| 天満酒蔵 | (天満・大衆酒場) |
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| 訪れたときの様子 |
| 「鳥・・インフルエンザですか?」 咳をしていたら隣りからつっこまれた、というか、おだやかに入り込まれた。60代に見える小柄なお父さん、にこやかに言われるとこちらも自然と胸襟を開いてしまう。つい体を向けて、いや、そうじゃないと思うんですが・・ 「あれは人にはうつらないという話ですが・・ 消毒に行く人はずいぶんしっかりした恰好してますね」 あれ、インフルエンザの話が続くのか、まあいいや。食って来いと言われたセコガニはこの日は無くて代わりに松葉ガニ、350円は衝撃の値段だが、それなりの大きさで足が無い。でも味は良く、味噌もあって文句は言えない。 「下戸という言葉がありますよね」 ええ、 「下戸は酒飲めない(うけつけない)というわけではないんですよ」 へっ? 2つ目の湯豆腐が秀逸、関西の湯豆腐にはおぼろ昆布がふんだんに盛られ、だしが張られる。うどんではおなじみだった薄い色のだしが青ネギに合う。とても200円とは思えない丁寧な味のとりあわせ。酒(日本酒)が欲しくなるが、1軒目からいってしまうと後の飲み歩きがつらいからひたすら我慢だ。 「昔、上戸と下戸というのがありましてね」 おお、日本史でやったなあ、懐かしい。上戸の方が身分が上で金も少し持っていたんだっけな 「そう、上戸は酒を買う金があったのですが、下戸は買う金など無い。だから、飲もうと思えば飲めるのに酒を買う金が無いから飲めないのが下戸なんです」 ほう、お父さんの話、おもしろいぞ。 ついで、どて焼きだ。ビールしか飲めない以上これははずせない。「焼き」というのに汁で煮てあるのが不思議でしょうがないのだが、うまけりゃ別にかまわない。ここのは甘すぎず口に残らなくていいなあ。 お父さん、12時に息子さん来ると言ってたのに来ないねえ。 そう、今は昼なのだ。店に入ったのは11時半頃、ご飯時ではあるが、いっぱいの店内の客はみな一杯やっているのだ。作業着っぽいお兄さん達は仕事の途中だろうに、いいんだろうか? 自営業っぽいジャケットのおじさんが飲んでいるのはわからんではないが、この街では背広のおじさんたちもこの時間から飲んでいる。しかも、ここだけではなくて一本裏の小道なぞはこの時間から開いている飲み屋がひしめいているのだ。 なんていい街だ、JR鶴橋の駅から見えたバラックの街並みからしてピンとくるものはあったが、大阪はジャンキーになじむのではないか。つまらないお通しが出てこないのもすばらしい。食いたいものだけを頼みたいのだ。 「パチンコで負けたときには飲み代が無くって、息子に金を借りて飲んでねえ」 ああ、息子さんに店まで持ってきてもらったんだね。 おっと、お父さん、お銚子倒したね、そろそろ飲みすぎだよ、同じ話また始まったし。カウンター内のお兄さんがおしぼりを持ってくる 「この子にツケにしてもらうんだよ。後でいつでも返せるからね」 えっ、息子さんが店で働いてたんだ。もう75を過ぎたそうだが隠居にしてもいい環境だね、若く見えるのは酒のおかげかな。 「私のオヤジは78まで生きた、酒を飲んで。私もそうなるのかなあと思っていたが、あと少しだね」 魚がうまそうだが、生は食ったので火を通したものがいいなあ。天ぷら、1本から揚げてくれるのが気取らなくていいねえ、申し訳ない、100円もしないものバラで頼んじゃって。 はも、あじとも身の新鮮さも揚げ具合も申し分ない。 一本裏の小道をぶらつくと、狭い間口から活気がみなぎり、なぜか仕事途中に見える男達が飲んでいる。二人連れが多いのは打ち合わせも兼ねているのだろうか。昼から飲むのが絵になる街、ここに住みたいという衝動にかられた。 |
| この日注文したもの |
お通し無し |
| 勝手なコメント |
| 街の雰囲気も込みで、最高 ★★★★★(5つ星が最高) |
| 詳しい紹介 |
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「天満酒蔵」(てんましゅぞう?・てんまさかぐら?) JR環状線 天満駅 から徒歩3〜4分 |