リレーエッセイ「ニュータウンの街かどから」
朝日新聞の「家庭欄」に、と〜きどきネタを提供している うしえです(^^)。 私が投稿の常連となるにいたった経過をつづってみました。
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投稿デビューは、新6年生の長男がまだ生後半年くらいの時、「声」のページでした。 これから本格的にはじまる長男の離乳食をちゃんとしたい…みたいな、正統派の話を書いたように思います。
そしたら、図書券が送られてきて、小躍りしました。
出産まで仕事をしていたので、「ママ友達」もなく、子供が寝た後で「家族新聞」をワープロで作り始めていた頃です。 育児は、仕事と違って達成感もなく、誉められもせず、アレコレ頑張っても「当たり前」みたいな夫の反応に、どこかモンモンとしていました。 きっと、「家族新聞」=「親バカ通信」をオモシロ可笑しく書いて、身内に毎月郵送し、誰かに「頑張っている自分」を認めてもらいたかったのでしょう。 投稿が採用された事は、私にとってちょっぴり自尊心をくすぐる出来事でした。
その「家族新聞」は、次男が生まれた頃の話も含め、5年間で46号発行して休刊となりました。 書きたい欲求が、次のステップとなったミニコミ紙「ぺぱーみんと通信」へと移っていったからです。 この「ぺぱーみんと通信」の創刊号は500部でしたが、5年間(年10回)発行していた後半の2年ほどは、2500部にもなりました。 このために、投稿熱も下がっていました。
そういえば家族新聞の存在を知る友人から、「本にしたら売れる」なんておだてられた事もあったけど、その後、「育児マンガ」や「子育て日記風の本」が次々出ましたよね。 「採らぬタヌキのなんとか」をしているうちに、「逃がした魚」状態となってしまいました。ジャンジャン!
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てなこともありつつ時は過ぎ、久しぶりに投稿した手紙が、今度は家庭欄の「ひととき」に採用されました。 平成10年4月のことです。 それが後に、ちょっとした「旋風」を巻き起こすこととなった、
「立ちション禁止宣言」。
内容は、「夫プラス男の子2人の我が家では、トイレの汚れに苛立ちを覚えていた。 そんな時見つけた、喫茶店の張り紙。 “小も座ってしてください”。 な〜んだ、そんな簡単なことでよかったんだ! 早速トイレに、“立ちション禁止”と張り紙をした。 我が家のトイレマナー改革は、はたして…」、みたいなものでした。
ところが3日後、思いもよらぬ所から電話がありました。 そう、テレビ局です。 「トゥナイト という番組です。 実は今、“座りション”の取材をしていまして…」。 なんと、インタビューの申し込みでした。 当然、お堅い職業でお堅い性格の夫は大反対。 仕方なく、キッカケとなった喫茶店を紹介したら、取材に来る事になり、“たなぼた”の喫茶店は大喜び! カウンターでお客に扮して、ちゃっかりテレビに出たのは、言うまでもありません(^^)/
近所の人や、遠く引越していった友達にまで、「新聞見たよ」、「テレビに映ってたでしょ」と、「トイレ論争」で大いに盛りあがった話も思い出に変わる頃、またまた電話がありました。 朝日新聞の家庭欄担当者からです。 「最近、男性が小の時に座ってする人が増えてきている…とかで、取材を進めていたら、あなたの投稿が検索でひっかかり、電話取材に応じてもらえそうな“座りション”の男性を紹介して欲しい」との依頼。 んな、アホな〜。 よそ様のご主人がどうやってオシッコしているか…なんて、“都筑ネーゼ?”な私がリサーチ出来るワケないじゃ〜ん(^_^;)。 と恥らったのは、ほんの一瞬(オイオイ)。
何人かに電話して、運良く群馬の友達パパに登場してもらえる運びになったのでした。 平成12年3月のことです。 ションベン小僧の大きな写真とともに、で〜っかく「男性も座っておしっこする時代?」という記事になりました。 でめたし、でめたし(しんちゃん風に)。 しかも、記事の出た週末が明けた月曜日、なんとテレビの「やじうまワイド」で読み上げられたそうなんです! あ〜ん、見たかったよー。
これで終わると思っていたら、2ケ月後の5月。 「記者ノート」というコラムに「座っておしっこ」のタイトル発見! あの時の担当記者さんでした。 よっぽど面食らったようで、「耳を疑った」とありました。 でも最後には、「ゆったりした気分になるので1度お試しを」ですって。 これでまたひとり、“座りション派”を増やしたのね、わたし(^^)。
という我が家は、どうなったかって? 3つ子の魂じゃないけど、毎回座ってするのは次男だけ。 夫は半々で、長男に至っては、まるでダメ (-_-;)フウ〜。
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さて、その5ケ月後の10月。 そろそろ“しもネタのうしえ”返上を…って事でもないが、友達との会話の中で聞いた「運動会でカップラーメン」のキーワードから、予感させるものを感じ、「ひととき欄」にメールしたら…、電話がきたのよね〜(^^)/
ところが、事態は思わぬ方向へ…。 「ひととき欄に採用したい」と言っていたのに、時期が時期だけに、「家庭欄で特集する事になりました。 つきましては、カップラーメンを見た方を紹介しください。」 …てなワケで「座っておしっこ」同様、「開けてびっくりおべんとう」という大きな特集になり、こちらもとりあえず「めでたし」なんですが…、何が不満かって、
「私の図書券は、ど〜なるのー?!」
そうなんです。 「ひととき」に出ると、図書券ゲット出来るけど、特集で電話取材受けても何ももらえないの…。 ぬか喜びさせられた後だったし、自分の名前は(思うところあって)匿名にしたので、汚名返上にもならず…。 ま、いいんですが(^_^;)
そんなこんなで“家庭欄常連”となった今、何か特集を組む前には、編集部からしょっちゅうメールが届くようになりました。 で、今年の3月、実はまたまたまた「特集記事」に、匿名の主婦として登場〜! していたのを、気づかれた方いらっしゃいます(^^)? でもね、私としてはとってもオチャメに書いたのに、記事になると「悲壮感漂う気の毒な主婦像」になっていたので、つまらなくてあんまり宣伝してないの。
家庭欄ばかりではありません。 「おっかしな次男」ネタを日曜版に投稿して2度採用され、昨年3月の「いわせてもらお」欄に出た話は、亜紀書房から「ヘンな家族 だから大好き」という本にまとめられて発売された中に掲載されています。
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ところで、つい先日、都筑図書館に本を返しに行ってビックリ! 何かの展示期間中で、フラフラ見てたら…
私が出てるじゃん!
平成8年12月、区役所経由で“頼まれて仕方なく行った”カラオケ店の写真。 これが「元気印主婦」のレッテルを貼られる決定打になった、心外な1枚(^^;)。 地味で育児ノイローゼ寸前の内向的性格から、少しずつ外交的になっていきはじめた5年前の“はじけた顔”が、そこにはありました…。