正確性


辛うじて可と言ったところでしょうか?
概して時刻表どおり正確に走っており、私は過去、予定を大幅に変更するような遅れに遭遇したことはあまりありません。しかし、日本の鉄道と同じ感覚だと 100%失敗します。

10分程度の早着!?や遅延は当たり前に発生しています。長距離列車に乗っている場合、2時間のうちに15分程度の遅れはよく発生します。駅の案内表示装 置で、遅れ2時間40分なんてものも見たことがあります。大きな駅の手前で信号待ちし、なかなか発車しないのは当たり前で、すんなりと到着すると逆に気味 が悪くなります(まさか信号無視してるんじゃないの?)。

丘陵地帯の中、駅も何も無い場所で5分10分と動かないことがよくあります。突然ですが牛にも好奇心があるようです。この写真は牧場の脇で停車中に撮ったものです。普段は走り去るばかりの列車が停まっていることに興味を示して いるようで、こちらに近づいてじっと見ています。

旅行計画を立てる場合、余程慣れた人でない限り、10分以内の乗り換え時間で予定を組んではいけません。日本では列車が遅れると接続列車は待ってくれます が、英国では待ってくれないからです。慣れた人は路線や列車の特徴を考慮して正確に走る列車に乗り、10分以下の短時間での乗り換えを成功させています が、初心者や滅多に鉄道を利用しない人は無茶しないでください。

また、車両故障や信号故障による遅れや運休も多いです。
私の今までの経験で一番ひどい遅れは、Glasgow Ct.発London Euston行のVirgin West Coastで、始発から終点まで乗りとおしたのですが、時刻表では5時間40分で走るところが7時間10分かかりました。この列車は運転台付き荷物車1両を先頭に客車8両を最後尾の電気機関車が推進運転する編成でした。ところが途中で、先頭の運転台付き荷物車から最後尾の電気機関車 の遠隔操作装置がうまく作動しなくなり、信号場で立ち往生。結局、運転士が線路を歩いて電気機関車を先頭に付け替え、発車しました。London Euston到着は午前様になっていました。

このVirgin West CoastはVirgin Cross Countryと共にVirgin Trainsと総称されています。Virgin Trainsは長距離便専門の運行会社で、Virgin West CoastはLondon Euston駅からBirmingham , Manchester , Liverpool , Glasgow方面の列車を、Virgin Cross CountryはEngland南部の都市や観光地からBirminghamを経由し、England北部やScotland方面への列車を運行していま す。中でもCross Countryは車両が古い上に超長距離を運行するため、故障したり各地の遅れを蓄積させたりして、なかなか時刻どおりに走ってくれません。冒頭の遅れ2 時間40分はBirmingham New Street駅で目撃したもので、たしかAberdeen発Bournemouth行のVirgin Cross Countryだったと記憶しています。古い車両が不評なので、Virgin Trains は2001年から新型車両の投入を始めました。この新型車両の詳細は車両の項をご覧ください。

車両故障以外での遅れの原因に共通する遠因は、過密ダイヤと平面交差です。
以下は各地で慢性的に発生している遅れとその原因(私が見て分析した限りですが)です。日本でここまで詳細に書いてあるホームページは無いはずなので、こ れを読んだあなたはラッキーです。なお、ここにあるのは、あくまでも遅れが慢性的に発生しているところだけです。現実には、このほかの場所でも信号故障、 牛が線路を散歩、運転士不足!?、気動車の燃料切れ!?、運転士が午後の紅茶を飲みに消えた!?等々の原因で遅れが発生しています(ここに挙げた原因は冗 談でなくすべて事実です)。




1. 場所:Glasgow Queen Street
列車:朝の地上ホーム到着列車
遅れ:20〜30分
原因:Glasgow Queen Street駅直前の線路不足とCamelonデルタ線の過密
2.
場所:Manchester (Deansgate駅〜Piccadilly駅)
列車:早朝深夜以外の全列車
遅れ:7〜20分
原因:線路不足とDeansgate駅西方に連続する平面交差、さらに全国で遅れを蓄積してきた長距離列車。
3.
場所:Birmingham New Street駅
列車:早朝深夜以外の全列車
遅れ:5〜20分
原因:平面交差と、全国で遅れを蓄積してきた長距離列車。
4.
場所:Reading 駅
列車:早朝深夜以外の全列車
遅れ:5〜20分
原因:上記Manchester , Birminghamの遅れ
5.
場所:Newport〜Cardiff
列車:早朝深夜以外の全列車
遅れ:5〜20分
原因:上記Manchester , Birmingham , Readingの遅れと、Newport駅とCardiff駅のホーム不足。Newport駅東方の平面交差。


2001.7 Moorthorpe駅 信号故障で40分立ち往生
2001.7 Moorthorpe駅にて
信号故障で40分間立ち往生。乗客と談笑する運転士と車掌(中央2人)。奥の信号機では、信号技術者が修理中。


2003.10 London Paddington駅の到着時刻表
9:09着予定が9:54分になるなど、遅れまくっている。これだけ多くの列車が遅れると、折り返し運用の出発の目処が立たない。旅程の大幅変更を余儀な くされる。


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