岸田屋 (月島、居酒屋)
大衆的飲み屋の一つの典型
       
訪れたときの様子
生の強い魚の後の煮込み、燗酒に疲れた胃にはレモンサワー、我ながらなかなかの流れだ。女将さんが「常連さんに甘くなったと言われて」とこぼしていた煮込みも、時間が早いせいか部位が豊富、連れが「臭みを取りながら旨みを出している」と言う通り、前回よりうまい気がする。
隣りの常連さんが言われて小口ネギをのせると更に良い。肉豆腐もカラシの盛りまで堂々としているようで、さっきけっこう食っているくせにまた取り合いになる。

連れも「日本酒いってみようか」なんて言っているから満足のようだ。聞いたことの無い「新泉」とは大阪の酒らしいが、けっこう甘味があって味のしっかりした煮込みに合う。(「川鶴」も吟醸というわりに香りがおさえめで、これまたつまみに合う) 「この店にはこの酒、居酒屋恐るべし」などと言っていたのだが、実は調べてみてちょっとびっくりすることがわかった。

ま、それはともかく、追加の白焼にちょっと時間がかかっているうちに、まるまる太ったネコが現れた。我々の後ろから出ようとして女将に窓を開けさせたと思ったら、いつのまにか店内を闊歩している。結局コの字カウンターの内側に丸まるが、セラミックヒーターの真ん前なのであったかいに違いない。あれがあるサイトに書かれていた店の主か。まぐろかけ醤油など一部の品書きがひっくりかえってはいるが、以前来た時より「想像していた岸田屋」に近い気がした。

ここがあるから1軒目は冒険できた。うんちく好きの連れのために用意しておいた「ここは美味しんぼ〜巻に載ってね」との殺し文句も店の外まで封印できた。

途中コンビニで暖をとりつつ銀座に向かって歩くが、歌舞伎座立ち飲みは寒いと却下される。酒蔵アンテナショップや秘密の立ち飲みもあるのだが、銀座といえば行ってない店があった。「新精選 東京の居酒屋」の冒頭を飾るあの店だ。
この日注文したもの
つまみ
牛煮込み(400円)、肉豆腐(550円)、穴子白焼(500円)、各1

レモンサワー2、「新泉」(燗、1合徳利、310円)1、「川鶴」(純米吟醸?生・300ml瓶、900円)1、
(お通し無し)
2人で3500円(1時間半強滞在)
勝手なコメント
近所に欲しい居酒屋の一つの典型
★★★★★(5つ星が最高)
詳しい紹介

「岸田屋」
もんじゃ屋の並ぶ西仲通り商店街の勝どき橋寄り
中央区月島3-15
17時頃から営業。20時半までには入った方がよさそう。
日祝休み。
2003年12/28〜翌1/13まで休業と掲示されていました。

都営大江戸線 勝どき駅 から徒歩4〜5分
営団有楽町線、都営大江戸線 月島駅 から徒歩10分強

@最寄駅は勝どき(大江戸線)になる。晴海通りに出て銀座方向へ戻り、交番を右に入る。小さな橋を渡りアーケード付き商店街(西仲通り商店街)に入ったらすぐの右手。
A月島駅からだと7番出口を出てもんじゃ屋の並ぶアーケード付き商店街(西仲通り商店街)をひたすら直進。「1番街」「2番街」といき、「4番街」の左手。

⇒「新精選 東京の居酒屋」 太田和彦  草思社
⇒「美味しんぼ」第1巻第5話 小学館
http://member.nifty.ne.jp/hamada/shop.htm
   (個人作成「居酒屋礼賛」2001年5月21日)

ネギが苦手な人もいるので、という理由で煮込みにネギはふらないそうだ。注文時に言っておけばネギがのせられて出される。

※「新泉」について
日本酒造組合中央会のサイトによると、2003年現在、「新泉」という銘柄を製造している蔵はない。また、以前「新泉」が造られていたと思われる大阪堺に現在日本酒を製造している酒蔵は存在しない。
一方、岸田屋のお銚子に名が記される「百万両」という銘柄は千葉県で製造されている。そしてその製造メーカーの社歴には「百万両新泉」を吸収合併したとある。
確かに現存する「新泉」のラベルが女将さんが言う通り大阪の酒だとすると、いったいどういう経路で製造・出荷されているのか・・


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2002年夏の岸田屋

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