リレーエッセイ「ニュータウンの街かどから」

第3話 「私が蜘蛛と友達になったわけ」


 “明けまして おめでとうございます”
 21世紀初のおめでたいエッセイとなるので、とてもうれしく思っています。 皆さんにお世話になっている“はぎ”は文を書くのが嫌いで、代わりに書くように言われ、話題の多い“ふー”が書きます。 とりあえず、これを読んで都筑区にはいろいろな人がいると思ってもらえればうれしいです。

  ◆ ◆ ◆

 昔、学校を卒業するときに卒業文集のなかに、将来なりたい職業とういうのを皆さんも書いたと思います。 私は、小学校のときは“給食のおばさん”で、中学のときは“管理栄養士”。 給食を食べたいだけで決めていました。 「給食は好き、給食はおいしいもの!」、そんなことを周りにも言っていたので、同級生に会うとよく言われる。 「ふーちゃんは、学校で給食作ってるんでしょう?」、なんてね。

 実は、クマのプーが好きな蜂蜜がきっかけで、私は今、ぜんぜん違うことをしているんです。

 高校のときクラブの勧誘で、生物部の先輩に「虫、大丈夫? 蜂蜜あげるから生物部に入らない?」。 蜂蜜という言葉を聞いてOKをその場でして、給食の道とは全然ちがう道を進んで行きました。 カブトムシをたくさん飼ったことのある私は虫が大丈夫、虫より蜂蜜という言葉にウキウキしながら生物室に行きました。 でも、その蜂蜜を貰うまでが大変。 ミツバチはお天気やさんで曇りの日はとても機嫌が悪く、巣の中をきれいにしているのにお尻をむけてくる。 ミツバチの世話になれたころやっとコーヒーのビン1本の蜂蜜がもらえました。

 ミツバチの世話が出来るようになると、観察したいものを選ぶことになりました。 蝶やトンボは子供のときたくさん採っていたので全く興味がなかったし、なにしろあまり動きたくないので、学校にたくさんいた蜘蛛を選びました。 蜘蛛は研究している人も少ないし、やることすべてが大発見になる。 そんなことを先生から聞いたものですから、ますます蜘蛛の世界に入いりこむことになってしまいました。

 実際、見てみると蜘蛛は面白い。 アリに似た蜘蛛、テントウムシに似た蜘蛛などいろいろな形の蜘蛛がいる。 ハンモックのような網、丸い網、それにゴミをつけたり、真珠のネックレスのような網、網もバラエティに富んでいる。 朝露のついた網は、朝日に光るととても綺麗。 実際に日本には毒の強い蜘蛛はいませんし、日本で一番強い毒があるといわれるカバキコマチグモは噛まれると痛いだけで、腫れる事はありません。 それよりも蚊やハエなどをたべてくれる良い動物です。 ゴキブリを食べる蜘蛛もいます。

 最近、小学校で昆虫の観察があると講師に行っています。 昆虫のことは、採集の仕方から名前の調べ方まで教えるのですが、蜘蛛のほうにも力が入って、終わるころ子供たちは蜘蛛好きになっています。 蜘蛛は子供たちには人気者で採るのが簡単で飼い易い。 もしかしたら、皆さんのお子さんの学校に昆虫の先生(一応大学で昆虫学を専攻しました)として行くことがあると思います。 蜘蛛が好きになったら、私が教えたと思ってくださいね。
 


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