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2005年7月9〜18日の旅程で英国とアイルランドへ行ってきた。Londonで起きた地下鉄バス爆破テロの2日後であり、遅れや運休による混乱を心配
したが、爆破路線が運休していたほかは平常どおりだった。
この旅行では怪現象(日本の鉄道になれた人にとっては?)が頻発して、悲喜劇を体験できたので紹介してみよう。 7月10日の旅程はLeedsか らYork、Edinburgh、Glasgowを 経由し、Invernessへ と向かうものだった。 York駅9:00始発のGlasgow Ct.行を待っていたのだが、9:05に5号線に入線してきた。こんなことで目くじらを立てるとキリがない。「出発は9:15になるかな…」と思いつつD 号車に乗り込んだ。 しかし列車は9:20を過ぎても発車しない。先頭のB号車に掛員が集まっているので様子を見たところ、停電している。乗降口のドアもデッキと客室を仕切る ドアも当然動かない。故に車内は空っぽ。車内放送では「…coach B…technical problem…」などと案内されている。 そのうち、次に5号線を使用する列車が接近してきたため、構内放送でホーム変更が案内され、列車待ちの客が跨線橋に殺到。3号線へ移動していった。 一方、B号車ではあれこれと手を尽くしていたようだが、結局諦めたらしい。B号車を閉鎖して43分遅れてほぼ満員で発車した。先々の駅で客扱いをするたび に、「Coach B is not available.」と放送されていた。 ドーム屋根のYork駅を出発すると、外は快晴で陽射しが強かった。そのためか、車内がぐんぐんと暑くなってきた。C号車は涼しいが満席。どうやらD号車 はクーラーが故障しているようだ。B号車が閉鎖されているうえ、満席なので移動することもできない。水着姿になったお姉さんもいたが、スタイルは良くな かった。私も上着を脱ぎ、Tシャツ1枚になった。 苦情が出たためか、Berwick upon Tweedを出たところでD号車の乗客に炭酸水が無料で配られた。何も無いよりはありがたいが、文字通りの炭酸水。甘くも辛くも酸っぱくもなく、 水が泡吹 いているだけのものであり、不味い。おまけに、炭酸が多く溶け込んでいるためか、ペットボトルのふたをひねるとブシューーーーッと吹き出してきた。車内の あちこちから「ブシューーーーッ」の音と共に「ワッ」「キャー」と悲鳴が聞こえた。 さてさて、Edinburghのスコッチウイスキー博物館でちょっと買い物をした後、Glasgowへ移動。そしてGlasgow Queen Street発14:40の下りElgin行 に乗車した。 途中のPerth駅 手前で、Edinburghからの列車が信号待ちで止まっており、私の乗った列車を先に通過させていたが、ダイヤでは止まっていた列車 が私の列車の約30分前を先行していることになっている。すなわち、この時点で列車の順序が逆になってしまったことになる。 私の列車は定刻の17:50よりやや早くInverness駅に到着。駅近くのホテルを予約していたので、そこに重い荷物を置き、カメラだけ持って外出。 Inverness駅に向かった。 InvernessからHighland Main Lineを約50km戻ったところにAviemoreと いう小さな街がある。車窓からきれいな建物が見えて気になっていたので、18:30発の上り Edinburgh行に乗り、Aviemoreをぶらぶらと散歩することにした。 このEdinburgh行、17:38にInvernessに到着する列車の折り返しだが、先ほどPerthで私の乗った列車に追い越されてしまったあの 列車である。18:10になってもInvernessに到着していない。結局18:28にようやく到着した。給水や車内販売の交代などの折り返し作業の 後、18:40に客を乗せたが今度は待てども発 車しない。18:50に案内放送。要約すると、「この列車はEdinburghまでの燃料が足りない。今から車庫に回送し、燃料を補給する。荷物は車内に 置いたままでいいから一旦ホームに降りて待たれたい」。 客を降ろした列車はInverness駅近くの車両基地に回送され、19:15に再び入線した。列車は50分遅れの19:20に発車。Aviemoreに は19:58に着いた。 燃料不足による急な回送は、他人の被害を聴いては笑っていたが、まさか私自身が被害者になるとは思いもしなかった。 ![]() 大きな木製浮彫り駅名版が名物のAviemore駅 幅2m以上ありそう 定刻では20:05に下りInverness行が来るのだが、London発の列車なので多分遅れて来るだろう。しかし、上りEdinburgh行が発車 しない。この付近は単線なので、下り列車とすれ違うつもりなのか。 駅で下りの運転状況を確認しようと思ったが、ホームや待合室に案内装置が無かった。この日は日曜日だったため、駅員が不在で事務所も閉じていた。これでは 駅を離れて散歩できない。どうしたものかと思索にふけっていると、定刻どおりに下りInverness行が来た。街を歩かないまま、仕方なく下り Inverness行に乗車。はるばるLondonから、朝混乱したYorkや列車順序を入れ替えるほど遅れたPerthを通過して、よくぞ定刻どおりに 運転できたものである。 この3日後、今度は北アイルランド鉄道で怪現象に悩まされることになる…。 |
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