「イワナの昼寝」
いまから約5年前、石徹白の源流部でお昼過ぎに釣っていた時のこと…。
岩から顔を出して小さな落ち込みが作ったプールを覗くと右側奥に、
まだ幼いイワナが泳いでいました。
そのイワナは、気持ちよさそうに日光をあびながら、「ふぁ〜っ。」と
時々あくびをしていました。
僕はその眠そうなイワナを少しの間見ていたのですが、安心して
リラックスしきっているのか 時々、ウトウトとして斜めになって流され
ながら、時々、ハッとしてもとの位置まで戻るという事を繰り返して
いました。15分くらい見ていた時でしょうか。ついに、ぐっすり眠ってしまった
イワナは微動だにせず 横向きになって、次の落ち込みへの流れに
吸い込まれそうになりました。
「あっ!!落ちる!!」
そう思った瞬間、イワナにも気持ちが伝わったのか、その小さなイワナは
体を 「ビクッ!!」とさせて大慌てでまた元の位置まで泳ぎ戻りました。炎天下の午後、源流域での、のんびりした夏のイワナ釣りが大好きになった訳は、
実はこんな所からなのです。