旧書 紹介  昭和40年代50年代にずいぶん多くの占術書が発行され、多くの秘伝が公開されました。もちろん内容的には玉石混合ですが、現在では入手しがたい秘儀秘伝も公開された物もあり我々は、それらの本を読んで育ってきました。
 このコーナーでは、それらの旧書を紹介していきたく思います。
 旧書の定義として、AMAZONや町の書店で新刊として入手不可能な本とします。
  具体的には、
 1.以前新刊として発行されていたものの、現在は絶版、品切れとなっているもの。
   例  青山社 八門遁甲方位術 林巨征著
      東洋書院 飛星紫微斗数闡秘 鮑黎明著
 2.つい最近まで発売されていたが、出版社が閉鎖になり入手不可となったもの。
   例 京都書院 阿部泰山全集 他
 3.自費出版 あるいは私家版として極少数部の発行
   例 歌丸光四郎 断易釈故
この3点が挙げられると思います。中には、奇書といってよいものや、いわゆる「きわもの」もあります。

旧書の入手方法  上記の3種類の旧書の入手の方法ですが、古書店を根気よく巡るより他にありません。
   1 は、普通の古書店でも入手可能です。
   2 は特価本(ゾッキ本)を扱うディスカウント書店で入手しやすいでしょう。
   3 に至っては、これは
神保町の「原書房」の独壇場です。
     ただし相応の出費は覚悟してください。

  探していた本を苦労の末、入手した喜びは、格別です。
波里光徳 編

 気学集成(上下)
 気学読本
 気学問答集(5分冊)

 碧婁社

  入手難易度 ☆☆☆☆☆
 
 医師でハリス製薬社長の波里光徳先生が編集した気学の集大成です。
気学を勉強するなら、絶対に入手すべき大著です。
この3部の中では気学集成は比較的入手がかんたんですが、非常に高価です。
本書を読めば気学の教室に何年も通う必要はないでしょう。
それぐらい網羅性が高く、秘伝がちりばめられています。
気学読本はこの中で入門書の扱いですが、内容は濃いです。
発行部数はごく少数です。
気学問答集に至っては、市場に出回らず身内に配ったものと思われます。
入手は縁があれば儲けもの、と割り切ってください。
昭和40年代〜50年代の発行です。
小林三剛 著

 家相学入門

 永岡書店
  入手難易度 ☆☆
 風水術ではなく日本式家相の最高傑作書だと思います。著者は易学や東洋医学の研究家で高名ですが、このような家相書が発行されていることが驚きです。新書版ですが、内容は細かい活字でびっしりと詰まっており、非常に詳しく、かつ良心的な説明がなされております。風水とは違った日本式家相がもっと重視されてしかるべきと思います。
 発行部数も多く、入手は簡単でしょう。BookOFFで百円で入手できるかもしれません。
茅山居士 著

 風水の活用術

 東洋経済新報社
  入手難易度 ☆
   
 中国式風水(八宅派)では非常に優れた著作です。販売的にはあまり成功しなかったようで、1995年に初版が出てから、わりと早く品切れにしたようです。内容は八宅派としては最高の部類でしょう。中国書の翻訳ですので、一部我が国の実情にそぐわないところもありますが、それを差し引いたとしても、必読書の一つと思われます。私(巨征)の考え方は、「まず日本式家相を」という考えですので、上記の「家相学入門」の方を重視しますが、本書もお薦め致します。
佐々木皓有 著

 「暗剣殺」を脱出する


 蝸牛社
  入手難易度 ☆☆☆
   
 気学書です。表題は「暗剣殺」となっておりますが、傾斜法が本書の中核です。本書では傾斜宮の事を「向示律」という表現をしており、吉凶の判断から開運法まで、この「向示律」を判断の根拠にしております。非常にオモシロイ考え方ですので、気学の研究家はぜひ一読をおすすめ致します。
 出版社が小規模ですので、発行部数も少ないでしょう。入手困難な部類に入ると思いますが、競争率は高くないでしょう。
田口真堂 著

 仙術入門

 大陸書房
  入手難易度 ☆☆☆☆
 
 ご存じ田口先生の初期(昭和48年)の著作です。先生は非常に多くの出版をなさっておりますが、その中でも最高傑作とされていて、術士の中では人気の一冊です。本書の最高に良い部分は、人相についての解説ですが、その中でも気色についての解説があるところです。田口先生は気学で高名ですが、実は気色を読む能力は当代随一ではないか思います。
 出版社の大陸書房は閉鎖されてしまいましたが、数多くのすばらしい術書を出版しており、古書店でもかなりの高価で取引されています。
 本書は必読書の一つです。なんとしても入手してください。
美浜康沖 著

 姓名判断術

 鶴書房
  入手難易度 ☆☆☆
 
 これぞ、キワ物中のキワ物占術書です。姓名判断の本ですが、吉凶の算出方法に四柱推命を適用しています。すなわち文字の画数に干支を当てはめ、十二運や生剋にて判断しています。
 本書は昭和47年に発行されており、すぐに絶版になったようですので、販売部数も限られていたと思います。入手はかなり難しいと思いますが、ほしがる人もいないので
BookOFFで百円で入手できるかもしれません。
 歌丸光四郎 著

 断易釈故

 私家版

  入手難易度 ☆☆☆☆☆
 
 著者が最初に断易を習ったとき、その時の師匠が「なんとしてでも入手するように」といつも口にしており、どうしても入手したかった書です。
 本書は正規の出版物でなく、どうやら弟子にだけ配布した物のようです。
内容的には歌丸断易の神髄が書かれており、九鬼「断易精蘊」や天野「三文易講話」などと並ぶ最高良著の一つです。入手は困難を極めますが、研究者は絶対に探し出すこと。

 
 柄澤照覚 著

 八門遁甲秘傳

 私家版
  入手難易度 ☆
   復刻版あり
 本書は大正五年の発行です。内容は奇門遁甲の古典である「奇門遁甲全書」の和訳です。奇門遁甲を勉強し始めて最初に読む原書との位置づけですが、方位術というよりも占断に重きが置かれています。台湾本の「奇門遁甲全書」は簡単に入手できますが、
和訳の本書となると、古い故、なかなか手に入れることはできないでしょう。

 最近、私家版として本書の復刻版が販売されているようです。上下巻に分かれておりますが、それぞれ4000円程度の価格です。入手については一般書店では不可能ですが、原書房に数冊置いてあるようです。
 注文すれば取り寄せてくれますので、早い者勝ちというわけではありません。
 朝田啓郷 著
 
  推命学の革新
  
  日本推命学会刊
   入手難易度 ☆☆
  

  

 虎門流と称する、四柱推命の本です。初代高木乗先生の流派の影響をよく受けており、大運の取り方など類似しています。
 著者は、よく実例を集めて研究なさっており、自分の集めた実例から本書で述べてある法則を導き出したとのことです。
 私(巨征)は、学生時代神戸の後藤書店で入手しましたが、最初は大変とまどいました。四柱推命といえば、まず最初に用神を決めて、八字の喜忌を取るということが常套手段と思っており、同書は全く別のアプローチであったからです。
 本書は発行部数も割と多かったせいか、原書房さんで時々見かけますので入手もしやすいでしょう。見かけたら買っておいても損は無いと思います。
 東大路義明 著

 五宮運命学

 (株)アイペック刊

   入手難易度 ☆☆
   
 高名な先生が、別のペンネームで著したものという理解です。
内容は、四柱推命を徹底的に数理化したアプローチを試みています。
おそらく、著者は自分で四柱推命を勉強していて、こうすれば、もっとわかりやすくなるだろうという目論見で書いた本だと思います。
 五行の強弱を数値化することは、特段珍しいこともないのですが、ここまで徹底すると、むしろ新鮮です。外格と内格の見分け方は独特です。
 昭和59年発行という奥付ですが、世に出るのがやや早すぎたかな、と思います。
 陳 晃華 著

 四柱推命は中国に在り

 リーベル出版 刊

   入手難易度 ☆☆
   
 以前、ある掲示板で取り沙汰され、急に古本市場から姿を消した書です。
非常に網羅性があり、この本一冊で四柱推命が俯瞰できる好著です。
 巻末の暦は著者独自の見解で、通常我々が手にする物と異なっております。
林巨征の解釈ですが、この書の最も優れた点は事象の見方でしょう。本書をお持ちの方は第5章をよく読んでください。この第5章だけでも本書を所有する価値があると思います。
 初心者は、せひとも古書店で探す出すこと。
 藤原秀普 著

 四柱推命

 (株)国書刊行会 刊

   入手難易度 ☆☆
  
 著者は、加藤普品先生の弟子であることを公言されております。
内容的には、加藤先生の影響を色濃く受けており、いわゆる正統派の推命でしょう。
前2著が、どちらかといえばキワ物でしたが、本書は四柱推命を学ぶ上で、極めてオーソドックスなアプローチを行っています。
 初心者は、本書から入門してほしいです。このような良著が、販売的には成功せず、絶版になってしまうことは、斯界の発展に大きくマイナスだとおもいます。