

K.S.R.C ResearchReport FileNo.200025
(Client:えんぶー様)
インスタントラーメンの作り方
2000/2/20 報告 報告者:Ken-chang
20世紀最大の発明。それはインスタントラーメンである。
それもカップラーメンではなく袋麺の方である。と、言うのも、カップラーメンは明らかに袋麺のリメイクであるからだ。それに引き替え、袋麺は独創性がある。お湯で茹でるだけで簡単に麺ができ、本来仕込みに時間がかかるスープを粉末スープという形で用意したのだ。
が、この粉末スープこそ袋麺を調理するときの一番の問題なのである。
そう。粉末スープを入れるタイミングである。みなさんは、粉末スープをどのタイミングで入れるであろうか。
鍋で麺を茹で、そのまま火を止めずに入れる人もいるであろう。
しかし、メーカーでは粉末スープは火を止めてから入れるようにとわざわざ注意書きをしているのである。これは一体どういうことか。
お店でラーメンを調理する時を考えてみよう。
スープは別に仕込まれており、事前にどんぶりにスープを入れておき、その後に茹で上がった麺を入れるのが一般的な手順である。
が、この手順そのままでは家庭で簡単に作るには複雑過ぎるのである。
インスタントラーメンが発明された当時、同時に複数の鍋でお湯を沸かすことができる台所を備えた家庭は極わずかでしかなかった。一般家庭で望まれていたのは、一つの鍋で簡単に調理できるものだったのである。
その点を考慮すると、どうしても麺を茹でる鍋と、スープを作る鍋は同一である必要があったのだ。では、なぜ火を止めてから粉末スープを入れなくてはいけないのであろうか。
その理由は次の2つである。1.旨味成分の分解
粉末スープの中には、粉末化された様々な調味料が混入されている。その中の主に粉末醤油に含まれているグルタミン等に代表される旨味成分は、熱せられることによって旨味の部分が劣化してしまうのである。それを防ぐために、火を止めてから粉末スープを入れるのである。2.ラーメン店での手順の束縛
インスタントとはいえ、ラーメンはラーメンである。前述したように、お店でラーメンを調理する場合、スープは麺とは別に用意されている。麺はスープとは別のお湯で茹でられている。当然であるが、スープで麺を茹でることはしないのである。
本来ならば、スープと麺を茹でる鍋は別に用意すべきであるところなのだが、より簡単に調理することを目的に作られているインスタントラーメンという商品の性質上、麺を茹でる鍋とスープを作る鍋は同一である必要があったのだ。とは言え、スープで麺を茹でるわけにはいかない。
そこで苦肉の策として、麺が茹で上がった後、粉末スープを入れるというアイデアが出たのである。これらの要因から、火を止めてから粉末スープを入れるのがメーカー推奨の正しい手順ということになるのだ。
ここまでリサーチしてきたわけだが、ここで驚くべき事実が発覚した。
それは、最近ではメーカー側から更にもう一歩進んだ調理手順が示されている事実が発覚したのである。その手順とは、あらかじめどんぶりに粉末スープを入れておくという方法なのである。
この手順は、よりお店での調理手順に近づき、インスタントラーメンをより本格的なものにする手段である。このように、インスタントラーメンは今も進化しているのだ。