『ハッカーを追え』の翻訳。特に誤訳、誤字などの指摘があったら、メールでもいただければ。

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Literary Freeware: Not for Commercial Use
THE HACKER CRACKDOWN  Law and Disorder on the Electronic Frontier by Bruce Sterling

Shadowhawk Plummets to Earth

Shadowhawk はすぐに捕まった。

William Cook は、象徴的な意味をもつ人目をひく訴追の意義を強く信じていた。自分の仕事に関する記事をセキュリティ業界紙にしばしば書き、「一般市民、とくにコンピュータコミュニティには、許可のないコンピュータへの攻撃やコンピュータにある情報を盗むことを、法廷は大目にみたりしないということ明確なメッセージを送ることが必要である」と論じていた。

問題は複雑で、訴追の戦術も正統的とはいえなかったが、シカゴタスクフォースは今のところまでは上手くやってきたことを示していた。「Shadowhawk」は、1989年に活動しているところをタスクフォースによって逮捕され、9ヶ月の懲役と1万ドルの罰金を宣告された。Shadowhawk の事件はセクション1030 「連邦に関連するコンピュータ」のセクションによる起訴をうけた。

Shadowhawk は本当は、「連邦に関連する」コンピュータに実際かかりきりになっていたわけではなかった。そうではなく、Shadowhawk はAT&Tのホームコンピュータを所有しており、つねにAT&Tに対する特別な攻撃の意図を心に抱いているかのようだった。そしてアンダーグラウンドの掲示板、「Phreak Klass 2600」 や 「Dr. Ripco」で自分のAT&Tに侵入する技術や、AT&Tの全国電話システムを崩壊させるぞという自慢をしていた。Shadowhawk の自慢は、Bellcore Security の Henry Kluepfel の目にとまるところとなり、かれとシカゴタスクフォースの関係が長期にわたる親密なものだったことは、違法な掲示板にとっては災難としかいいようがなかった。

タスクフォースは、弁護士の反論にもかかわらずセクション1030をティーンエイジャーのShadowhawk に適用することを上手くやりとげた。Shadowhawk はアメリカ政府のミサイル司令部が「所有しており」、AT&Tは単に「管理している」だけのコンピュータに侵入した。またジョージア州の Robbins 空軍基地にあるAT&Tのコンピュータにも侵入していた。AT&T に攻撃をしかけることは、Shadowhawk が意図しようがしまいが「連邦に関連する」ことになるのだった。

タスクフォースはまた法廷に以下のことを説得した。Shadowhawk が Bell Labs から違法にコピーしたいくつかのAT&Tのソフトウェア「Artificial Intelligence C5 Expert System」は、じつに100万ドルの価値があると。Shadowhawk の弁護士はShadowhawkはそのプログラムを売りさばいたことはないし、違法にコピーしたところでなんの利益もえていないと主張していた。事実、C5 Expert System は実験中のソフトウェアであり、市場にそもそもリリースされていなかったので、市場価値そのものがない。AT&T 自身が自分の無形財産について見積もった「100万ドル」という数字が、法廷で異論なく受け入れられた。法廷は政府の検察と、Shadowhawk が金をえようとまいと、明らかに「だまして奪い取ろうとした」ということで同意した。そして Shadowhawk は収監された。

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