨みがしっかりついている。こりゃうまい、次が欲しいぞ。鍋を見ると串に貫かれた団子が気になる。そうかあれが「肉だんご」か。おお、さっきのつみれは「魚だんご」と呼んでいるのか。共に名物に違いない。
あとは豆腐の類も欲しい。またおばさんに聞くと「たけのことかしらたきとかいろいろ入っていていいわよ」というので「ふくろ」にしてみる。
肉だんごもいかにも手作り風でいいなあ。ふくろは中身はあっさりした味つけながらやはり一味旨いぞ、なんだろ、これは?

酒も追加したことだし何か一品料理も欲しいなあ。刺身・焼き物・揚げ物と魚中心に並ぶが、無茶苦茶気になるのが「金時草」(250円)。壁に貼られた「加賀野菜」のポスターを見る限り、鮮やかな赤紫色で元気なほうれん草といった感じ。聞けば三杯酢で食べるというから迷わず注文すると、しゃきしゃきのうえに海藻のようなねっとり感、酢の味で口がさっぱりしていい箸休めだ。こりゃ酒もう1本。

とまあ、このように振り返るといかにもゆったり飲めたかのようだが、現実は大違い。当初から隣りのカウンター3人連れが「ママ、ママ、この後女の子居る店行きたいんじゃが紹介してくれんかのー」とうるさく、店の人も「お客さんにも好みがあるからとりあえずのぞいてみれば?」とやんわりかわすが、「こっちは出張で来とるんじゃけー、右も左もわからんのじゃ」としつこい。語尾が荒いのは単にお国言葉のようだが、今度はこちらに話をふってきた。こういう店で新宿のぼったくり店の話なんてしたくないよ。修行が足りないジャンキーはかわすことができず、話につきあわされてのんびりと飲むことができなかったとさ。くわばらくわばら。
この日注文したもの
おでん
大根、魚だんご(いわし?つみれ・1人前2ヶ?)、肉だんご、ふくろ(たけのこ・しいたけ・にんじん・しらたき他)

つまみ

金時草(きんじそう・加賀野菜・三杯酢で・250円)


燗酒(「立山」普通酒・ちろりに小グラス・1合)3、

1人で2460円(1時間半弱滞在)

勝手なコメント
ゆっくり飲めなかったので、再訪します
暫定★★★★以上(5つ星が最高)
詳しい紹介

「赤玉」(銀河店)
石川県金沢市片町2−2
16時から24時頃の営業
日曜定休

JR 金沢駅 からバス10分ほど+徒歩2分
駅東口に出ると大きなバスロータリーがあるので「片町(かたまち)」を通るバスに乗る。(乗り場でいうと7番・8番・9番) 
200円・10分程度の片町バス停で降りる。
ほんの少し戻ると片町のスクランブル交差点があるので斜めに渡って道の右側を歩いていく。(先には川を渡る橋あり)
1つ目の信号の筋を右へ入ると右手に「赤玉 銀河店」の入る雑居ビル「銀河会館」。(看板が路沿いにあり)
ビル内小道を入るとすぐの左側。

http://kanazawa-city.net/
(Kanazawa City Net 「百万石グルメ自慢」)
http://www.kanazawa-kagayasai.com/
(金沢市農産物ブランド協会「加賀野菜」)
http://www.hokutetsu.co.jp/unko/rosen/daiya161201.htm
(北陸鉄道バスの公式ページ)


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