リレーエッセイ「ニュータウンの街かどから」

第19話 「ラジオ番組;あなたの隣はどんな人?」


某月某日、ニュータウン内某所にて・・・・

インタビュアー 「本日はお忙しいところ、港北ニュータウン在住25年の、こぶへいさんにおいでいただきました」
こぶへい 「そんなに前から港北ニュータウン無いって・・、・第一俺はニュータウン周辺住人・・・」
イン 「まあまあ、この広い世界、多少の誤差は気にしないで・・・」
こぶへい 「第一に忙しかったら こんなインタビュー・・・」
イン 「まあまあ、ところで住まわれだした頃、この辺はどんな所でした?」
こぶへい 「田舎。南部の連中から、『横浜のチベット』って言われてたけど。まったく反論できなかった。」
イン 「そんなに田舎だったんですか?」
こぶへい 「そりゃ、牛はいるし、ほとんど原野か田んぼ・畑だし、どこに出るにも大変だし。こう言っては住んでいた人に悪いけど、今のニュータウン地域に住んでみたいと思わなかった。諏訪から来た農家の従兄弟に、『うちより田舎・・・・騙された(~_~;)』って言われたぐらい」
イン 「そんなにすごかったんですか?」
こぶへい 「当時は港北ニュータウンはなかったから、横浜のイメージは港と外人墓地だからねぇ〜。新しい街がここに出来ます、って言われても信じられなかったもん。そういうあんただって、結構古いんだろ?」
イン 「まあ、あなたと同じくらいです」
こぶへい 「じゃ 解るよね」
イン 「いつ頃から街らしくなってきましたか?」
こぶへい 「それが思い出せないんだよね。うちは都筑区の南の外れだから、大きな店は横浜中心部か、東横線で渋谷だったからねぇ。あんまり、こっちの方を通ることすらなかったんだ。強いて言えば、やっぱり地下鉄が開通してからかなぁ〜」
イン 「初めの頃は、一部の道路だけバーンとあるけど、まともに接続していないから使えないって感じでしたよね。私は、かなりこの辺りを徘徊してましたけど、サバイバルゲームをやるには最適な土地でしたね」
こぶへい 「おまえかぁ〜、この辺りで猟をしてたってのは?」
イン 「いや〜、そんな事はしてませんけど、自転車は普通のやつよりマウンテンバイクが似合う土地だったことは間違いないですね。もっとも当時はマウンテンバイクなんてなかったですけど。あれれ、私がインタビューされてどうするの?話を戻します。じゃ、こぶへいさんは、思い入れは少ないんですね?」
こぶへい 「や、そんなことは無いよ。俺にとっての故郷であることは間違いないし、環境もいいし、いろいろなお店も出来て、最近じゃ渋谷どころか横浜も行かなくなっちゃた。それに、横浜の港北ニュータウンって言えば、かなり通じる様になってきたしね」
イン 「この街のどんな所が好きですか?」
こぶへい 「嫌いなところの方が少ないよ。自然環境は多少変わったけど、明るくて若々しい街だしね。特に、早朝のニュータウンはいいねぇ〜。今じゃ、この街の外に出かけることも無くなっちゃったよ。横浜や渋谷行ったら、完全にお上りさん状態だよ」
イン 「出かけないって、引き籠もりなんですか?早朝出歩くって、もしかして???」
こぶへい 「うちは自分ちで工場やってるの! 朝早いのは仕事の関係だ!! 出かけないってのは買い物にって事だ!!! でも東京の地下鉄には、もう乗れない体かもしれない・・・・」
イン 「完全にこの土地になじんでるんですね」
こぶへい 「悪かったよ。俺はここが好きなんだよ。さあ行くぞ。ワールドカップも始まるし、未来に向けて良い街を作って行こうよ。ほらほら」
イン 「わー、私は別に入れ込んでいませんからぁ〜。助けてぇ〜〜 ・・・・」

と、このエッセイを頼まれてから、こんな夢をみました。
どんどん変わってゆく街、どんどん良い街になると良いですね。

 


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