| 景 家 (KEIYA) | (信州長野、風変わりな銘酒処) |
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| 訪れたときの様子 |
| 酒屋さんに教えてもらったのはいいが、なんとも洒落た外観。こういう店って当たり外れが激しいんだ、(しかもハズレが多い) お兄さんが1人で料理から精算までかけまわって忙しいのをいいことに、ビールなめつつしばらく観察を決め込む。 「九平次 純吟? 雄町」「十四代 中取り純米」「勝駒 純吟」など、(地酒が強い)長野とは思えない凝った銘柄を並べている。細身で美形、あと10センチ身長があったらモデルでいけそうなお兄さんは店の外観にぴったり、Tシャツ姿もおしゃれ、「ダイちゃん」と呼ばれて常連の女性にもファンがいるようだ。 あれあれ、「なんでもいいから日本酒」なんて注文してるおじさんに食い下がっているぞ。「いろいろありますので好みを言ってもらえれば」「燗にしますか、冷やでいきますか?」「辛口にもいろいろあって・・」「香りが強いのとそうでないのとではどちらが・・」 こういうのを見ると、ちょっと試したくなる。「おでんと、それに合う日本酒をちょうだい」 「香りがたつのと、たたないのではどちらがいいですか?」 きたきた、そうでなきゃ。 香りがたたないのを頼むと、限定品という本醸造が冷やされて出てきた。(残念ながら銘柄不確定) 立ち香はまったく無く、ふくむと旨みがでてくる。鰹節らしいダシのきいたおでんとちょうどいい感じで、酒もおでんもすすむ。 へえ、なかなかやるなあ、店も落ち着いてきたし、いっちょ本格的にやるか。 「黒龍のいっちょらいが飲みたいんだけど、それに合うつまみを。けっこう難しいでしょ。」(私の中では「いっちょらい」は香りがたつ方なので、酒だけで飲みたい) 「いっちょらいは何にでも合うと思いますが・・」と言いつつも一思案しているので、何かひねってくるようだ。 おっ、火鉢が出てきたぞ、網焼きか。「舞たけです、先に醤油を付けてから焼いてみてください」 ほう、これは意外な、先に醤油とはわざと焦がしてという寸法だな。若干甘味があるから醤油には砂糖を混ぜているようだ。ますます焦げ目だな。 すぐに火は通るが、わざと長めに網にのせて、と。ちらちらのぞいているので、お兄さんもわかっているようだ。果たして、舞たけのちょっと焦げた風味が「いっちょらい」と意表をつく相性。旨みを殺さず、すいすい酒が進む。もちろん舞たけ自身もうまい。 「ちょっと焦げたところがいいですね」と言うと、お兄さんも我意を得たり。話が弾む。 お兄さんがやることがわかった。今度は逆にお勧めの酒を飲んでみたい。当然それに合うつまみも。 「土佐しらぎくはどうですか。八反錦の吟醸があります。」 悪くない、私は八反や八反錦で造ったお酒は好きなものが多いのだ。 酒は非常に透明感が強くて、きれい、つまみは酒盗のようだ。「土佐しらぎく」の吟醸はきれい過ぎる印象があって、つまみのくどさに負けてしまいそうだが、この酒盗、きめが細かくてざらざらしている。なにか変えてきたな。 「酒盗は鯛の内臓です。ふつうのものよりあっさりしてます。(だから「しらぎく」を殺さない)」 言うとおり、旨みがさっと引け、くどくない上品な酒盗。きれいな吟醸にも合うが、ごはんが食べたくなってくる。 ここで先ほどから網で焼かれているおにぎりの出番だ。何回もタレを塗ってはひっくり返され、30分近くかける手間を考えたら割が合わないだろうという一品。でも、ここの常連さんたちはよく知っていて、みんな締めに使っている。 完璧だ。でももう1杯だけ飲みたい。「十四代 本丸」と迷って、裏から「飛露喜 特別純米無濾過」が出された。「本丸」の方が好みだったと言うと、香りがたたない方を選んでくれたらしい。酒の好みの表現も難しい。というか、一言では表しきれないのかも。 |
| この日注文したもの |
とりあえず |
| 勝手なコメント |
| 長野駅前で深夜までやっている貴重な銘酒処。次回の御開帳まで続いて欲しい。 ★★★★(5つ星が最高) |
| 詳しい紹介 |
「景家」
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