週間翻訳日記:週間で、ある単位を目安に翻訳していきます。
特に誤訳、誤字などの指摘があったらメールください


翻訳を取りまとめときましょうか。もちろんプロジェクト杉田玄白でも手に入ります。


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2001/02/24 第三部 僕の海岸の冒険 第十四章 最初の一撃 0.1版へ

指摘点を何点か修正。えーと今回は英文を公開できるので公開。Sogoさん丁寧かつ迅速なご指摘ありがとうございます。

>>僕はロング・ジョンをまくことができたのがとても
 >>嬉しかったので、気分がよくなって今いるこの見な
 >>れない土地を興味深く見まわした。
 >I WAS so pleased at having given the slip to Long John
 >
 >that I began to enjoy myself and look around me with
 >
 >some interest on the strange land that I was in.
 >なんだか意味上での区切りが原文と違うように感じますね。
 >andでつないでいるところで切れているように感じるのですが。
 >あと、「まくことができた」という表現がどうもわかりにくい
 >表現のような気がします。私ならこうします。
 >
 >僕はロング・ジョンをまいてやったのがとてもうれしくて、
 >おかげで気分がよくなった。今自分がいるこの見なれない土地を
 >興味深く見まわした。

全体の構成は so 〜 that 構文で、2文目をわざわざ切り出す
ほどの区切りもないと思います。

I began to enjoy and I began to look ってことですよね。

「まく」は全くそのとおりです、修正します。

 >>僕は、柳やガマやその他の奇妙な辺地の木々が生い茂っている
 >>一面の沼地を横切って、
 >I had crossed a marshy tract full of willows,
 >
 >bulrushes, and odd, outlandish, swampy trees
 >1.bulrushの意味
 >bul・rush/
 >━《名》[C]
 >1 【植】a フトイ(太藺).
 >b ガマ.
 >2 紙草, パピルス.
 >研究社新英和中辞典CD-ROM版より
 >ああ、ガマっていう植物があるんですね。でも、どんなものでしょうか。
 >個人的に知りたいですね。

http://www.wnn.or.jp/wnn-garden/directory/zukan/data/data108.html

便利な世の中ですねぇ

 >2.outlandishの意味
 >out・land・ish/
 >━《形》風変わりな, 奇異な, 奇妙な:〜 clothes 異様な衣服.
 >〜・ly《副》〜・ness《名》
 >研究社新英和中辞典CD-ROM版より
 >outlandishに「辺地の」という意味があると判断されたなら
 >何もいいません。ただ、個人的には同じような単語を2つ重ねることで
 >強調したかったんだと思いたいのですが。

outlandishの奇妙さは、異国風というかへんぴな土地でしかみれないような
奇妙さですね。oddはもう少し一般的(?)な奇妙さで、ただ「とても」変わってる
というニュアンスは感じます。

結論としては、意味の重複による強調は正しいんですが、あえて違いの方に
着目して違う部分を訳出するのもありかなぁと思います。

>3.swampyの意味
 >swamp・y/
 >━《形》 (swamp・i・er; -i・est)
 >1 沼地の; 沼のような.
 >2 沼地の多い.#swamp+-y3#
 >研究社新英和中辞典CD-ROM版より
 >あえて省略したのなら何もいいません。ちょっと聞きたかっただけです。
 >4.「一面の沼地を横切って」という表現が引っかかります。
 
たしかに沼が重なるので、あとから取ったのがばればれですね。

>というわけで、私ならこうします。
 >
 >僕は、柳やフトイやなんかといったとっても風変わりな沼地に生えるような
 >木々が生い茂っている沼地の中を横切り、

こう直します。

僕は、柳やガマやその他の奇妙な辺地の木々が一面に生い茂っている沼地を横切って

 >
 >>たくさんのねじれた木が生えていた。ねじれた木の大きさは樫の木ほどで、
 >「ねじれた木」が2度続くのはこの場合不適切だと思います。
 >私ならこうします。
 >
 >たくさんのねじれた木が生えていた。その大きさは樫の木ほどで、
 
たしかにくどいんですが、

その砂地には、松の木が何本かとたくさんのねじれた木が生えていた。ねじれた木の大きさは樫の木ほどで、葉の青白さは柳のようだっ
た。

という文章の中で読むと、前の文も「その」があって続くこと、その大きさということにすると
「松の木」を指すもしくは含むようにも読めなくはないので、あえてこのままにします。

といいながら、部単位のとりまとめの読みなおしのときに違和感を感じて直してれば世話ないですが(笑)

 >>広場の向こう側には、1つの山があり、2つの風変わりな岩で
 >>ごつごつした頂が日の光でぎらぎらと輝いてた。
 >On the far side of the open stood one of
 >
 >the hills, with two quaint, craggy peaks shining
 >
 >vividly in the sun.
 >全体にもう少しこなれた訳文にできそうな気がします。あと、
 >hillは山というには小さいものを指すように思います。
 >私ならこうします。
 >
 >広場の向こう側には、頂が2つある小山があって、その風変わりで
 >ごつごつした岩肌が日の光でぎらぎらと輝いていた。
 
hillの訳には悩んだんですよねぇ、全体的に山で統一しています。

こういう風に修正します。

広場の向こう側には1つの山があり、風変わりな岩で
ごつごつした2つの頂が日の光でぎらぎらと輝いてた。
 
 >>見たことのない花をみつけ蛇も目にした。
 >Here and there were flowering plants,
 >
 >unknown to me; here and there I saw snakes,
 >花と蛇の間に一呼吸欲しいところですね。私ならこうします。
 >
 >見たことのない花をつけた植物も見かけたし、そこかしこで蛇を目にした。

見たことのない花をつけた植物も見かけたし、あちこちで何匹も蛇を目にした。に修正します。

 >
 >>広いアシのしげった沼地の端まで達していた。
 >「広い」と「沼地」の関係がわかりにくいです。確かに原文の順序ではありますが、
 >私ならこうします。
 >
 >アシのしげった広い沼地の端まで達していた。
 
修正します。

 >>日はさんさんとふりそそぎ、シルバーは帽子をかたわらの地面になげだして、
 >>やつの大きなすべすべした色白の顔は暑さで光っており、何かを訴えるよう
 >>に相手の方を向いていた。
 >The sun beat full upon them.  Silver had thrown his hat
 >
 >beside him on the ground, and his great, smooth, blond
 >
 >face, all shining with heat, was lifted to the other
 >
 >man's in a kind of appeal.
 >1.原文の文の区切りはこの場合残してもいいと思います。
 >2.「〜して、〜おり、〜していた」という文のつながりがどうも引っかかります。
 >私ならこうします。
 >
 >太陽はさんさんとふりそそいでいた。シルバーは帽子をかたわらの地面に
 >投げだした。その大きな、すべすべとした、熱さで光る顔を、何かを訴えるように
 >相手の方に向けていた。

まず最初の文を切り、時制に気をつけて以下のように訳します。

日はさんさんとふりそそいでいた。シルバーは帽子をかたわらの地面になげだしていて、
やつの大きなすべすべした色白の顔は暑さで光り、何かを訴えるように相手の方を向いていた。
 
 >>「シルバー」相手の男は行った。
 >「言った」のtypoだと思います。

修正します。

 >>おまえさんには勇気がある。いやわしの勘違いかな。
 >and you're brave, or I'm mistook.
 >原文が「〜かな」という疑問を示しているようには思えないのですが。
 >私ならこうします。
 >
 >おまえさんには勇気がある。でなきゃわしの勘違いだろう。
 
会話の中ということで、次の文への続きもあるので...


 >>背中の真ん中あたりのちょうど両肩の真ん中に的中したのだ。
 >right between the shoulders in the middle of his back.
 >背中の真ん中と両肩の真ん中は違う場所だと思いますが。
 >私ならこうします。(肩の間に命中したと考えました)
 >
 >背中の真ん中あたり、両肩の間に命中したのだ。

背中の縦横の真ん中ってことですよね。

ただ、真ん中の重複をさけて以下の通り修正します。
ちょうど両肩の間が微妙にわかりにくい気もしますが
まあ大丈夫でしょう。

背中の真ん中あたりのちょうど両肩の間に的中したのだ。

 >>トムは両手をあげ、あえぎをもらし倒れた。
 >His hands flew up, he gave a sort of gasp, and fell.
 >ジムの目から見たら、「両手が上がった」ように見えるはずですが。
 >原文でもそうなっていますし。あと、「あえぎをもらし倒れた」
 >も、訳文としては簡潔すぎるような気がします。私ならこうします。
 >
 >トムの両手があがり、あえぐような声を上げ、そして倒れた。
 >
 >主語なしでも意味が追える日本語っていいですね(笑)。
 
そうですね、指摘を反映して前の文からのつながりも考慮して

トムの両手があがり、あえぐような声がもれ倒れた。

 >>しまいには狂ったみたい駆け出した。
 >しまいには狂ったみたい「に」が抜けています。
 
修正します。

 >>僕がいなかったことが、やつらには僕が気づいている、
 >>つまりあの命にかかわることをだ、証拠にならないといえるだろうか?
 >Would not my absence itself be an evidence
 >
 >to them of my alarm, and therefore of my fatal knowledge?
 >うーん、原文を見ると違うように言っていると思えます。
 >「僕がいなくなったこと」が海賊達にとって「警戒を呼びかける
 >証拠」になるから、「致命的な状況」になるという風に読めますが。
 >私ならこうします。
 >
 >僕がいなくなったこと自体があいつらには警戒すべき前兆とは思われないだろうか、
 >そのことが僕を致命的な状況にしないといえるだろうか?

evidence of my alarm, evidence of my fatal knowledge

僕が気づいている証拠、僕が命にかかわることを知っている証拠ですか
 
Would not my absence itself be an evidence to them of my alarm
, and therefore would not my absence itself be an evidence to them of my fatal knowledge?

文を補って、そのまま直訳すると
僕がいなかったこと自体が、やつらには僕が気づいている証拠にならないだろうか?
そのことが結果として、僕がいなかったこと自体がやつらには僕があの命にかかわることを知ってる証拠にならないだろうか?

thereforeの意味合いをめちゃくちゃ強調すると上記みたいな意味まで意訳も可能かも
しれませんが、soぐらいに弱めると僕の訳になるんでしょうかね。

ということでこういう風に修正を

僕がいなかったこと自体が、やつらには僕が気づいている、
つまりはあの命にかかわることを知っているという、証拠にならないといえるだろうか?

>
 >>そして常緑の樫がもっとまばらに生い茂っているところにやってきて、
 >>そこでは実も大きさも普通の森の木のように見えた。
 >had got into a part of the island where the live-oaks grew more
 >
 >widely apart and seemed more like forest trees in their
 >
 >bearing and dimensions. 
 >1.この場合、「ジムが逃げてきた場所」と「それまでいた場所」を
 >比較しているように思えます。つまり、「もっと」と言う必要はないと思います。
 >2.「〜して、〜だった」というつながりはこの場合変です。
 >というわけで、私ならこうします。
 >
 >そして常緑の樫がまばらに生い茂っているところにたどりついた。
 >そこの木は実も大きさも普通の森にある木みたいだった。
 
1の前半はその通りですね、まあ比較を明確にするために「より」にしましょうか。
文章を切るのは、単独の指摘でみるとよさそうなことが多いんですが、文章の中におくと、
流れが切れてしまうので、ここはこのままとします。

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2001/02/22 第三部 僕の海岸の冒険 第十四章 最初の一撃 0.1版

週末忙しいので先だし。今週はわれながらいいペースだ、自分でも感心しちゃうな。まぁ誰も感心してくれないし、いいかたまには。で、英文を公開できるので公開。指摘があったらメールください。

第3部 僕の海岸の冒険 14章 最初の一撃

僕はロング・ジョンをまいてやったのがとてもうれしくて、気分がよくなって今いるこの見なれない土地を興味深く見まわした。

僕は、柳やガマやその他の奇妙な辺地の木々が一面に生い茂っている沼地を横切って、起伏にとんだ広々とした砂地のはずれにでてきた。その砂地には、松の木が何本かとたくさんのねじれた木が生えていた。ねじれた木の大きさは樫の木ほどで、葉の青白さは柳のようだった。広場の向こう側には1つの山があり、風変わりな岩でごつごつした2つの頂が日の光でぎらぎらと輝いてた。

僕ははじめて、探検の喜びを身をもって感じた。この島は無人島で船員たちははるか後だし、僕の前には口のきけないけものと鳥の他になにも生き物はいなかった。僕は木々の間をあちこち歩きまわり、至るところで見たことのない花をつけた植物も見かけたし、あちこちで何匹も蛇を目にした。その一匹は岩だなから鎌首をもたげ、僕に向かってシューというコマがまわる時のような音をたてた。その時はそれが噛まれると死に至る蛇で、その音が有名なガラガラ蛇の音とは思いもしなかった。

それからあの樫みたいな木が、それは常緑の樫とか呼ばれているとあとで聞いたが、長く続いているところまでやってきた。その木は黒イチゴみたいに砂地に低く生えていて、大きな枝が奇妙にねじれていて、葉は草ぶき屋根みたいに密集していた。低木の茂みは砂丘の一つの頂上から続いていて、下の方にいくにつれ広がるとともに背が高くなり、アシのしげった広い沼地の端まで達していた。その沼地に一番近い小川がしみでて、停泊場所まで流れだしていた。沼の水は強い太陽で蒸発しており、望遠鏡山の輪郭はゆらゆらとぼやけていた。

とつぜんガマの中からざわめきが起こり、一匹の野鴨が叫び声をあげて飛び立つと、次々とあとが続いた。すぐさま沼の上空全体を鳥の大群が叫びながら輪を描いて飛びまわった。僕は船員たちの誰かが沼地の端に近づいてくるに違いないとすぐに思った。果たせるかな、すぐにかなり遠くから一人の男の低い声が聞こえてきた。しばらく耳をすませていると、声はだんだん大きくそして近くなった。

僕はとても怖くなって、すぐ近くの常緑の樫のしげみにもぐりこんでうずくまり、ネズミのように静かに耳を傾けていた。

他の男の声が答えて、最初の声が、それはシルバーのものだとわかったが、もう一回話しはじめ、とうとうと長いこと話をつづけた。そして相手は時々口をはさむだけだった。その調子から、二人は熱心に、ほとんど激しいといってもいいくらいの調子で話しあっていたに違いない。ただはっきりした言葉は、一言もききとれなかった。

とうとう二人はしばらくだまりこんで、どうやら座りこんだらしかった。というのも二人はそれ以上近寄ってこなかったし、鳥もだんだん静かになり、再び沼地のもとの場所にもどりはじめたのだ。

そしてその時、僕は自分が本来の仕事を忘れていたのに気がついた。無鉄砲にもこんなやつらと一緒に上陸したからには、せいぜいできることはやつらの相談を盗み聞きすることだ。僕の当然の明白な義務は、この低く這っている木々に都合よく隠れて、できるかぎり近づくことだと思ったのだ。

僕には2人がいる方向が、彼らの声だけではなく、その侵入者の頭上で警戒するように飛んでいる鳥のようすで、かなり正確にわかった。

四つんばで這いつくばって、そろそろと、ゆっくり2人の方へ移動した。そしてとうとう葉の隙間から頭をあげると、沼の側の小さな緑の谷を見下ろすことができ、そこには木々が群集して生えており、ロング・ジョン・シルバーともう一人の船員が向かい合って立ち話をしていた。

日はさんさんとふりそそいでいた。シルバーは帽子をかたわらの地面になげだしていて、やつの大きなすべすべした色白の顔は暑さで光り、何かを訴えるように相手の方を向いていた。

「相棒や」シルバーは話していた。「これもわしがお前を尊敬してるからだぜ、尊敬してるんだ、信じてくれ! もしお前のことが気に入ってなければ、ここまできて警告すると思うかい? もう決まってるんだ、どうしようもないよ。わしが話してるのもおまえの首を救うためだ。乱暴なやつらのだれかがこれを知ったら、わしの立場はどうなる、トム。さぁ、わしはどうすればいい?」

「シルバー」相手の男は言った。僕はその男が顔をまっ赤にして、カラスみたいにしゃがれた声で話してるのに気がついた。そしてその声は、一本のはりつめたロープのように震えていた。「シルバー」と続けた。「おまえさんは年をとった。おまえさんは正直だ、というかそういう評判だよ。おまえさんは金ももってる、たくさんの貧乏な水夫が持ってないぐらいのな。おまえさんには勇気がある。いやわしの勘違いかな。教えてくれ、おまえさんはあんなやつらの仲間になろうっていうのかい? おまえさんが! 神さまがわしを見てるのと同じくらい確かなこった、それぐらいならわしは手がなくなってもかまわんぞ。もしまた自分の義務にそむいたら、」

そして突然、その男の声は物音にかき消された。僕は正直な船員の一人を見つけたが、ここでそれと同時にもう一人の正直な船員の消息がわかったのだ。沼の遠くのほうで突然、怒りの叫び声のような音がして、それからその声に引き続いて別の声が、恐怖にふるえた長く響く悲鳴が聞こえた。望遠鏡山の岩々が何度もその声を響かせた。全ての沼の鳥が再び舞いあがり、一斉に羽ばたいて空を暗くした。死の絶叫が長いこと僕の頭でなりひびいたが、しまいには静かになり、舞い降りてくる鳥の羽音と遠くの波の打ち寄せる音が午後の静寂を乱すだけだった。

トムは、拍車がかかった馬のようにその音に飛びあがった。ただシルバーは瞬き一つしなかった。じっとその場に立ちつくし、軽く松葉杖にもたれながら、トムのことを今にもとびかからんとする蛇のように見つめていた。

「ジョン!」トムは手を差し出しながら言った。

「さわるんじゃねぇ!」シルバーは叫ぶと、1ヤードほど飛びのき、僕にはその動きは訓練をつんだ体操選手のスピードと防御のようにさえ思われた。

「触らんよ、おまえさんが嫌ならな、ジョン・シルバー」相手の男はそう言うと、「おまえさんがわしを怖がるのは、良心がとがめるからだぞ。ただいったい全体、あの音はなんなんだ?」と続けた。

「あの音か?」シルバーは微笑みながら、ただもっと警戒しながら答えた。そしてあの大きな顔で目をこれ以上ないくらい細くして、ガラスの破片のようにかすかにきらめかせていた。「あの音か? あぁわしが思うにあれはアランだな」

その時、トムは勇者のようにかっとして、

「アラン!」と叫んだ。「本物の船乗りとして安らかに眠るように! おまえ、ジョン・シルバー、長いこと仲間だったが、もうわしの仲間じゃねぇ。わしは犬コロみたいに死んでも、義務は果たすつもりだよ。おまえらはアランを殺したんだな、そうだろう? わしも殺すがいい、やれるもんならな。できるもんならやってみろ」

それだけ言うと、この勇気のある男は料理番にくるりと背を向け、浜辺の方に歩き出した。ただそれほどは歩けない運命だった。一声あげるとジョンは木の枝をつかみ、松葉杖をすばやく脇からとりだし、その荒っぽい飛び道具をぶーんとほうり投げたのだ。それはかわいそうにトムにすごい勢いで命中した。杖の先っぽが、背中の真ん中あたりのちょうど両肩の間に的中したのだ。トムの両手があがり、あえぐような声がもれ倒れた。

致命傷だったかどうかは誰にもわかるまい。ただ十分すぎるほどで、当った音から判断すれば、背骨は当った場所で折れたにちがいない。しかしシルバーは起き上がる余裕も与えなかった。足も松葉杖もないのに猿みたいにすばしっこく、次の瞬間にはトムに馬乗りになり、抵抗しない体にナイフを根元まで2度も突きさした。僕の隠れている場所からも、突きさすときにシルバーがぜいぜい息を切らしているのが聞こえるくらいだった。

僕は気が遠くなるということがどういうことかちゃんとは知らないが、それからしばらく、僕の周りの世界が渦巻く霧のなかでふらふらしていたのは間違いない。シルバーと鳥たち、そして高い望遠鏡山の頂上が、僕の目にはぐるぐる上下さかさまに回ってみえ、僕の耳にはあらゆる種類のベルが鳴り響き、遠くで叫ぶ声が聞こえた。

僕が再び気づいたときには、あの怪物も立ち直っていて、松葉杖を脇にはさみ帽子もかぶっていた。シルバーの目の前には、トムがぴくりとも動かず草地の上で横たわっていた。でもこの殺人者はそれを気にするでもなく、そのあいだ一束の草で血で汚れたナイフをきれいにしていた。その他には、なにひとつ変わったことはなく、太陽は容赦なく蒸発している沼や山の頂上を照りつけていた。僕には信じられなかった。僕の目の前でついさっき殺人が実際に行なわれ、一人の生命が無残にも断ち切られたということを。

そしてジョンは手をポケットにいれると笛をとりだし、様々な調子で吹き分け、その音は暑い空気の中を遠くまで響き渡った。僕にはもちろんその笛の意味はわからなかったけれど、すぐに恐怖に襲われた。たくさんの男たちがやってくるのだろう。僕は見つかってしまうかもしれない。やつらはすでに2人の正直な人を殺してる。トムとアランに続けて、僕が殺されるんじゃないだろうか?

すぐさま僕は逃げ出すことにして、できるかぎり早くそして静かに森のもっと開けた場所まで、這ってもどりかけた。そうしていると老海賊と仲間たちでやりとりされる合図が聞こえてきて、その危険な音は僕の足をいよいよ急がせた。茂みを抜け出すとすぐに、これ以上ないくらい早く駆け出した。方向も、殺し屋どもから逃げ出せればどちらでも構わなかった。走っていると恐怖はだんだん膨らんでいき、しまいには狂ったみたいに駆け出した。

確かに、僕ほどお先真っ暗なものはいるだろうか? 号砲がなっても、どうしてあの悪魔たちの間に混じってボートのところまで降りて行けるだろうか? どうして最初に僕をみつけたやつが、シギの首でもひねるように僕の首をひねらないといえるだろうか? 僕がいなかったこと自体が、やつらには僕が気づいている、つまりはあの命にかかわることを知っているという、証拠にならないといえるだろうか? 僕はもうだめだ、と思った。ヒスパニオーラ号、さようなら。さようなら、大地主さん、先生、そして船長! もう僕は餓死するか、反乱者の手にかかって殺されるかだ。

こうしていながら、前にも書いたとおり僕は走りつづけていた。そうとは気づかずに、僕は2つの頂上がある小さな山のふもとまで来ていた。そして常緑の樫がよりまばらに生い茂っているところにやってきて、そこでは実も大きさも普通の森の木のように見えた。その常緑の樫に混じって、2、3本の松があり、50フィート、また70フィート近くの高さのものもあった。空気も沼のあたりに比べれば、さわやかな香りがした。

ここでも僕は新たな驚きに襲われ、どきどきしながら立ちつくすことになるのだった。

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2001/02/21 第三部 僕の海岸の冒険 第十三章 どのように海岸の冒険をはじめたか 0.1版へ

指摘点を何点か修正。えーと今回は英文を公開できるので公開。Sogoさんご指摘ホントにありがとうございます。

>
 >>今は低い東岸の南東半マイルあたりのところで停泊していた。
 >now lying becalmed about half
 >
 >a mile to the south-east of the low eastern coast.
 >「低い東岸の」の部分がどうも引っかかります。
 >たぶん「低い」はlowの訳でしょうから、私ならこうします。
 >でも難しいですね。また考えてみます。
 >
 >今は東海岸の低地から南東方向に半マイルくらいのところで停泊していた。

東海岸の低地と低い東岸は微妙に違うもののような気もしますし、
違和感はわかるので預からせてください。

 >>灰色の森が島の表面の大部分をおおっていた。
 >Grey-coloured woods covered a large part of the surface. 
 >個人的に「〜の大部分」という訳が好きになれないんですね。
 >あと、「灰色の森」という表現も私には引っかかります。
 >この場合、私ならこうします。
 >
 >島のほとんどは灰色に染められた森に覆われていた。
 >
 >あ、今訳して気が付きましたが、ひょっとして能動態に
 >したかったのですかね。だったらそのままでいいです。

それもありますし、好みの範疇かなと、このままで。

 >>低いところにある黄色の砂地の層と、他の木よりあるものは
 >>飛び抜けて、あるものは群生して大きい松の種類のたくさん
 >>の背の高い木で、その一様な色合いは乱されていた。ただ全
 >>体は同じような色合いでくすんでいた。
 >This even tint was indeed broken up by
 >
 >streaks of yellow sand-break in the lower lands, and by
 >
 >many tall trees of the pine family, out-topping the
 >
 >others--some singly, some in clumps; but the general
 >
 >colouring was uniform and sad. 
 >どうも引っかかる訳文ですね。indeedの意味合いをもう少し
 >出した方がいいように思えます。あと、一様な色合いを乱すんなら、
 >streakは「縞《しま》」と訳した方が適切かと思います。
 >私ならこうします。
 >
 >実際にはその色合いは、黄色い砂地に刻まれた縞《しま》や、
 >単独で生えていたり群生していたりする木々を圧倒して生えている
 >松のような木によって乱されていたのではあるが、やはり島の景観は
 >一様にくすんでみえた。

ここは悩ましいところなんですよね。

まずstreakが縞の意味では複数形にならないかなと。
主語と述語が離れすぎるのもわかりにくいかと思ったんですが、元の訳文の方が
いちだんと分かりにくくなってますね。

この島の一様な色合いは、低いところにある黄色の砂地の層や、多くの背の高い
松の種類の木々で乱されていた。その木々は、あるものは飛びぬけて、あるものは群生して
他の木より背が高かった。ただ島の全体は、同じような色合いでくすんでみえた。

 >>僕は後方支索にしっかりしがみついてなければならなかったが、
 >>周りの世界がめまいがするほどぐるぐる回って見えた。
 >
 >「〜が、」とくると、何か違うことでも来るのかなあという気が
 >するのですが。(もちろん、普通に続ける用法もあることは知って
 >ますが、なんだか気味が悪いです。)
 >私ならこうします。というか、文を切ってみただけですが。
 >
 >僕は後方支索にしっかりしがみついてなければならなかった。
 >周りの世界がめまいがするほどぐるぐる回って見えた。
 
そうですね、修正します。
僕は後方支索にしっかりしがみついてなければならなかった。
そして周りの世界はめまいがするほどぐるぐる回って見えた。

 >>灰色で憂鬱な森や、ごつごつの岩の頂上があり、けわしい浜に
 >>できては砕ける波を見たり聞いたり、少なくとも、日は照りつ
 >>け暑くて、僕たちのまわりで海岸の鳥がえさをとったり鳴き声
 >>をあげていた。こんなに長く海の上にいた後では、誰でも喜び
 >>勇んで上陸するにちがいないと思うかもしれないが、僕は、い
 >>わばすっかり落ち込んでいた。
 >with its grey, melancholy woods, and wild stone
 >spires, and the surf that we could both see and hear
 >foaming and thundering on the steep beach--at least,
 >although the sun shone bright and hot, and the shore
 >birds were fishing and crying all around us, and you
 >would have thought anyone would have been glad to get
 >to land after being so long at sea, my heart sank, as
 >the saying is, into my boots
 >「灰色で憂鬱な森」や「ごつごつの岩の頂上」や「けわしい浜
 >にできては砕ける波」と、「日は照りつけ暑く」「海岸の鳥が
 >えさをとったり鳴き声をあげていた」のふたつは相反する性質を
 >表しているように思えます。それに、原文を見ると、意味上での区切りが
 >微妙に食い違っているように感じます。私ならこうします。
 >
 >森は灰色で憂鬱な感じだったし、岩はごつごつしていたし、波が
 >できては砕けていくのを見たり聞いたりすることができた―ただ、
 >太陽は照っていて暑かったし、海岸では鳥たちが僕らのまわりで
 >えさをとったり鳴き声をあげていたりしていた。長いこと海の上に
 >いたのだから、きっと上陸できることを喜んでいたに違いないと
 >だれでも思うだろうが、僕の心は沈んでいて、船の上にいたくて
 >しょうがなかった。
 
そうですね。まず文章を切ります。

森は灰色で憂鬱な感じだったし、頂上の岩はごつごつしていて、
けわしい浜にできては砕ける波を見たり聞いたりすることができた。
少なくとも、日は照りつけていて暑かったし、僕たちのまわりでは
海岸の鳥がえさをとったり鳴き声をあげていたので、こんなに長く
海の上にいた後では、誰でも喜び勇んで上陸するにちがいないと
思うかもしれないが、僕ときたらすっかり落ち込んでいた。

 >>船員を乗りこませ、船を引くこととした。
 >個人的に、船を引くこと「に」したの方が私にはしっくりきます。
 
うーん、好みですか、このままで。
>
 >>ずっと深いと報告したが、ジョンは一顧もしなかった。
 >個人的に、ジョンは「一顧だに」しなかったの方が私にはしっくりきます。
 
こちらは「一顧だに」ですね。修正します。

 >>どりらの岸からも3マイルほどの所だった。
 >「とちらの」のtypoだと思います。
 
修正します。

 >>2つの小川が、むしろ2つの湿地がこの池といってもいいかも
 >>しれない場所に注ぎ込んでいた。
 >Two little rivers, or rather two swamps,
 >emptied out into this pond, as you might call it;
 >どうも引っかかる訳文ですね。小川と湿地と池の
 >対応関係がわかりにくいです。私ならこうします。
 >
 >2つの小川(湿地といってもよかった)が、池(だれでも
 >そういうに違いない)に注ぎ込んでいた。

()も使い出すと麻薬になっちゃうので、原文にある以外ではなるべく
使わないようにして

むしろ湿地というような2本の小川が、この池といってもいいような場所に注ぎ込んでいた。

 >
 >>まったく風もなければ、
 >個人的に、「風はまったくなく」の方がしっくりきます。
 
風もまったくなく にします

 >>船に戻ってきた時には今にも脅さんばかりになっていた。
 >たぶん「脅さん」はthreatening の訳だと思うんですが、
 >どうも引っかかります。私ならこうします。
 >
 >船に戻ってきたときにはまさに危険な状態になっていた。

船に戻ってきたときにはまさに危機がそこまで迫っていた。に修正します

 >
 >>反乱が、明らかに、雷雲のように僕らの頭上におおいかぶさっていた。
 >Mutiny, it was plain, hung over us like a thunder-cloud.
 >「反乱が〜した」という訳文がどうも引っかかります。mutinyには
 >動詞の意味もありますから、意訳になるかもしれませんが、私ならこうします。
 >
 >反乱を起こそうという機運(あまりにも明らかだった)が、雷雲のように
 >僕らの頭上におおいかぶさっていた。
 
こちらの訳の方がいいなって気はしますが、意訳を始めると(作者の意図をこえて)
どんどん進んで行ってしまうので、なるべくシンプルにということで、このままで。

 >>気づいたでしょう、こんな具合です。
 >You see, sir, here it is. 
 >どうも引っかかる訳文ですね。私ならこうします。
 >
 >そうなっていることに、あなたも気づいておられますでしょう。
 
このままで。

 >>まだ不機嫌くらいですから、
 >This is a tiff;
 >どうも引っかかる訳文ですね。私ならこうします。
 >今はつまらんいさかい程度ですから、

これはいいですね、修正します。

 >
 >>船員たちはみんな首謀者に影響されてただけだと、それ以上でも、それ以下でもないのだろう
 >all hands were disaffected by the example of the ringleaders--only
 >some more, some less;
 >「影響されてただけだと、それ以上でも、」という文のつながりが
 >どうも引っかかります。私なら思い切って文を切ってこうします。
 >
 >船員たちはみんな首謀者に影響されてただけなんだろう。それ以上でもそれ以下でも
 >なかったんだろう。
 
セリフということで、このままで。

>
 >>他の船をはるかに引き離し、ボートの先が岸の木の間につっこむと、
 >>僕は一本の枝につかまってぶらさがると、手近の茂みに飛びこんだ。
 >shot far ahead of her consort, and the
 >bow had struck among the shore-side trees and I had
 >caught a branch and swung myself out and plunged into
 >the nearest thicket
 >「引き離し、〜つっこむと、〜ぶら下がると、〜飛び込んだ。」という
 >つながりにどうも引っかかります。私ならこうします。
 >
 >他の船をはるかに引き離していった。ボートの先が岸に生えていた木の間に
 >つっこんだとき、僕は一本の枝につかまり、ぶら下がって船からでていき、
 >手近な茂みに飛び込んだ。

確かに、でもあんまり原文の勢いみたいなものをそぎたくない気もするので

他の船をはるかに引き離し、ボートの先が岸の木の間につっこむと、
僕は一本の枝につかまってぶらさがり、手近の茂みに飛びこんだ。

という最小限の修正で。

以上です。

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2001/02/20 ジョージ.W.ブッシュ 大統領就任演説 0.0版

さあ、これでひとまず演説シリーズは終了かな。この演説の英文を最初に読んだ時は、ケネディの影響を感じたものだけど、そんなこともないか? まあ読んで評価してください。まあいずれにしてもどこかの国のリーダーとは大違いなことは確かだねぇ。英文はここで入手。ちなみに日本の米国大使館にも日本語訳(少しカタイかな)、おまけにブッシュ大統領の生い立ち。こいつは先に読んでたら、訳の口調が変わったかも? 指摘があったらメールください。

ジョージ・W・ブッシュ 大統領就任演説

2001年1月20日

クリントン大統領、そして著名なる来賓とアメリカ国民のみなさん、権力が平和裏に移譲されることは歴史上まれですが、われわれの国ではごくふつうのことです。簡潔な宣誓をすることで、われわれは古い伝統を確認し、新しいスタートを切ります。

スタートを切るにあたって、クリントン大統領がわれわれの国に尽くしてくれたことに感謝します。

そして私はゴア副大統領にも気迫をもって大統領選を戦い、潔い態度で幕を引いたことに感謝します。

私はこの場所に立つことを光栄に思うとともに謙虚に感じます。これまで多くのアメリカのリーダーが立ってきて、これからも多くのアメリカのリーダーが立つことになるこの場所に。

われわれの誰もが長い物語の中で役割があります。われわれがつづっていく物語ではありますが、その結末をわれわれが目にすることはありません。それは新しい世界が古い世界の友人であるとともに解放者となった物語です。奴隷を所有している社会が自由に仕える身となった物語であり、強国が植民地にするためでなく保護するために、征服するためでなく防衛するために世界へと進出した物語でもあります。

それこそアメリカの物語なのです。欠点も誤りもありますが、崇高で不朽の理想によって世代を超えて結びついた人々の物語です。

その理想の中でもっとも崇高なものは、つぼみが開きつつあるアメリカの約束です。全ての人がアメリカに属しており、チャンスを与えられ、その生にはなんらかの意味があるという約束です。

アメリカ人は、人生のなかで法律に従ってこの約束を果たすことを求められます。われわれの国は立ち止まったり、遅れたりはするかもしれませんが、他の道を歩むようなことがあってはなりません。

前世紀の大半を通じてアメリカの自由と民主主義に対する信念は、荒れる大海の一つの岩にすぎませんでした。今、それは風に運ばれる種であり、多くの国々に根をおろしています。

われわれの民主主義に対する信念は、アメリカが信じる以上のもので、われわれの人間性に生来備わった希望であり、われわれが所有こそしませんが推し進める理想であり、われわれが託され受け継いで行くものでもあります。そして建国からほぼ225年たった今でさえも、われわれが旅すべき道のりはまだ先が長いのです。

国民の多くが経済的に豊かになる一方で、アメリカの約束ばかりかその公正さにも疑惑の念を抱いている人がいます。学校教育の荒廃、隠れた偏見、生まれ育った環境で、その志がとざされてしまうアメリカ人もいます。そして時折われわれの間の違いがあまりに大きいので、1つの国に住んでいるというよりは、1つの大陸に住んでいるという気さえするほどです。

われわれは、これを受け入れることも許すこともできません。われわれの団結、州の連合はアメリカの全ての世代のリーダーたちや国民たちが真剣に取り組んできた成果です。そしてこれが私の厳粛なる誓いです。私は公正とチャンスにあふれた1つの国を作り上げるために働きます。

私は、これが手を伸ばせば届くところにあることを知っています。なぜならわれわれは自分自身より大きな力、自分の形に似せて人を創造した神によって導かれているからです。

そしてわれわれは、われわれを団結させ、前進させる原則も固く信じています。

アメリカは血縁、生まれ、出生地によって団結してきた国ではありません。われわれは、生い立ちを超えて損得を離れ、国民であることがどういうことかを教えてくれる理想によって結びついているのです。全ての子供は、この原則を教わらなければなりません。全ての国民は、この原則を支持しなければなりません。そして全ての移民がこの理想を受け入れることで、われわれの国はますますアメリカらしくなるのであって、決してアメリカらしくなくなるのではありません。

今日われわれは、礼儀正しさ、勇気、思いやり、品性をもってこの約束を守り通すことを新しく誓います。

アメリカは、最善の力をつくして礼儀正しさに注意を払いながら、この原則を誓います。礼儀正しい社会においては、われわれ皆に善意と敬意、公正なふるまいと寛容が求められるのです。

政治はどうでもいいことだと信じている人もいるかもしれません。なぜなら平和な時には、議論の結果も小さいことだからと。

ただアメリカのもたらす結果は、決して小さいとはいえません。もしわれわれの国が自由の理想を掲げなければ、それを掲げるものはないでしょう。もしわれわれが子供たちの関心を知識と品性に向けなければ、われわれは子供たちの才能を失い、子供たちの理想主義を打ち砕くことになるでしょう。もし経済が失速し、停滞するのを手をこまねいてみていれば、弱者が一番被害をこうむるでしょう。

われわれは共に負担すべき召集に応えなければなりません。礼儀正しさは、戦略や感傷ではありません。シニズムではなく信頼を選び、カオスではなくコミュニティーを選ぶ断固とした決意です。そしてこの誓いを守ることができれば、それが成果を分け合う方法となるのです。

アメリカは、本来は勇敢な国でもあります。

われわれの国家の勇敢さは、共通の敵に立ち向かうことが共通の利益をもたらす時、つまり恐慌や戦争においては明白なものでした。現在われわれは、両親が示してくれた手本に触発されるか、それともとがめられるかを選ばなければなりません。われわれは問題を将来の世代に先送りする代わりに、それに立ち向かうことで、恵まれた時代においても勇敢さをしめさなければなりません。

われわれはともに、無知や無関心からより多くの若い命が失われる前に、アメリカの学校教育を再建しようではないですか。

われわれは社会保障やメディケアを改革し、子供たちにわれわれの手でなんとかできる苦労を味わわせないようにしましょう。そしてわれわれは減税をしましょう、経済を再加速させ、働くアメリカ人の努力と活力に報いようではないですか。

われわれは立ち向かうことを許さない防衛力を築きましょう、弱さがわれわれに立ち向かうことを招いてはなりません。

われわれは大量破壊兵器に立ち向かいましょう、そうすることで新しい世紀は新たな恐怖におびえなくてもすみます。

自由とアメリカの敵が、間違いを犯すようなことがあってはいけません。アメリカは歴史的な経緯からもまた自らの選択によっても、自由を支持する勢力のバランスがとれるように世界にかかわっていきます。われわれは同盟国および国益を守ります。われわれはおごることなく、意図を明確にします。われわれは侵略と不誠実さに対しては、決意と力をもって対処します。全ての国にアメリカがその生をうけた価値観を示したいと思います。

アメリカは、本来は思いやりがある国です。われわれはアメリカ人としての良心で、口にださなくとも、長い間続く極貧状態がわれわれの国の約束にふさわしくないことを知っています。

そしてその原因についての意見がどうであれ、われわれは貧困にさらされている子供たちには罪がないことには同意します。捨て子や虐待は決して不可抗力ではありません、愛情が不足しているのです。

そして、たとえ必要だとしても刑務所の増加は、われわれの心の希望や秩序の代わりにはなりません。

苦しみがあるところには、義務がともないます。困っているアメリカ人は他人ではありません、彼らはアメリカ国民であり、厄介者ではなく、真っ先にとりかかるべきなのです。そして希望を失った人がいることで、われわれ皆の価値が損なわれるのです。

政府は、国民の安全、健康、公民権、そして公立学校について大きな責任があります。けれども、思いやりは確かに政府の仕事ではありますが、政府だけの仕事ではないのです。

必要とするものや痛みがあまりに多いため、師がそっと触れてくれたり、牧師が祈ってくれたりすることにしか反応できない人もいるでしょう。教会や慈善施設、シナゴーグやモスクは、われわれのコミュニティに慈悲の心を与え、われわれの計画や法の中でも敬意を表する位置をしめるでしょう。

われわれの国には、貧困の苦しみを知らない多くの人がいます。しかしわれわれは貧困に苦しむ人の声に耳を傾けることはできます。

私はわれわれの国が目的に向かってまい進することを誓います。傷ついた旅人がジェリコに向かうのを見るときに、われわれはただ道のわきに寄るようなことはしません。

アメリカは本来、個人の責任が重んじられ、また求められるところです。自己責任を奨励することは、エスケープゴート探しではありません、良心への呼びかけです。自己犠牲が必要となりますが、それはより達成感を増すことにもつながります。われわれは人生の達成感を、自身でえらぶものの中だけではなく、約束したことの中にも見出すことができるのです。子供たちやコミュニティこそが、われわれを自由にする約束だということがわかるでしょう。

われわれの公共の利益は、個々の人格、市民としての義務、家族の絆、欠かせない公正さ、そしてたたえられることのない無数の礼儀正しい行為にかかっているのです。またそういう行為こそがわれわれを自由に導くのです。

われわれは人生において時折、偉大なことを成しとげることを求められます。しかし現代のある聖人が口にしたように、日々われわれはささやかなことを偉大な愛をもって成しとげることを求められているのです。民主主義で一番大切な仕事は、全員で成しとげなければなりません。

私はこの原則を貫き、国を導きます。信念を礼儀正しく押し進め、公共の利益を勇気をもって追求し、より公正であることやより思いやりがあることを支持し、責任を求め、その上責任をもって生きていこうとする原則を。

これら全てのことにおいて、私はわれわれの歴史の価値観に現代においても十分注意を払いたいと思う。

あなたがたが行なうことが、政府がすることと同様に重要なのです。個人の快適さよりも全体にとってよいことを追求することを、必要な改革を安易な非難から守ることを、そして国に仕えることを身近なところから始めることを、私はあなたがたにお願いしたい。国民であることを、傍観者ではなく国民であること、被統治者でもなく国民であることを、責任ある国民であることを、奉仕が行なわれるコミュニティーや品性があふれる国家を築くことを、私はあなたがたにお願いしたい。

アメリカ人が寛大で力強く慎み深いのは、自分自身を信じているからではなく、自己を超えた信念をもっているからです。この国民性が失われれば、どんな政府のプログラムもこれに取って代わることはできません。この国民性が存在するかぎり、いかなる悪もそれに立ち向かうことはできないのです。

独立宣言に署名した後、バージニアの政治家だったジョン・ページはトーマス・ジェファーソンにこう書いてよこしました。「われわれは競争が足の速い人のためのものではないし、戦いが強者のためのものでもないことも知っています。天使が旋風にのり、このあらしをおこしてるとは思いませんか?」

ジェファーソン大統領の就任から長い月日がすぎました。多くの月日といろいろな変化が重なりましたが、今日の日のテーマがわれわれの国の壮大な勇気の物語であり、威厳のあるシンプルな夢であることをジェファーソンは分かっていることでしょう。

われわれはこの物語の作者ではありません。作者は神であり、無限の時をその目的を達成するために使っています。しかし神の目的を達成するのはわれわれの義務です。われわれの義務は、お互いへの奉仕によって果たされます。

疲れることなく、投げ出すことなく、止めることなく、われわれの国をより公正でより寛大なものにするため、われわれのありとあらゆる生命の尊厳を肯定するために、われわれはその目的を今日新たにします。

この仕事には終わりがありません。この物語は続いて行きます。そして天使はまだ旋風にのり、このあらしをおこしているのです。

あなたがたに神の恩寵がありますように、そしてアメリカにも神の恩寵がありますように。

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2001/02/17 J.F.ケネディ 大統領就任演説 0.1版

忙しければ忙しいほど翻訳は進んだりする実証。確かアメリカの公文書には著作権がないのでこいつはOKなわけだ。ちなみにもう一つ訳そうと考えてるやつがあるんだけどね。英文はここで入手。指摘があったらメールください。

大統領就任演説 J.F ケネディ

今日のわれわれの勝利が、政党の勝利ではなく自由の勝利だということを祝おう。それは、始まりとともに終わりを象徴しており、変化とともに再建を示している。なぜなら、一と四分の三世紀近くも前にわれわれの先祖が定めたものと全く同じ厳粛な誓いを、みなさんと全能なる神の前で私は誓ったばかりであるからだ。

世界は大きく変貌している。人類は、あらゆる形の貧困とあらゆる形の人間の生命を根絶させる力を手にしたからである。それにもかかわらず、われわれの祖先がそのために血をながしてきた独立戦争の信念は、いまだに世界中で論争の的になっている。それは人間の権利は国家が気前よくくれたものではなく、神の手によって授けられているという信念である。われわれは今日、その最初の独立戦争の継承者であることを忘れてはならない。

今、この時、この場所からこの言葉を伝えようではないか、敵味方を問わずに。たいまつはアメリカの新しい世代にひきつがれたと。その世代は、今世紀に生まれ、戦争にさらされ、厳しく苦い平和にきたえられて、われわれの祖先の遺産をほこりに思い、母国でも世界中でもこの国がいつも守ってきて、今日われわれが守っているこれらの人権が旧態依然と取り消されるようなことを目撃したり、認めたりはしない世代である。

敵であろうが味方であろうが、全ての国に知らせよう。われわれは自由が生きのび勝利をおさめるためになら、どんな対価も支払い、どんな重荷にも耐え、どんな困難にも立ち向かい、味方を支持し、敵には対抗するということを。われわれはこのことを固く誓うし、それ以上の用意もある。

文化と精神的な起源を一にする古くからの同盟国に対して、われわれは信頼にたる友としての忠誠を誓う。われわれが一致団結すればなしえないことはほとんどないし、たもとを分かつとすれば、何事もなしとげられないのだ。われわれは、互いに争いばらばらになって、どうやって強力な挑戦に立ち向かえばいいというのだろう。われわれが自由主義世界への仲間入りを歓迎する新しい国々には、このことを誓おう。植民地支配という一つの形が終わって、単により厳しい鉄の専制が置きかわるわけではないということを。われわれは、これらの国々が常にわれわれの見解に賛同してくれるとは期待していない。ただわれわれは、これらの国々が自国なりの自由を見出してくれることをいつも強く望むものである。過去にはこういうことがあったのも覚えておいてほしい、つまり愚かにも虎の威をかり権力を志向するものは、けっきょく自滅するということを。地球の大部分を占めるほったて小屋や村落に住む人々で、みんなが悲惨な足かせをはずせるように苦闘する人々には、その自助努力に対して、どれほどの時間がかかろうとも最大限の力添えを誓おう。それは共産主義者がそうするかもしれないからでも、かれらの票が目当てなわけでもない。それが正しいことだからだ。もし自由な社会が貧しい大多数のものを救えないようであれば、少数の金持ちをも救うことはできないのである。

われわれと密接な関係にある国境の南の国々に対しては、特別な約束をしよう。言葉を実行に移し、進歩のために新しい同盟をむすび、自由な人々や国々が貧困のくさりから解き放たれる手助けをすると。しかしこの平和的な革命の希望が、敵対する勢力のえじきになるようなことがあってはならない。全ての近隣諸国は、われわれがアメリカ大陸のどこにおいても、他国への侵略や政府の転覆といったことに協力して対抗するということを知っておいてほしい。そしてその他の国々も、この地域においてはわれわれは自分のことは自分でするということを知っておいてもらいたい。

世界中の独立国の集まり、つまり国際連合に対しては、われわれは支持の誓いを新たにする。国際連合は、戦争という手段が平和という手段よりはるかに利用された時代においては、われわれの最後のそして最大の希望である。そしてわれわれは国際連合を単にののしりあいの場にはせず、新しく弱小な国への保護を強め、国際憲章のおよぶ地域を拡大するのを支持する誓いを新たにするのである。

最後に、われわれに敵対しようとする国々に対しては、誓いではなく要求をすることとしよう。両陣営で新たに平和の探求に着手しようという要求を。科学によって束縛をとかれた暗黒たる破壊力が、計画的にあるいは偶然に、全人類を自己破壊の渦にのみこむ前に。われわれは、敵対する国々に弱みをみせて挑発してはならない。われわれの戦力が疑いなく十分であるときのみ、われわれはその戦力を利用することが決してないことを疑うことなく確信できる。大きくそして力をもつ2つの陣営は、この現在の路線を歩むかぎりどちらも安心できない。両陣営は現代兵器の過大なコストに苦しみ、死をもたらす原子力が着実に拡散していくのにまさに恐怖をおぼえながらも、人類の最終戦争を押しとどめている不確かな恐怖のバランスをくずそうと互いに競争しているのである。

われわれは新たに着手しなければならない、両陣営とも礼儀正しいふるまいは弱さのしるしではなく、誠実さは常に証明しなければならないということを念頭において。われわれは恐怖ゆえに交渉してはならない、ただ交渉することを恐れてもいけない。両陣営で、われわれを分裂させている諸問題を言い争う代わりに、何がわれわれを団結させるのか探索しようではないか。まず第一に、両陣営で武器の査察と管理についての真摯で精密な提案を練り上げようではないか。そして、お互いの国々を崩壊させるような絶対的な力を全ての国の完全な管理の下におこうではではないか。科学の恐怖ではなく、科学の驚異に訴えかけようではないか。われわれは共に宇宙を探検し、砂漠を征服し、疫病を根絶し、深海を開発し、芸術や商業を振興しようではないか。両陣営とも地球上の全ての人の心にイザヤの言葉を宿らせよう。「重荷を下ろし...虐げられたものを自由にしよう」と。

そしてもし協力の足がかりが疑惑のうずまくジャングルを押し戻すことができたなら、両陣営は新しい力のバランスではなく、新しい法に基づいた世界を協力して作りあげることができるだろう。新しい法に基づいた世界では、強者も公正であり、弱者が保護され、平和が保たれるのである。

これはこれからの100日でなしとげられることではないだろう。いやこれからの1000日でなしとげることもできないかもしれない。いやこの政権の間に、もしくはこの地球上でのわれわれの生きている間でさえなしとげられないかもしれない。しかし着手しようではないか。

われわれのとる道が最終的に成功するか失敗するかは、わたし以上に、あなたがた市民の手にかかっているのだ。この国の建国以来、アメリカ人の各世代は国家に対する忠誠を証明するために召集されてきた。その召集に応えた若いアメリカ人の墓は世界中にある。今トランペットの音がわれわれを再び召集している。武器は必要だが、武器をとれという召集ではない、戦ってはいるが、戦うための召集ではない、長い夜明け前の闘争の重荷を肩に背負えという召集なのである。いつも希望をもって喜びを抱き、苦難に耐えながら、人類の共通の敵、専制、貧困、疫病、そして戦争そのものに対する闘争するという重荷を。これらを敵にして、北も南も、東も西も、壮大な世界的な同盟をわれわれは作れないものだろうか? その同盟は全人類により実りある生活を保証してくれるだろう。あなたがたもこの歴史的な努力に身を投じてみないだろうか?

世界の長い歴史の中で、自由が最大の危機にさらされている時に、自由を守る役割を与えられてきた世代はごく少ない。私はこの責任からしりごみするものではない、私はそれを歓迎する。われわれの誰かが自分の立場を、他の人もしくは他の世代と交換するだろうなどということを私は信じない。こうした努力にわれわれが捧げるエネルギー、信念、献身こそがわれわれの国家を、そして国家につかえるわれわれを照らしだすのである。そしてその明かりから発せられる輝きこそが、本当に世界を照らしだすのである。

そして、わが同胞のアメリカ人よ、あなたの国家があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがあなたの国家のために何ができるかを問おうではないか。わが同胞の世界の市民よ、アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、われわれと共に人類の自由のために何ができるかを問おうではないか。

最後に、あなたがアメリカ市民であろうが、世界の市民であろうが、われわれがあなたに求めるのと同じ高い水準の力と犠牲をここのわれわれに求めて欲しい。良心を唯一のたしかな報酬とみなし、歴史がわれわれの行動に最終的な判断を下してくれることを信じて、神の祝福と助けをもとめながらも、この地球上では神の仕事はわれわれ自身でなしとげなければならないということを肝に銘じて、われわれの愛すべき国を導くために前進しよう。

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2001/02/17 第三部 僕の海岸の冒険 第十三章 どのように海岸の冒険をはじめたか 0.1版

ちなみに下の「私には夢がある」翻訳はそのうち消えちゃうかもね、まあ著作権はまだ有効だしね。メールで確認してるけど...うーん結構忙しいんだけど、忙しければ忙しいほど翻訳は進んだりするから不思議だ?? 英文を公開できるので公開。指摘があったらメールください。

第3部 僕の海岸の冒険 13章 どのように海岸の冒険をはじめたか

翌朝、甲板に出た時には島の様子はすっかり変わっていた。風はすっかりやんでいたけれど、夜の間に船はずいぶん進んでいて、今は低い東岸の南東半マイルあたりのところで停泊していた。灰色の森が島の表面の大部分をおおっていた。この島の一様な色合いは、低いところにある黄色の砂地の層や、多くの背の高い松の種類の木々で乱されていた。その木々は、あるものは飛びぬけて、あるものは群生して他の木より背が高かった。ただ島の全体は、同じような色合いでくすんでみえた。植物の上には山々がそびえ、頂上のあたりはむき出しの岩だった。山はみんな奇妙な形をしていて、望遠鏡山が300から400フィートくらいでその島で一番高い山だったが、形も一番奇妙だった。あらゆる方向からみても切り立っていて、とくに頂上は突然切り取られたようで、像をのせる台のような形をしていた。

ヒスパニオーラ号は、甲板排水穴が海のうねりの下になるほど揺れていた。帆の下げたは滑車にあたり大きな音をたて、舵はあちこちに音をたててぶつかり、船全体がまるで工場みたいにきしんだり、うなったり揺れたりした。僕は後方支索にしっかりしがみついてなければならなかった。そして周りの世界はめまいがするほどぐるぐる回って見えた。船が航海をしているときは立派な水夫としても通用するくらいだった僕だが、船がじっと停まって揺れているので、吐き気をおさえることができなかった。特に朝のなにも食べてない時には。

たぶん島の外観のせいだと思う。森は灰色で憂鬱な感じだったし、頂上の岩はごつごつしていて、 けわしい浜にできては砕ける波を見たり聞いたりすることができた。少なくとも、日は照りつけていて暑かったし、僕たちのまわりでは海岸の鳥がえさをとったり鳴き声をあげていたので、こんなに長く
海の上にいた後では、誰でも喜び勇んで上陸するにちがいないと思うかもしれないが、僕ときたらすっかり落ち込んでいた。そもそも初めて前方にその姿を見たときから、僕は宝島のことを考えるだけでも嫌だった。

僕たちは退屈な朝仕事をかたづけ、風がふきそうな気配は全くなかったので、ボートを何艘か降ろして船員を乗りこませ、船を引くこととした。3マイルから4マイル、島の角を廻って、ドクロ島の背面の停泊場所まで狭い水路をいかなければならなかった。僕も志願して、もちろんできる仕事はなにもなかったがボートの一艘にのりこんだ。だらだら汗がでるほどの暑さで、船員たちは仕事にもうれつな不満をもらした。僕の船ではアンダーソンが指揮をとっていたが、船員たちに命令に従うようにさせるどころか、自分が一番大声でぶつぶつ言ってるしまつだった。

「ふん、」悪態をつきながらこうこぼしていた。「いつまでもこのままじゃねぇんだ」

僕はこれはずいぶんよくないしるしだなぁと思った。その日まで船員たちは、きびきびとすすんで仕事をしていたから。だけど島を一目みただけで、規律がすっかり緩んでしまったのだ。

停泊場所にいくまでずっと、ロング・ジョンが舵取りのそばにたって船の指揮をしていた。やつはその水路をとてもよく知っていた。測鎖で水深を測っている男が、海図にあるよりずっと深いと報告したが、ジョンは一顧だにしなかった。

「このあたりは引き潮で強い流れがあるんだ」やつは言った。「だからここの水路は削られてるわけだ、まあいうなれば鋤で掘られてるようなもんだな」

僕たちはちょうど海図で錨が描かれているところに停泊した。一方は本土、もう一方はドクロ島で、どちらの岸からも3マイルほどの所だった。底はきれいな砂で、錨をなげこむと鳥の一群がぱっと舞いあがり森の上で鳴き声をあげたが、すぐにふたたび舞い降り、全てがふたたび静まりかえった。

停泊場所は陸で囲まれていて、森の陰にかくれ、木々は高潮のとき潮が満ちるところまで生えていた。海岸はたいてい平らで、山の頂上は遠く、まるで円形劇場の観客席みたいに、こちらに一つあちらに一つ、あそこに一つといったようにその場所を取り囲んでいた。むしろ湿地というような2本の小川が、この池といってもいいような場所に注ぎ込んでいた。海岸のその部分を囲む木々の葉は、毒々しくあざやかだった。船からは小屋や柵はみえなかったが、木々にすっかり隠れているんだろう。もし船室昇降口にあの海図がなかったとしたら、僕らはこの島ができてから初めて停泊した人間だと思ったかもしれない。

風もまったくなく、半マイル向こうで浜辺に打ち寄せ岩にくだける波の音以外、物音一つしなかった。その停泊場所には、独特のよどんだ匂い、水浸しの木の葉や腐りかけの幹の匂いがただよっていた。僕は先生がくさった卵をにおうように、鼻をくんくんさせているのを目にした。

「宝物はいざしらず、」先生は言った。「熱病があることにはこのかつらを賭けてもいいね」

船員のふるまいはボートでも注意すべきものだったが、船に戻ってきたときにはまさに危機がそこまで迫っていた。船員たちは甲板に横になって、不満をぶちまけていた。ささいな命令1つでも、ふくれっつらでしぶしぶと適当にそれをこなした。正直な船員までもがその悪い影響をうけたにちがいない。なぜなら他人を正そうというものは一人だっていなかったのだから。反乱が、明らかに、雷雲のように僕らの頭上におおいかぶさっていた。

ただこの危険をみてとったのは、キャビンの僕たちだけではなかった。ロング・ジョンはこちらのグループからあちらのグループへと熱心に行き来して、懸命にいろいろ忠告していた。手本としては、誰もこれほどよい手本はしめせないくらいだった。やつは確かに、やる気も礼儀正しさもいつも以上だった。誰に対しても笑顔で接し、もし命令を受ければ、すぐさま松葉杖をついて、このうえなく機嫌よく「アイ、アイ、サー」と答えたものだ。何もやることがない時には次から次へと歌を歌い、それはまるで他のものの不平不満を隠そうとでもするかのようだった。

憂鬱な午後の全ての憂鬱な出来事の中でも、このロング・ジョンの明らかな心配りはもっとも悪いことのように思われた。

僕たちは、キャビンで相談した。

「さて、」船長は言った。「もしもう一つでも命令をだすようなことをしたら、船全体が一気に雪崩をおこしますよ。気づいたでしょう、こんな具合です。私にすら乱暴な返事をするんですから、私にですよ。もし私が言い返せば、その瞬間にやりが何本も飛んでくることでしょう。なにも言い返さなければ、シルバーがなにかあるぞと気づきますから、そうしたらお手上げです。さてわれわれが信頼できるのはたった一人ですな」

「それは誰ですか?」大地主さんが尋ねた。

「シルバーですよ」船長は答えた。「やつは私やあなたと同じくらい事態を落ち着かせようとしてるんです。今はつまらんいさかい程度ですから、チャンスがあればすぐに説得してやめさせるでしょう。私が言いたいのは、そのチャンスをやつに与えてやろうということです。船員たちに午後の上陸を許してやりましょう。全員で行けば、船を操縦できるし、誰もいかなければ、いいでしょう、キャビンに立てこもるんです、神が正しきものを守ってくれるでしょう。何人かがいけば、覚えておいてください、シルバーがやつらを子羊みたいにながめて船につれもどしますよ」

そうすることに決めて、弾をこめたピストルが確かな味方に配られた。ハンター、ジョイス、レッドルースに秘密を打ち明けたが、僕たちが考えていたより大して驚きもしなかったし、ずっとやる気に満ちていた。そして船長が甲板にもどって、船員たちに話をした。

「君たち」船長は言った。「本日は暑いし、みんな疲れていて元気がない。上陸してもなにも悪いことはあるまい、ボートはまだ海上だし、ひとっぱしりしてくれたまえ。午後の間は、何人上陸してもかまわない。日没の30分前に号砲でしらせることにする」

僕は信じているが、あのばかなやつらはこう考えていたにちがいない。上陸すれば、宝物で向こうずねをうつだろうなんて。というのも、全員すぐさまふくれっつらをやめて、遠くの山でもこだまするくらいの声でバンザイをしたからだ。鳥たちはまた羽ばたいて、停泊場所の周りで鳴きさけんだ。

船長は賢かったので、じゃまするようなことはしなかった。すぐさま姿をけし、一行を取りまとめるのはシルバーにまかせた。船長がそうしたのは本当によかったと思う。もし船長が甲板にいたら、状況に目をつぶっているふりをすることは、もはやできなかっただろう。状況はきわめて明白だった。シルバーが船長で、反乱をおこす頑強な船員たちを掌握していた。正直な船員は、僕はすぐにそういうものがいたことを知るのだが、とてつもなく頭がわるいやつらだったにちがいない。もしくは、本当のところはこうだったのだろう。船員たちはみんな首謀者に影響されてただけだと、それ以上でも、それ以下でもないのだろう。そして少数のものはもともと善良なので、それ以上影響をうけて悪くなることもなかったのだろう。怠けてこそこそずるをするのと、船を乗っ取って罪のない人をたくさん殺すのはそもそもまったく別のことなのだ。

とにかく、とうとう一行がまとまった。6人の船員が船にのこり、残りのシルバーを含む13人がボートに乗りこみだした。

僕らの命を救うのに重要な役割を果たしたあの狂った考えの最初の一つが、僕の頭に浮かんだのはその時だった。シルバーが6人をのこしたとすれば、船を乗っ取って戦えないのは明らかだった。6人しか残らないのだから、キャビンの人たちにも僕の助けが当座必要ないのも、また明らかだった。僕はすぐさま上陸しようと思い立ったのだ。すぐに船の側面から滑り降りると、一番近いボートの前の三角の部分にもぐりこんだ、と同時にボートは押し出された。

誰も僕には気づかず、ただボートの漕ぎ手だけが「ジム、おまえか、頭を下げてろ」と言っただけだった。ただシルバーは他のボートから、めざとくこちらを見ていて、それが僕かどうか確かめようと大声をだした。その時から、はやくも僕は自分のしたことを後悔しはじめた。

船員たちは、浜辺まで競走した。僕の乗っていたボートはスタートも早かったし、軽くてまた漕ぎ手もよかったので、他の船をはるかに引き離し、ボートの先が岸の木の間につっこむと、僕は一本の枝につかまってぶらさがり、手近の茂みに飛びこんだ。シルバーや他の船員たちは100ヤードは後ろにいた。

「ジム、ジム!」シルバーが叫ぶ声が聞こえた。

しかし当然のことながら、僕は注意を払わなかった。飛び跳ねて、しゃがんで、かき分けたりしながら振りかえらずにもうこれ以上走れないというところまでまっすぐ走った。

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2001/02/14 私には一つの夢がある

えーと今回は英文はこちら(PDF)。でも、問題があって権利関係を確認中。英文のサイトには和訳もある(日本語の旗のところ)んだけど、ちょっとひどくてイメージを損ねるんで思わず訳しはじめて、終わっていたという。マーティン・ルーサー・キングの例の演説。

「私には一つの夢がある」:職と自由を求めるワシントンへの行進での演説

本日、私は歴史に残るデモに参加できて幸せだ。われわれの国で自由を求めるもっとも偉大なデモに(拍手喝采)

100年前、一人の偉大なアメリカ人が奴隷解放宣言に署名した。本日われわれはそれを象徴する影のもとにいる(訳注:この演説はリンカーン記念塔で行われた) この重要な宣言は、屈辱的な不公正に苦しんできた何百万もの黒人の奴隷たちに大きな希望のともし火となった。その宣言は、とらわれの暗闇に終止符を告げる、喜びに満ちた夜明けをもたらした。

しかし100年後、黒人はいまだとらわれの身だ(まったくなんてことだ) 100年後、黒人の人生は人種隔離の手かせと人種差別の足かせにひどく痛めつけられている。100年後、黒人は、物質的な繁栄の大海の中の貧困の孤島で暮らしている。100年たった今でも(なんてことだ、拍手喝采)、黒人はアメリカ社会の片すみでみじめな暮らしを強いられ、自分の国で追放者の扱いを受けている。だから今日、われわれは屈辱的な状況を訴えるためにここに来たのだ。

ある意味では、われわれはこの国の首都に手形の支払いをもとめに来ているのだ。われわれの国を建国した人たちが、合衆国憲法と独立宣言を荘厳な言葉で書き記したとき(歓声)、彼らは全てのアメリカ人が相続する約束手形に署名をしたのである。この手形は、全ての人に、白人のみならず黒人にも、“生命、自由、幸福の追求といった侵されざる権利”が保証されているという約束なのである。今日、アメリカが黒人に関する限り、この約束手形を不履行にしているは明らかだ。この果たすべき債務を支払う代わりに、アメリカは黒人に不渡手形を押しつけてきたのだ。残高不足の烙印を押され、差し戻される不渡手形を(拍手喝采が続く)

ただわれわれは、正義の銀行が破産(おぉ)したなどとは決して信じない(笑、当然だ) われわれは、この国のチャンスが詰まっている大きな金庫が支払不足になるなんて決して信じない。だからわれわれは手形の支払をもとめにここにやってきた(そうだ) われわれが請求すれば、自由という富と(そうだ)正義を保証してくれる手形の支払を(拍手喝采) 

われわれはまた、アメリカには現在一刻の猶予もないということを思い出させるため、この神聖なる場所にやってきた。冷却期間を置くといった余裕もなければ、漸進主義といった精神安定剤を飲んでいる場合でもない(おぉ、拍手喝采) 今こそが民主主義の約束を果たすときだ(まったく) 今こそ陰鬱な荒廃した人種差別の谷から立ち上がり、人種差別のない日の当たる道を歩く時なのだ。今こそが(拍手喝采)、われわれの国を人種差別というアリ地獄から救い出し、人類愛といった堅固な岩の上に乗せる時なのだ。今こそ、全ての神の子たちが正義を現実のものとする時なのだ。

この危機が急を要するものであることを見過ごすことは、この国にとって致命的だといえるだろう。この黒人の正当な不満でうだるような夏は、自由と平等でいやされる秋がこない限り、終わることはない。1963年は終わりではない、始まりである。黒人には怒りのはけ口が必要だっただけで、今はもう満足してるなどと信じているものは不意に気づかされることだろう。この国が平常通りにもどれるかどうかということを(拍手喝采) 黒人に市民としての権利が認められない限り、アメリカには平穏も安定もないだろう。輝かしい正義の夜明けがくるまで、動乱の嵐がこの国の土台をゆりうごかしつづけることだろう。

ただ正義の宮殿までもう少しの入り口にたたずむみなさんに、言っておかなければならないことがある。われわれの正当な立場を手にする過程において、誤った行ないで罪を犯してはならない。自由への喉の渇きを、うらみや憎しみの杯でいやそうとしてはならない(おぉ、拍手喝采) われわれは、高い水準の尊厳と規律をもって永遠に戦いつづけなければならない。われわれの創造的な異議申立てを、単なる暴力におとしめるようなことを許してはならない。何度でも、われわれは魂の力で暴力の力に立ち向かう、威厳のある境地にまで達する必要があるのだ。黒人社会を席巻してきたこの
新しい驚くべき徹底した態度を、全ての白人への不信へとつなげてはならない。なぜなら今日この場所にも白人がきていることからわかるように、多くの白人はかれらの運命がわれわれの運命と一心同体であることを理解しつつあるのだ。(拍手喝采) また彼らの自由が、われわれの自由と密接で不可分なものであることも理解しつつあるのだ。われわれは一緒に歩かないわけにはいかない。

そしてわれわれが歩くとき、前へと歩くことを固く誓わなければならない。われわれは、引き返すことはできないのだ。引き返したところには、公民権の熱心な活動家に向かってこう尋ねるものがいることだろう「いつになったら満足するんだい?」(決して満足することはない)

われわれは絶対に満足できない。黒人が、言葉では言い表せないほど恐ろしい警官の残虐行為の犠牲者である限りは。われわれは絶対に満足できない(拍手喝采) 旅で疲れはて体を休ませようとしたときに、ハイウェーのモーテルや大きな町のホテルに泊まれない限りは(拍手喝采) われわれは決して満足できない。黒人は基本的に小さなスラム街から大きなスラム街に移ることができるだけである限りは。われわれは絶対に満足できない。われわれの子供が“白人専用”といった立て札によって、人格を否定され、尊厳を奪われる限りは(拍手喝采) われわれは決して満足できない。ミシシッピのある黒人が投票できずに、ニューヨークのある黒人が投票して何になると思っているような状況が存在する限りは(そうだ、拍手喝采) だめだ、だめだ。私は満足していない。“正義が川のように流れ、公正が大きな流れになる”まではわれわれは決して満足することはないだろう(拍手喝采)

私は、あなたがたの中にここに来るのに多くの苦難, 辛苦をくぐりぬけてきたものがいることは承知している。.中には刑務所の狭いオリから出たばかりの人もいるだろう。あなたがたが自由を求めたがために、虐待の嵐(そうだ)でめったうちにされ、警官の残虐な行為にたじろいでいる地域から、ここにきているかもしれない。あなたがたは苦しみを味わいつづけてきた人たちなのだ。過分な苦しみはあがなわれるという信念をもって、働きつづけるがいい。ミシシッピにもどるがいい(そうだ) アラバマにもどるがいい、南カリフォルニアにもどるがいい、ジョージアにもどるがいい、ルイジアナにもどるがいい、北部の都市のスラムやゲットーにもどるがいい。どうにかすればこの状況がかえられるし、かわるのだということを理解して(そうだ) 絶望の谷でもがき苦しむのはやめようではないか。

わたしの友人たちよ(拍手喝采)、今日言っておく。今日や明日の困難に直面していても、われわれにはまだ一つの夢があると(そうだ) それはアメリカンドリームに深く根ざした一つの夢なのだ。

私には一つの夢がある。いつか(そうだ)、この国が立ち上がり、そして“われわれは、全ての人が生まれながらにして平等だということを自明であるとみなす”という信条の本当の意味に従って生きるだろうと(そうだ、拍手喝采)

私には一つの夢がある。いつか、ジョージアの赤茶けた土の丘で奴隷の子孫と奴隷の持ち主の子孫が兄弟のように仲良く同じテーブルにつくことができるだろうと。

私には一つの夢がある。いつかミシシッピ州でも、現在は不正でうだるように暑く(そうだ)、弾圧でうだるように暑い州だが、自由と正義のオアシスにかわるだろうと。

私には一つの夢がある(そうだ、拍手喝采)私の4人の小さな子供たちが、いつか肌の色ではなくそれぞれの人格で判断される国に暮らしているだろうと(おぉ) 今日、私には一つの夢がある(拍手喝采)

私には一つの夢がある。いつかアラバマの中心、ひどい人種差別主義者や政府までもが“政府の介入”とか“州内への連邦法実施拒否”(そうだ)なんて言葉をもらす場所でも、黒人の男の子や女の子と白人の男の子や女の子が兄弟姉妹のように手に手をとりあえる日がいつかくることを。私には一つの夢がある(拍手喝采)

私には一つの夢がある。いつか全ての谷が隆起して(そうだ)、全ての丘や山が陥没する日を。荒地は平野となり、曲がりくねった土地もまっすぐとなり(そうだ)、神の栄光に再びまみえ、全ての人がそれを目撃することになるだろうと(そうだ)

これがわれわれの希望である。この信念をいだいて、私は南部へもどっていく(そうだ) この信念をいだくからこそ、絶望の山から1つの希望という名の石ころを切り出すことができるのだ(そうだ) その信念をいだくからこそ、われわれはこの国にみちている耳障りな不協和音を美しい人類愛のシンフォニーにかえることができるのだ(もっと聞かせてくれ) この信念をもつからこそ(おぉ)、われわれはともに働き、ともに祈り、ともに苦しみ、ともに囚われの身となり、ともに自由のために立ち上がることができる。いつの日にか、われわれが自由になることを知っているからこそだ(拍手喝采) その日がくれば(拍手喝采なりやまず)、すべての神の子(そうだ)は新たな意味をこめてこの歌を歌えるだろう。

祖国よ、あなたの(そうだ)、こころやすらぐ自由の国、あなたのために歌う
われわれの祖先が骨をうずめ、最初にこの国にやってきたものが誇りにした国(そうだ)
すべての山々から、自由の鐘をなりひびかせろ!

そしてもしアメリカが偉大な国であるなら、これは実現しなければならない。

そして自由の鐘をニューハンプシャーの多くの小さな山々の頂上からなりひびかせよう。

そして自由の鐘をニューヨークの大きな山々からなりひびかせよう。

そして自由の鐘をペンシルバニアにきわだつアレゲニー山脈からなりひびかせよう(そうだ、その通りだ)

そして自由の鐘をコロラドの雪をかぶったロッキー山脈からなりひびかせよう(そうだ)

そして自由の鐘をカリフォルニアのなだらかな丘からなりひびかせよう(そうだ)

そして自由の鐘をジョージアのストーンマウンテンからなりひびかせよう(そうだ)

そして自由の鐘をテネシーの見晴らしのいい山からなりひびかせよう(そうだ)

そして自由の鐘をミシシッピの丘や小さな山からなりひびかせよう(そうだ)

全ての山々から、自由の鐘をなりひびかせろ(拍手喝采)

そしてこれがおこったとき(拍手喝采なりやまず)、われわれが自由の鐘がなりひびくのを聞いたとき、全ての村や村落、全ての州や都市から自由の鐘をなりひびかせたとき(そうだ)、われわれはその日がくるのを早めさせることができるだろう。全ての神の子が、黒人も白人も、ユダヤ人も非ユダヤ人も、プロテスタントもカトリックも手に手をとりあって、古い黒人霊歌を歌える日が。

ついに自由だ!(そうだ) ついに自由だ!
全能なる神に感謝しよう、われわれはついに自由だ!(拍手喝采)

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2001/02/11 第ニ部 船の料理番 第十ニ章 争いの相談 0.1版へ

指摘点を何点か修正。えーと今回は英文を公開できるので公開。Sogoさん相変わらずとても迅速なご指摘ありがとうございます。指摘って本当に励みになりますし、いろいろな考え方・感じ方があっておもしろいなと思いますね、実際。

>>ただ自身タバコの奴隷みたいなものなので
 >なんだか引っかかる訳文になってますね。
 >ようはタバコを吸わずにはおれないということを
 >いいたいのでしょうから、私ならこうします。
 >
 >タバコなしではいられない人だったので
 and being a slave
to tobacco,
まあそういう意味なんですけど、小説なんで表現は尊重しておこうかなとこのままにしておきます。

 >>僕をよんでください。ものすごい知らせがあるんです
 >「おそろしい」ではダメですか?こっちのほうが
 >私にはしっくりきます。

 I have terrible news.

だし「恐ろしい」に修正します。

 >
 >>先生はほんの少し顔色を変えただけで、すぐに自分をとりもどした。
 >The doctor changed countenance a little, but next
 >
 >moment he was master of himself.
 >
 >いや、別に訳文にけちをつけようって訳ではないのですが、
 >もう少し原文に沿った言い回しができるかな、と思いまして。
 >私ならこうします。
 >
 >先生はほんの少し顔色を変えたが、次の瞬間にはもう自分を
 >取り戻していた。

確かにthe next momentだったらそう訳しますが、next momentにはそんな
強い意味がないので、「すぐに」くらいにしています。

 >
 >>というのも、僕が次に聞いたのは、船長がジョブ・アンダーセンに命令をくだしたことで、笛が吹かれ全員が甲板に集められた。
 >for the next thing that I heard was the captain giving an order to Job Anderson,
 >
 >and all hands were piped on deck.
 >
 >1.「僕が次に聞いたのは、〜くだしたことで」のつながりが変な感じを受けます。
 >2.pipedの意味
 >
 >5 〔+目+《副(句)》〕〈船員を〉(…に)呼び子で呼ぶ[命令する]
 >All hands were 〜d on deck. 乗組員全員が甲板上に召集された.
 >(研究社新英和中辞典より)
 >
 >というわけで、私ならこうします。
 >
 >というのも、その後船長がジョブ・アンダーセンに命令を与え、彼を通じて
 >乗組員全員が甲板に集められたからである。

 the next thing that I heard was〜が主文なのでそこははずせないかなと、

ただ、たしかに日本語としてはちょっとと思うところもあるので後で見なおします。

 >>目にしたあの島が、航海の目指してきたところだ。
 >we have sighted is the place we
 >
 >have been sailing for. 
 >
 >「航海の目指してきたところだ」のあたりが引っかかります。
 >私ならこうします。
 >
 >目にしたあの島が、我々が目指してきたところだ。

このままで。

 >>私に一言、二言おたずねになったんだ。それで私が船のだれもが、
 >1.船長が船員に言う言葉としてはずいぶん丁寧ですね。
 >「おたずねになった。」でいいのではないでしょうか。
 >2.それで私「は」の方が適切かと思います。
 >
 >私に一言、二言たずねられた。それで私は、船のだれもが
 
1はそのまま、2は修正します。

 >>事前にその様子がないなんてことは聞いたことがありません。
 >I never heard of a crew that meant to mutiny but what
 >
 >showed signs before,
 >原文がshowですから、そのニュアンスを入れた方がいいかと思います。
 >私ならこうします。
 >
 >事前にその兆候を見せないなんてことは聞いたことがありません。
 >

こちらの方がいいですね。修正します。


 
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2001/02/10 第ニ部 船の料理番 第十ニ章 争いの相談 0.1版

いつの間に二部終了、でもやっと1/3かぁ。でもいろいろ宿題があったような、ゆっくり見なおすことにしましょう。英文を公開できるので公開。指摘があったらメールください。

第2部 船の料理番 12章 争いの相談

甲板を勢いよく走る足音がして、船員がキャビンや水夫部屋から駆け上がってくるのが聞こえた。そして僕はすぐさま、たるから飛び出して前の帆の後ろにとびこみ船尾にとってかえして、甲板の広い所にちょうどよく飛び出して、ハンターさんとリバシー先生が風上の船首に走って行くところに合流した。

船首には、すでに船員がみな集まっていた。立ち込めた霧は、月が姿をあらわすのと同時に晴れわたった。はるか南西には2つの低い山が2マイルほど離れてみえ、その一つの背後には3つめの高い山がそびえたち、その頂上はまだ霧の中だった。3つの山は鋭い円錐のような形をしていた。

僕はその景色をほとんど夢心地でながめた。というのもまだ1,2分前の身震いするような恐怖から立ち直ってはいなかったから。そのとき、スモレット船長の命令する声が聞こえた。ヒスパニオーラ号は2ポイントだけ風の方を向き、島の東側を通り過ぎる進路をとった。

「さて、いいか」全ての帆が張られると、船長は言った。「だれか、あの前方の島を以前に見たことがあるものはいるか?」

「見たことがありますよ」シルバーが申し出た。「ある貿易船でコックをしていたときに、水を汲みにいったことがありますぜ」

「停泊所は南側で、小島の陰になるのか?」船長は尋ねた。

「そうです、ドクロ島って呼ばれてました。かつては海賊のたまりばで、船に乗っていたある水夫が海賊がつけた名前を知ってたんで。あの北のやつを前マスト山、1列に並んでる3つの山を、前マスト山、大マスト山、後マスト山と呼んでたかな。もっとも大マスト山は、あの雲がかかった大きなやつですが、たいていは望遠鏡なんて呼ばれてました。船をきれいにするのに停泊して、あの山に見張りをおいたからですな。すいません、結局のところやつらが船を停泊してきれいにしたのはあそこです」

「ここに海図があるが、」スモレット船長は言った。「ここがあの場所か見てくれないか」

ロング・ジョンの両目は海図を見るときに輝いたが、紙が新しいのでがっかりするのは僕には分かっていた。それは僕らがビリーボーンズの衣装箱で見つけた地図ではなく、その正確な写しだったから。全てが、名前も高度も水深も完璧だったが、それもあの赤い十字架と書き込みを除いてのことだった。シルバーはひどく困惑したにちがいないが、平然とそれを押し隠した。

「そのとおりです」シルバーは答えた。「あの場所に違いありません、たしかに。とっても上手に書かれてますな。誰が書いたものなんでしょう? 海賊たちときたら無知ですからな、まったく。そうです、ここです。“キッド船長の停泊所”、たしかわしの船のやつもそんな名前で呼んでました。南はとても流れが速いんで、そんでもって西の岸を北のほうに流れてるんです。たしかにばっちりですぜ、」シルバーは言った。「船を風上にむけて、島の風上を通るのはね。どちらにせよ、船を入港してきれいにするなら、あそこよりいい場所はないでしょうな」

「ありがとう、君」スモレット船長は言った。「あとでまた助けてもらうかもしれんが、今は行ってよろしい」

僕は、ジョンが島について知ってることを話したときの冷静なことに驚かされた。僕自身ときたら、やつが僕の方へ寄ってきただけでも、もうどきどきするしまつだった。僕が林檎のたるに隠れてやつの相談を盗み聞きしたなんてことは、やつは無論知るよしもなかった。ただそれでも僕は、この時すでにやつの残忍さと二枚舌、そしてその支配力にすっかり恐れをなしていたので、やつが手を僕の腕にかけたときは、ほとんど身震いをかくせないくらいだった。

「うん、」やつは言った。「この場所はいいところだぞ、この島はな。若者が上陸すると、水浴びもできりゃ、木にも登れる。ヤギも狩れるし、ヤギが行くようなあの山々だって登れるしな。若い時を思い出すぜ、まったく。松葉杖のことなんか忘れちまいそうだ。若い時に戻って、足の指が10本揃ってたら痛快だろうな。ちょこっとばっかし探検でも行く時には、わしに言うんだぞ。なんか食べるものを持たせてやるからな」

そしてこれ以上はないほどに僕の肩を親しげにぽんぽんとたたくと、びっこを引いて歩き出し下へ降りていった。

スモレット船長と大地主さんとリバシーさんは、後甲板でなにやら話しあっていた。僕は自分の話を知らせたくてたまらなかったけれど、みんなが見ている前で話に割って入るわけにもいかなかった。僕がなにやらもっともらしい言い訳をいろいろ考えていたところに、リバシー先生がちょうどそばに呼んでくれた。先生はパイプを下に置いてきてしまって、ただ自身タバコの奴隷みたいなものなので、僕に取りに行ってもらおうとしたのだ。僕はだれにも聞かれないで話せるくらい先生の近くにいくと、すぐに切り出した。「先生、話があります。船長と大地主さんとキャビンに来てください、それからなにか用でもつくって僕をよんでください。恐ろしい知らせがあるんです」

先生はほんの少し顔色を変えただけで、すぐに自分をとりもどした。

「ありがとう、ジム」ととても大きな声でいい、「知りたいのはそれだけだよ」とまるで先生が僕になにか質問したかのように、そうつけくわえた。

そう言うと、くるりと背中をむけ2人との話にもどった。しばらくいっしょに話していたが、だれも驚いたり、声を荒げたり、ましてや口笛をふいたりはしなかったが、リバシー先生が僕のお願いを伝えてくれたのは明らかだった。というのも、僕が次に聞いたのは、船長がジョブ・アンダーセンに命令をくだしたことで、笛が吹かれ全員が甲板に集められた。

「君たち」スモレット船長は言った。「ひとこと君たちに言っておきたい。われわれが目にしたあの島が、航海の目指してきたところだ。トレローニーさんが、知ってのとおりとても気前のいい紳士だが、私に一言、二言おたずねになったんだ。それで私は、船のだれもが階級をとわず義務をはたしており、私はこれ以上は望んでも望めないくらいだと答えられたわけだが、そこでだ、トレローニーさんと私と先生はキャビンに行って、“君たち”の健康と幸運を祝して一杯飲むことにした。もちろん君たちにも酒だるがふるまわれるので、“われわれ”の健康と幸運を祝して飲んでほしい。私がどう思っているかも言っておこう。すばらしいことだと思う。君たちも同意してくれるなら、気前のいい紳士のために万歳をしようじゃないか」

万歳の声が当然のように起こった。その声は本当に大きく心からのように響いたので、僕は正直に言うが、この同じ船員たちがぼくらの血をねらってるなどとはほとんど信じられないくらいだった。

「もうひとつスモレット船長のために万歳だ」最初の万歳の声がなりやんだときに、ロング・ジョンが叫んだ。

そしてこの万歳もまた本当らしいものだった。

万歳が終わるとすぐに、3人の紳士は下へ降りて行った。そしてほどなくジム・ホーキンズはキャビンにくるようにという伝言があった。

3人はテーブルを囲むように座っており、テーブルにはスペインワインが一本とレーズンが置いてあった。先生はパイプをふかし、かつらは膝の上においていた。僕はそれが先生が興奮したときのくせだということを知っていた。暖かい晩だったので、船尾の窓は空いていた。窓からは船の曳波に月が輝いているのを目にすることができた。

「さて、ホーキンズ君」大地主さんが言った。「いいたいことがあるそうだね。話しておくれ」

僕は言われたとおり、できるかぎりかいつまんで、シルバーの話したことを一部始終すべて話した。

話し終わるまで、口をはさむ人はいなかったし、3人の中で身動きひとつする人さえいなかった。最初から最後まで3人の目はずっと僕をみつめていた。

「ジム」リバシー先生は言った。「座ってよろしい」

そしてテーブルを囲む一人として腰かけさせると、ワインを一杯注いでくれ、両手にいっぱいレーズンをくれた。そして、かわるがわる3人と乾杯した。みんな頭をさげ、僕に一杯注いでくれ、僕の幸運と勇気をたたえて僕の健康を祝して乾杯した。

「さて、船長」大地主さんは言った。「あなたは正しく、私は間違っていた。自分がばかなのを認めて、あなたの命令を待ちます」

「ばかなのは、私もです」船長は答えた。「反乱をもくろんでいる船員が、事前にその気配を見せないなんてことは聞いたことがありません。目がしっかりついてさえいれば見てとって、応じた手段もとれるんです。でもこいつときたら」船長はこうつけくわえた。「やられましたよ」

「船長」先生は言った。「言わせてください、それがシルバーなんですよ。本当にすごい男です」

「帆桁にでもぶらさげてやれば、すごい見物でしょうな」船長は答えた。「いや、話してるだけじゃしょうがないですな。3つか4つぐらいは考えがあります。トレローニーさんが許していただければ、お話ししますよ」

「あなたは船長ですぞ、話すのは当然ですとも」トレローニーさんは威厳をもって答えた。

「第一に、」スモレットさんは口火をきった。「われわれは前に進みつづけなければなりません、引き返せませんからな。針路を変えろなんて口に出したが最後、すぐさま反乱ですよ。二つ目に、時間はまだあります。少なくとも宝物を発見するまでは。三つ目は、信頼できる船員もいるってことです。さて、遅かれ早かれ打って出なければなりません。私が言いたいのは、好機は逃すなっていうとおり、やつらが全然予期しないときを狙って打って出るということです。トレローニーさん、お宅の召使は数にいれてもいいでしょうな?」

「私とおなじように大丈夫」大地主さんは断言した。

「3人」船長は数えた。「私たちをあわせると、ホーキンズもいれて7人。正直な船員はどうでしょう?」

「トレローニーさんが自分で選んだ船員でしょうな」先生は言った。「シルバーに会う前にご自身で探された連中ですよ」

「いや」大地主さんは答えた。「ハンズだって私が選んだ一人だからな」

「私もハンズは信じられると思ってましたからな」船長もつけくわえた。

「それにやつらは全員イギリス人なんだからなぁ!」大地主さんはとつぜん叫んだ。「この船をこっぱみじんにしたいくらいのもんですよ」

「ええ、みなさん」船長は言った。「言えることはこれだけです。われわれはとにかくじっとして、油断なく警戒してなければなりません。男として試されている時です。打って出るほうがよっぽどすっきりするのは分かってます。でもだれが味方かがわかるまでは、どうしようもありません。じっとして風をまちましょう。これが私の意見です」

「このジムが」先生は言った。「誰よりも役にたってくれますよ。やつらもこの子には気を許してますし、なかなかよく気がつく子ですから」

「ホーキンズ、おまえをうんと信用するからな」大地主さんがつけくわえた。

僕はこれを聞いてほとんど絶望的な気持ちになった。全くお手上げだと思ったからだ。でも、奇妙なことの成り行きで、僕のおかげでみんなが助かることになったのだった。ともかく、こころゆくまで話し合ったが、信頼できるとわかったのは26人のなかでたった7人しかいなかった。7人のうちの1人は子供で、つまり大人でくらべると、僕たちの6人に対してやつらの19人というわけだった。

 
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2001/02/04 第ニ部 船の料理番 第十一章 僕が林檎のたるで聞いたこと 0.1版へ

指摘点を何点か修正。えーと今回は英文を公開できるので公開。Sogoさんとても迅速なご指摘ありがとうございます。本当に励みになります。

 >>わしが足をなくしたのと同じ一斉射撃で、
 >足をなくした一斉射撃のことをしゃべっている割には
 >ずいぶん冷静ですね。私ならこうします。
 >
 >わしが足をなくしたあの一斉射撃で、

まあシルバーってそういう冷静なキャラクターかなって気もしますし、このままで。

 >>だからいったん名前をつけたら、そのままにしておくんだとわしは言っとくぞ。
 >Now, what a ship was christened, so let her stay, I says.
 >letのニュアンスをもう少し出した方がいいような気がします。
 >あと、「わしは言っとくぞ」の部分がすこしよけいな気もします。
 >私ならこうします。でも意訳かもしれませんね。
 >
 >だからな、いったん名前を付けたら、そのままにしておくことをすすめとくぞ。
 
すすめるってニュアンスも少し違う気がするんですよね。自分の考えはこうだと
主張してるように読んでます。ただ訳は違和感があるので検討させてください。

>
 >>イングランドがインド諸国の提督を捕らえてから、
 >after England took the viceroy of the Indies;
 >
 >viceroy/
 >━《名》[C] (王の代理で他国を統治する)総督, 太守.
 >研究社システムソフトver.2.0新英和中辞典より
 >インド諸国を治めていた人のことですよね。だったら太守の方が
 >しっくりくると思います。それとも、参考にしている辞書が
 >違っていて、実は提督という意味もあるのかも。
 
太守の方がいいですね。修正します。

 >>老ワルラスだって同じだぞ。フリントの船で、わしは血の海で
 >暴れまわって、金貨で沈みそうになったあの船を見たことがある
 >
 >so it was with the old WALRUS, Flint's old ship, as I've seen
 >
 >amuck with the red blood and fit to sink with gold.
 >
 >see
 >8 〈…を〉経験する, 〈…に〉遭遇する #★進行形なし#:
 >He has seen a lot of life [the world]. 彼は相当人生経験を積んだ/
 >He has seen better days. 彼は今よりよい時代を経験したことがある #今は落ちぶれている#
 >研究社システムソフトver.2.0新英和中辞典より

その前のasを継続用法ととらえてます。

つまり

I've seen Flint's old ship amuck with the red blood and fit to sink with gold.

という文として考えてるわけです。

 >
 >シルバーはフリントと航海してますから、このニュアンスで
 >seeを使っていると思うのですが。私ならこうします。
 >(あと、船に老なんとかというのも変な気がします)

これはフリントの昔の船にしておきます。

 >>「ディビスだってそうだぜ、誰に聞いてもな」
 >"Davis was a man too, by all accounts,"
 >なんか引っかかる訳文ですね。私ならこうします。
 >
 >「ディビスもそんなやつだって、みんな言ってたな」

いいですね、この通り修正します。

 >
 >>肝心なのは貯めることだよ、よーく覚えておきな。
 >海賊同士の話としては口調が弱いと思います。私ならこうします。
 >
 >肝心なのは貯めることだ、よーく覚えておきな。
 
修正します。

>
 >>僕に前に使ったのと全く同じおべっかを、
 >in the very same words of flattery
 >
 >as he had used to myself
 >確かに原文はuseですけど、なんだか引っかかります。
 >私ならこうします。
 >
 >僕に言ったのと全く同じおべっかを、
 
おべっかは「言わず」に「使う」かなと。

 >>こいつを殺してやりたいくらいのものだった
 >なんだか引っかかる訳文ですね。「こいつを殺してやりたかった」
 >でもいいような気がします。
 
 I think, if I had been able, that

I would have killed him through the barrel.

I thinkあたりの意をとってるんですね、まあ見なおしの時考えます。

 >>そこで、大部分はラムとかやりたい放題やって消えちまう、
 >大部分消えてしまうのは「稼いだお金」だということが
 >とっさにわかりにくい訳文ですね。私ならこうします。
 >
 >だがな、やつらはその金をラムやら何やらで使っちまって、(以下続く)
 
その金の大部分に修正します。

 >>それもあちこちに少しづつ、どこかにたくさんってわけにはいかない、疑われるからな。
 >some here, some there, and none too much anywheres, by
 >
 >reason of suspicion.
&nb