関西釣落語会の重鎮 真打・古今亭
粋釣さんの登場です。
テケテンテケテン テケテンテンテンテンテン〜♪
え〜っ、お笑いを申上げます。
古来より釣り好きな人には短気な人が多いなんて事を申します。
「なんや釣れんなぁー」思たら、やれ毛針を替え糸をながぁーーーくして
コマメに流れを釣り上がるええ意味で短気な人もいれば
蜘蛛の巣に毛鉤とられて「きぃぃぃぃー!!」てな具合の御仁もおられるとか。
どっちの性分の人にも共通
なんは1匹釣れたら、にまぁ〜として
喜んでんのかなぁ思たら、急に誰かに見られてるんちゃうやろか思うて
恥ずかしなって仏頂面にならはってムスッーとする。
1匹釣れたらにまぁ〜、ムスッー また1匹釣れたらにまぁ〜、ムスッー。
釣りだけやのうて顔まで短気になってはります。えらい忙しい事ですなぁ。
まぁ、そんな短気な釣り好きの事ですから禁漁には管釣りいって日頃の釣れない
鬱憤晴らしに鱒の数釣りなんかやったりする訳です。
あの1日3000円で80匹釣ったから1匹あたり○×円。とか言うやつ。
こりゃ短気な人にはたまりませんなぁ。投げて、浮子見てたら“ピコッ”と動く。
“ピコピコッ“ときたら合わせくれて寄せてきて、はい1丁上がり!!
その内、数釣りも興に乗ってくると”ピコッ“の ピ 位でもう合わせてはります
こんなとこでも短気があらわれてはりますなぁ(笑)。
ウォッホン。
馴染みのショップで店長と話をしてるとカラン・コロ〜ンとドアベル鳴らして
お客さんが入ってきます。
「てんちょぉ!!てんちょぉ居てはる?」
「いらっしゃい。毎度です。」
「いやぁ、毎度毎度!!。昨日、久しぶりに管理行ってましてん」
「おお、そうですか!!、で、どないでした??」
「どないでしたも、こないでしたも入れ掛りの大爆釣!!
まぁ100匹は釣りましたで 1匹あたり単価30円以下ですわ!!(爆笑)」
「ほぉ〜、そらすごいですなぁ」
「もぉ、ニンフでもソフトハックルでもばんばん釣れますねん。
挙句の果てにはイブニングはドライでビシバシ!!。
先月買わせてもろた竹竿のティップが曲がってもうて仕方ありませんわー。」
「そらええ釣りしはってますねー。羨ましいですわ、ホンマ。」
「店長も店番ばっかりしとらんと釣りいかなあきませんでぇ。
ほな、僕ちょっと用事あるからこれで!!」
そういったが早いか階段駆け下りてもう見えません。
「えらい騒がしい人やね。店入った思ったらもう出て行かはった短気な人やなぁ。」
「いやいや、よう来てくれはるお客さんですねん。」
「でも店長も大変ですね、お客さんの自慢話の相手ばっかやと」
「いえいえ、そんな事もないですよ。でも実は僕も自慢話ありますねん!!」
「え!!僕らに隠れてええ釣りしはりましたん??」
「ええ!!めちゃくちゃええ釣りでしたでぇ。
内緒やから誰にも言わんといてくださいよ」
実は…
「今のお客さん、1匹30万円ですねん。」
お後が宜しいようで…。
ちょっと米朝の古典落語風なイメージで創作してみました。
コテコテの関西弁小噺ですがお気に召していただけましたでしょうか??
書かれている内容はフィクションです・・・たぶん・・・ 。