|
1994年3月のこと。私はLondon Kings
Crossを9:00に発車するINTERCITYに乗車し、Yorkへ向かった。定時で運転されれば、10:53前後に到着するはずだ。果たして、列車
は10:47にYorkに到着した。6分の早着である。列車は発車時刻まで7〜8分間一休みしていた。
1995年8月のこと。今度はLondon Kings Crossを8:00に発車するGlasgow Central行INTERCITY"The Scottish Pullman"に乗車していた。既に発車時刻を過ぎているが、動く気配が無い。発車できない理由の放送も無い。 結局8:10に発車し、列車は爆走したもののEdinburghに到着しても10分遅れを取り戻しきれていなかった。ところが次の停車駅である終点 Glasgow Centralには、13:19到着予定のところ13:14に到着した。Edinburghから約1時間の行程で、15分近くを一気に挽回していたことに なる。 2003年10月10日のこと。上記とは逆コースでGlasgow CentralからLondon Kings Crossまで"The Scottish Pullman"に乗車した。Glasgow Centralを定刻(14:00)に発車したが、次のMotherwellを出発した直後に信号故障に遭遇。Glasgow郊外の住宅地の中で15分ほ ど停車してしまった。その後、Edinburghで20分、Newcastleで25分、Yorkで27分、Peterboroughで32分遅れと徐々 に遅れを拡大したにもかかわらず、終点のLondon Kings Crossでは26分遅れに縮まっていた。 2003年10月11日のこと。Manchester PiccadillyからLondon EustonまでVirgin Trainsに乗車した。Manchester Piccadillyは定刻(16:27)から2分遅れて発車し、Stoke on Trentでは5分遅れになっていた。ところが・・・。終点のLondon Eustonには定刻19:33に対し、19:14に到着した。なんと19分の早着である。 このような事例は経験しすぎて、いちいち覚えていられないが、総じて言えることは、「英国鉄道の(特に長距離)列車は、時刻にサバを読んでい る」。 日本の鉄道でも、遅延回復のためにある程度の余裕を見てダイヤが組まれているのだが、運転の中で時間調整がなされ、早着することはほとんど無 い。また、大都市の過密ダイヤでは余裕が無いため、小田急電鉄の運転士曰く「急行の場合、新宿を10秒遅れて発車すると、約30km先の町田まで頑張って も遅れを取り戻すことは難しい。」という事例もある。 興味深いことに、冒頭の4例のうち3例が、終点手前で遅れを挽回している。全国版の時刻表(National Rail Timetable)で主要路線の終点付近の所要時間を調べると、以下のような傾向が見受けられる。
いずれもターミナル直前で5〜13分のサバを読んでいることが分かる。大きな遅れが日常茶飯である鉄道の悲しい知恵なのだろうか? さて、度胸のある貴方。このサバ読みを逆手にとって、ダイヤ上は既に出発済みの列車に乗り継ぐ計画を実行してみてはいかがだろうか。私は過去 5回くらい挑戦してみたが、2回成功した記憶がある。もちろん失敗しても、誰も何も保障してくれないが・・・。 |
||||||||||||||||||||
| 旅行記・コラム トップへ戻る |
||||||||||||||||||||
| トップページへ戻る |