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| やっと顔が仕上がり、なんとか組み立ても終了した頃、友人が聞いた。 | ||
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Kuta 私 Kuta 私 Kuta 私 Kuta 私 Kuta 私 |
「名前決まったの?」 「うん。」 「なに。」 「玉連ていうの。」 「ふ〜ん。ギョクちゃんね。」 「いや、ギョクちゃんて、あんた。もっとなんか他にないん?」 「玉連だから、ギョクちゃん。間違ってない。」 「寿司屋のネタちゃうねんから。しかも一番安いやん!」 「気になるのは、そこだけ? なら、トロちゃんとかウニちゃんの方がいい?」 「いや、そおゆう問題じゃなく。って、寿司屋から離れんかい!」 |
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| 人間、慣れというのは恐ろしいもので、結局うちでは「ギョクちゃん」と呼ばれています。 |
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2002年の年末、友人がギョクちゃんを見たいというので、まだケースを持っていなかった私は、 紙袋に入れて梅田に出かけた。 昼食の後ヒルトンの喫茶店にしけこんだ私達は、早速おひろめ会とあいなる。 |
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Tara Tara |
「(紙袋を開けて)でかっ!」 「(人形を取り出して)おもっ!」 |
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そうなんです。SDって、実際に見ると思いのほか大きい。しかも想像以上に重い。 ちなみに私も、組み立てた時、全く同じ二言を口走りました。 |
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うちの母は、洋裁・和裁・編物とひととおりこなす人である。 私がSDグッズをつくり始めてからというもの、結構チェックが厳しい。 |
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母 私 母 私 母 私 母 私 母 |
「縫いしろはちゃんとロックかけんと。」 「うちロックミシンないし。一応かがってあるやろ。」 「なんやゴテゴテしたスカートやな。」 「ええねん。人形やねんし、自分が着れるようなもん作ったってしゃあないやろ。」 「着物の柄あわせはしてんの?」 「してるよ。」 「肩のところはおうてないな。」 「無理やし。人形用の反物なんか売ってへんし。」 「ふ〜ん。まぁ、ええけど。」 |
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ええのやったら、突っ込むな〜! でも心なしか楽しそうな母なのであった。 漫画描いてた時は、全然見せなかったので、突っ込み入れられなかったもんね。 |
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ある日の事だった。私がもう寝ようかなと思いつつ、ぼ〜っとテレビを見ていたら、 突然、結構な意気込みで父が部屋に入って来た。 |
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父 私 父 私 父 私 父 私 父 |
「おい、この草履はこれでしまいか。(手には作りかけの草履を持っている)」 「いや、裏貼るけど。」 「なに貼るんや。」 「これ。(ハンズで買った、ゴムを見せて)」 「ふ〜ん。まあ、売ってる草履も裏はゴム貼とるだけやしな。 せやけど、もっと薄い色で厚みのある方がえんちゃうか。」 「うん、それは思うけど、なかなかぴったりするのがないねん。」 「そうか。(ふとギョクちゃんを見て)靴の裏は革の方がええな。」 「今度から、そうするわ。」 「そうか。ならええ。(満足げに退場)」 |
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| なに考えとんねん、父。夜中の二時過ぎやぞ。年寄りははよ寝んかい。 |
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ギョクちゃんのホームページを立ち上げる為、バカチョンカメラで写真を撮ったけれど、 スキャナで取り込んだらとても使えるシロモノではなかった、というのもありましたが、 残業稼ぎであぶく銭を手にした私は、思わずデジカメを衝動買いしてしまいました。 嬉しがって早速使ってみたら、なんとまつげの一本一本までくっきり!! う〜ん。さすが500万画素。感動。 ついでに両親と自分の写真を撮ってみたら、なんとしわの一本一本までくっきり!! 即消去。 以来、デジカメはギョクちゃん専用になってしまいました。 |
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夏に向けて、ビーズのサンダルが欲しくなったので、材料を買ってきた。 テグスでビーズをはじいて飛ばしては、ヒスを起こしつつ、何度も失敗しつつ、 それでもなんとか作り上げた。 いつも通り、自画自賛で結構かわいいじゃん、これ売れるかなとか喜んでいた。 ところが。 |
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Kuta 父 母 |
「なんかこれ、おばさんくさい。」 とか、 「なんやこれ、セッタみたいやぞ。」 「サンダルが足に対して大きすぎるんやな。」 とか、 |
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まぁ皆さん、腹蔵もなく正直にご意見くださいました。 最近では、なんだか人間用の指輪とか作ってあそんでますが、 またそのうち、再度チャレンジするつもりです。 |
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Kuta 私 Kuta 私 Kuta 私 Kuta 私 Kuta 私 Kuta |
「なんかリアルな人形って、動き出しそうで恐い時あるよね。」 「なんで?ギョクちゃん動いたら楽しいやん。 そんでもってしゃべったりしたらもっと楽しいわ。」 「え〜・・・。おかん、とか?」 「なんでいきなり関西弁やねん。」 「だって、お店で生まれた子ならともかく、ギョクちゃん物心ついた時ってのも変だけど、 ここで生まれた訳だし、ここしか知らんし。」 「なにゆうてんの!SDは関西弁なんかしゃべらんの!そんでもって、はーぶてぃとかしか飲めへんの! ママ、いつもありがとう(裏声)、とか・・・(うっとり)」 「はん!ありえへんな。 どっちかゆうと、おかん、もぉちょっと季節考えてや!って感じやん。」 「しかも文句言いかい!」 「それに、ハーブティ?なに夢見がちな事ゆうてんの。 まあ、ほうじ茶すすりながらギョーザってとこかな。」 「おかん、もっとにんにく効かしてえな、とか?(ちょっと想像して、それもまた楽しいかなと考えている) あかんあかん。ほうじ茶!ギョーザ!!論外じゃ!!! にんにく臭いSDなんか許されへん!!!! SDは生まれながらに上品なのよ。ね〜、ギョクちゃん。」 「人形に話しかけるな。」 |
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今のところ、ギョクちゃんは動く事もしゃべる事もなく、我々を恐がらせたり楽しませたりは しておりません。(当たり前だ!) |
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私 Kuta 私 Kuta 私 Kuta 私 Kuta 私 |
「ピュアスキンて、フルチョイスできるんかなあ。」 「できるんちゃうん。なに、もう一体買うの?」 「いや、ギョクちゃんのピュアスキン、作ってくれるんかなあて・・・。」 「作ってくれるやろうけど、それ既にギョクちゃん違う思うで。別の子やで。」 「なら、ピュアスキンのボディと5番ヘッド買うて作ったら・・・。」 「おんなじやて。別の子やて。」 「やっぱりそうかぁ。ギョクちゃん、ピュアスキンにしたいなあ。 ・・・せや、なんかそおゆうコート剤とか買うて全身塗ったら。 最近は結構ええ奴がいろいろあるし。」 「はがれてきたら、悲惨やで。」 「む〜ん。う〜、くそぉ。ピュアスキン、ええなあ。」 |
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| 誰か、うちの子をピュアスキンにする方法教えてください。 |
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中学の頃、白いふわふわの長いマフラーが欲しくて母にねだったら、 白いごわごの短いマフラーを編んでくれたので、他力本願はやめて自分で編む事にした。 オフホワイトの細い毛糸を何玉も買って、30cmほど編んでから見てびっくり! 何度もやり直したせいで色は灰色になっているわ、最初と最後で幅が軽く1.5倍は違うわ。 かなり苦労してここまでたどり着いたというのに、この仕打ち。 打ちのめされた私は、恐らく一生編物はしないだろうと思っていた。 ところが最近になって突然、SD用にレースのカーディガンが欲しい、と思い、 思い立ったが吉日の私は、もう我慢できなくて、またレース糸と編み針と本を買いに走った。 ここでまた段階を踏むのが嫌いな私は、こま編みと長編みしか知らないくせに、 いきなり立体的な花を編もうとして一時間で挫折。 友人にとにかくまず基礎からやれ、と言われ、それでもぐずっていたら、 彼女は比較的簡単なモチーフを選んで、会社で使うコースターを編んでくれと言う。 まあそれならいいけど、としぶしぶ始めた直径11cmほどのモチーフに四苦八苦。 一週間以上もかけてやっと仕上げ、鼻高々の勢いのまま、カーディガンに突入。 最近では、昼休みはもとより通勤電車の中でもはた迷惑省みずひたすら編物の日々。 運がよければ、そのうち会場で売っているかも知れません。 |
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凝り性のくせに飽きっぽい私はこれまで、映画を見たりゲームをしたり音楽を聞いたり 漫画を描いたりと、それなりに忙しく楽しい日々を送っておりました。 ところがギョクちゃんが来てからというもの、もっと正確にいうとグッズを作り始めてから というもの、ほとんど他の事をする暇がない。 ずっと楽しみにしていた「ミストV」もアマテリアに入った時からもう1年以上放りっ放し、 気がつけばMDは壊れているし、ロットは乾いているし。 部屋はハギレと糸くずまみれだわ、ビーズだの針だのそこいら中に落ちてるわ。 トロいから、と言ってしまえばそれまでなんですが、結果的にはSDざんまいな日々。 まあ、別に楽しいからいいんですけどね。 |