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K.S.R.C ResearchReport FileNo.200027
 
スポーツカーがカッコいい理由


2000/3/27 報告  報告者:シルビー

 スポーツカーはカッコいい。
いや、カッコいいクルマがスポーツカーと言っても過言ではない。
では、なぜスポーツカーはカッコいいのであろうか。

 クルマがカッコ良く見えるにはいくつかの条件がある。

1.Aピラーと前輪の関係
 ピラーというのは屋根を支える柱のことで、前から順にAピラー、Bピラー、Cピラーと言う名前が付いている。
実はこのAピラーと前輪の関係にカッコ良さの要因があるのだ。

 Aピラーの延長線上に前輪の中心部がきていると、そのクルマはカッコ良く見えるのである。
この関係が崩れるとカッコいいデザインが完成しないのである。

2.Cピラーと後輪の関係
 Aピラーと前輪の関係と同様のことがCピラーと後輪にも当てはまるのである。
 ただし、Cピラーを延長した位置に後輪があったのではそれはカッコ良いデザインとはいえない。その位置に後輪が存在すると、非常に間延びしたイメージを与えてしまうのだ。
Cピラーを延長した位置にあるのは後輪ホイールハウスの後ろ側のラインである必要があるのだ。

3.前後オーバーハングの長さ
 オーバーハングとはタイヤの中心から車体先端までの長さのことである。
前輪の中心から最先端までの長さをフロントオーバーハングといい、後輪の中心から最後尾までの長さをリアオーバーハングという。
 このオーバーハングが長すぎると軽快感が感じられなくなるのだ。短ければ短いほどキビキビした印象を与えることができる。これは単にデザイン上だけの感覚ではなく実際にもオーバーハングが短いほど軽快なフットワークを得ることができるのだ。
その理由は、言うまでもなくクルマはタイヤによって旋回するのだが、このタイヤより外側に重量物があるとコーナリング時に余計な加重がクルマにかかることになり、コーナリング性能を悪化させるのだ。

4.ボンネットからトランクにかけてのライン
 クルマに限らず、我々は先端が尖ったものにスピード感を感じる。
ボンネットからトランクにかけてのラインがやや上がり気味だと、スピード感を感じるデザインだと言うことになる。
このラインが水平だとスピード感ではなく安定感を感じることになるのだ。

 また、このラインとホイールハウスとの空間が長いと、そこが重く感じてしまう。特に、後輪ホイールハウスとこのラインとの間が長いとリアが重く感じてしまい、スピードを出せるとは思えないデザインになってしまう。

5.ドアの枚数
 ドアは少ないほど良い。4枚より3枚。3枚より2枚の方がカッコいい。
これはドアが4枚だとBピラーによって前半分と後ろ半分が分割されてしまうことにより、連続した流れを感じることが出来なくなってしまうためである。
一時期流行ったカリーナEDに代表された「ピラーレス4ドアハードトップ」はまさにこのBピラーによる分割を嫌ったデザインであるといえよう。

6.ボディ形状
 言うまでもなくボディ形状はクーペに限る。
セダンでは上記のような各条件を満たすことが難しい。RVカーは論外である。

 これらのデザインをすべて網羅したデザインのクルマはカッコいいといえるだろう。
現在において、これらの条件を満たしているクルマの代表は、やはりフェラーリである。
また、プジョー406クーペも非常にカッコいいクルマである。
日本に目を向けた場合、日産シルビア(S15)があげられる。

逆に、スポーツカーを目指しながらそのデザインにおいて大失敗している例は、ホンダNSXやトヨタセリカだ。
NSXはリアオーバーハングが長すぎ、セリカは後輪ホイールハウスとボンネットからトランクにかけてのラインの距離が長すぎるのだ。


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