| 武 蔵 屋 | (横浜、居酒屋) |
余計なことを言わずとも酒が飲める
| 訪れたときの様子 |
| おー、本当に看板も無い一軒家だ。しかし灯りとざわめきから一目瞭然、居酒屋以外にはありえない雰囲気をかもしだしている。 戸を開くと、短いカウンターと机2〜3に小上がりの座敷。カウンターがすでにいっぱいで、一人で占領するのも恐縮だが机に陣取る。 バイトっぽいお姉さんがお新香を持ってきた。注文かな? 「お酒でいいですよね?」 うれしいなあ、この聞かれ方。そうだよ、酒を飲みに来たんだよ! 「お待たせしました」 抱えるほど大きい急須を携えて、腰の曲がったお姉さんが登場。うまいこと上下させながら枡にのった湯呑みに酒をすりきりで注いでいく。 続いては、おお、鱈豆腐だ! ついにお目にかかったぞ。あっさり目の汁にゆず(唐)辛子がきいてるなあ。いわば鱈の鍋物だが、暑い時期にもいける。 空の湯呑みを置いてボーとしていても、2杯目は注がれない。食べ物(お通し)は頃合を見て持ってきてくれるが、どうやらお酒の追加は声をかけるしきたりらしい。 噂の銅?の燗つけ器(すでに引退したらしい)などをながめているうちに、机・卓・椅子のすべてが不揃いなのに気付いた。「うちは建物もボロでねえ」 いえいえ、それがいいんですよ。 おっ、混んできたぞ。カウンターの隅が空いたから移るか。あっ、机空けますよ。 「すいませんでしたねえ、動いてもらっちゃって」 いやいや、こんなの当たり前ですよ。 「はい、これ、お引越し代ね」 白髪のお姉さんが半分飲み終えた2杯目に注ぎ足してくれた。3杯以上飲めるのはラッキーだ。 急須に注がれる一升瓶には「〜正宗」って書いてあるなあ。急須は2つあって、一升瓶から注がれた方はすぐに湯の中へ。そして絶え間なく携え用に注ぎ換えられる。そんなに高い酒じゃないはずなんだが、甘めでまろやか、うまいなあ。湯煎がいいのかな?(触らせてもらったら、土瓶だった) 「うちの自慢はお酒とお客さんがいいこと」 知り合いが知り合いを連れて来て、離れていた人も何年かぶりに訪れる。私のような新参者も、場を見ていればなんとなく処し方がわかってくる。 居酒屋の良さは建物や酒ばかりでなく、客と店の人がつくっていく「場」なんだなあと、改めて思わされた。この場が長からんことを願う。 |
| この日注文したもの |
酒 |
| 勝手なコメント |
| 場をかみしめながらいただく ★★★★★(5つ星が最高) |
| 詳しい紹介 |
「武蔵屋」
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