肩こり治療の選び方

 巷には、「肩こり」を対象とするさまざまな処置方法や施術場所が存在しますが、果たしてどれだけの治療法が、 支払う治療費に見合う改善効果を上げているでしょうか。
 もちろん施術に対する効果は、すべての人が同じように実感できるものではないでしょう。
 しかし、肩こりに悩んでお金を払う側としては、せめて仕事や生活で邪魔にならない程度の、継続的な自覚症状の改善を望みたいものです。

@ 回数券をさかんに勧める治療院って?

 回数券については、たとえば内科婦人科系疾患などに対する治療では、 治療方針を3、4回ごとに見直しながら長期に渡って治療する場合があり、 患者負担軽減のために回数券を勧めるところはあります。
 でも、内科婦人科系疾患の内臓体性反射などから来る筋肉痛としての肩こりでなく、 ストレスや姿勢、目の使いすぎなどからきている肩こりなら、 回数券を買わせる必要はないかもしれません。

 また世間では、内科婦人科系疾患のケアということで、足裏の内臓体性反射の反射区(リフレクソロジー)に対する刺激が良く行われるようになってきましたが、 患者本位の治療院では、内臓疾患の疑いがあれば、まずは内科医の受診をすすめるはずです。

 足裏や体表を押したり触ったりして「肝臓が弱っている。」「胃が悪い。」などと内臓疾患の可能性を示唆しながら、 現代医学より代替医療を優先するかのように、回数券を勧めて自分の店に通わせようとするのはいかがなものでしょう。
 もし、勧められた代替医療が治療的でなく慰安的なのに、勧めに従って通った患者さんが、 適切な治療機会を逃してしまって取り返しがつかない病態になってしまったとしたら、そんな不幸なことがあるでしょうか?
 内科系婦人科系のトラブルで代替医療を受ける人は、医師の治療と併用か、病院で治療効果を得られなかった不定愁訴に対しての場合が多いものです。

 もし、 肩こり治療目的で行った先で、しつこく回数券の購入を勧められたり、「毎週通いなさい。」と言われたら、 そこは『治すつもりがない』か『本当は治せない』のかもしれません。
 あなたは患者でなく、ただのお客と見られている可能性があります。

A 頻繁に通わせる治療院とは?

 内科系や婦人科系の治療に効果を発揮する治療院でなく、肩こりを得意と自称していながら 流行ってみえる所も要注意かもしれません。
 肩こりの場合、数度の連続治療でかなりよくなるか、月に一度程度通えばそれで済む所は、 扱い患者数が多くても空いて見えますが、週に一、二度通わされる所は、カルテ数の割に混んで見えます。

 肩こり治療は、頻繁に通う必要はない場合も多いものですが、『施術中気持ちよく、術後効果も実感できるのに、 すぐに元に戻ってまた行きたくなる。』施術をし、かつ話術巧みな所は、一週間以内に次回予約を確実に取るなど上手に引っ張って、 商業的には最も成功しがちです。
 ですから、意外に治せない治療家のほうがのべ患者数が増えて繁盛し、逆に、腕がいいがためにリピーターが少なくて、 営業的に苦しむ治療家もいます。

 もしも、 肩こり治療を数回受けても持続的効果を感じない場合は、 「もともと肩こりに適さない治療法」か、「なかなか効果の上がらないコストパフォーマンスの悪い治療法」か、 「施術者が技術的に未熟」か、「患者側と施術側の相性が良くない」か、以上のいずれか ではないでしょうか。

 実際、治療の効果というものは、誰にでも同じように確実にと言うわけではありません
 同じように治療しても、意外に効いたり、思いのほか効かなかったりすることもあり、相性の良し悪しと言えるものが介在する場合もあるかもしれません。

B もめばもむほど悪化する肩こりの不思議

 世間一般で信じられる 『肩が硬いから血行不良で疲労物質などが溜って肩がこる』というのは、 『コリをほぐさないと治らないし、そのためには時間も回数もお金もかかる』と言いたい複数の業界のミスリード もあるようです。

 肩こり症状の発現は、筋肉の硬さによる血行不良以外に、 『肩こりの自覚症状が出やすいか出にくいか』という要素に左右される事も多い ため、肩が硬くても肩こりを感じない人がいる一方で、肩が柔らかくても肩こりに悩む人が多数存在します。

 肩こり症状の強弱は、他人が触った肩の筋肉やスジの硬さではなく、 あくまで本人がどれくらい自覚症状に苦しんでいるかできまるのです。

 ですから、肩の筋肉を軟らかくするだけでは、継続的に自覚症状が軽減消失しない ことが少なくないのです。

 普通、肩こり持ちの人が、その解消手段として最初に選択するのは、 マッサージ機、マッサージチェア、肩こりグッズの使用になる事が多く、 他人に体を預ける事に抵抗なければマッサージ屋通いと言うことになるでしょう。

 しかし、どうも強いマッサージやマッサージ機、マッサージチェア、肩こりグッズなどの物理的刺激は、 肩こりの自覚症状を出やすくする要因になってしまうようです。ですから、 マッサージすればするほど肩の筋肉は軟らかくはなりますが、逆に肩こりの自覚症状は出やすくなるのです。

 でも、マッサージを受けると気持ちいいし、 肩こりも腰痛も、一時的ではあるものの解消されると実感している人は少なくないでしょう。  そう、確かにその通りです。

 最近のマッサージ機、特に高価なマッサージチェアは、 プロのマッサージ師のテクニックを忠実に再現できるようになっていますが、どういうわけか、 それらはいずれも(肩こりがない人なら痛みを感じるほどの)強いもみ方の再現です。
 もし、痛みを感じないならば、すでに度重なるもみ刺激で痛み感覚が鈍感になってしまっているのかもしれません。
 ではなぜ、強いもみ方の再現かというと、高額なマッサージチェアの購入に踏み切る人は、 当然、強刺激でなければ満足しない体になっているためです。

 このような強いマッサージやマッサージ機で体が痛みを感じると、人は痛みに対しては大脳基底核からβエンドルフィンやエンケファリンなどの鎮痛物質を分泌、脳を鎮痛することで体が受けている痛みを感じないよう防御反応が起こります。
 肩こりや腰痛も、マッサージに対する防御反応で脳を鎮痛することで、一時的に痛みやこり感が抑え込まれますから楽になった実感を得られますが、これは一時的な効果ですから、しばらくすればまたもとの肩こり腰痛持ちに戻ってしまいます。

 ここで、自分は肩をもまれても痛みは感じてないので当てはまらないと思ったりはしていないでしょうか? もまれた時に「効くー。」って思うのは実は痛み感覚です。その痛み感覚で放出されたβエンドルフィンやエンケファリンは催眠作用もあるそうで、結果、マッサージを受けていると瞼が重くなってきます。
 マッサージする側としては、寝てしまうのはもったいないとも思いますが、 中には寝てしまったことを効いたと思ってくれる客もいますから、後半で力を抜くためにも寝つくまでは一所懸命にもんでくれます。

 人は普通、嫌悪を感じない他人に触られると、慰安的な気持ちよさを感じるもので、 それは、他人に洗髪してもらった方が気持ちいいという感覚にも似ています。
 その時、脳波はリラックス状態のα波が多く出ていると言われ、それは癒しの意味では効果があります。 でも、肩こり腰痛の自覚症状が改善されるのとは意味が違います。

 それどころか、 マッサージに伴う痛みは自律神経を緊張状態である交感神経優位にしてしまい、毛細血管を収縮させて血行をなおさら悪くして、肩こり腰痛の治癒とは逆の方向に持って行かれます から、もはや治療のコストパフォーマンスがどうのという次元ではありません。

肩こり腰痛の治療のコストパフォーマンスを考えるなら、治療費が高くて必ずしも効果を約束できない代替医療は、健康保険の利く医師による治療に満足できない場合の次善の選択肢であればよいのであって、まずは、整形外科での受診を優先するべきでしょう。 代替医療の治療者では発見できない内科的な病変が肩こり腰痛の自覚症状を引き起こしている可能性もありえます。

 特に急に症状が悪化した場合は医師の確定診断が欲しいところです。

 もちろん、治療のコストパフォーマンスを考えず、とりあえず収まればいいという考え方で劇的な効果が期待できる場合もあるカイロ、整体を選ぶのも選択肢のひとつですし、単に慰安的に気持ちいい時間を一分あたり約100円で買うマッサージやリフレクソロジーも選択肢のひとつです。そして、それで満足感を得られるならそれもいいでしょう。

C 安かろう悪かろうにはワケがある?

 巷には、健康保険で肩こりにマッサージという違法行為を行う整骨院(または接骨院)もありますが、 そういうところで肩こり腰痛を保険治療するのは、残念ながらお勧めできません。というか、私なら行けません。

 整骨院は骨折、脱臼、捻挫、打撲といった急性の外傷(怪我)にのみ保険が適用されるのであって、 肩こり腰痛を保険の効く肩の捻挫や腰の打撲などに付け替えて不正請求するような違法行為に加担すると、 本当にまじめに治療している腕のいい整骨院の経営を圧迫します。

 また、職場や社宅近くの整骨院などに安価なマッサージ目的で通っていると、 健保組合への請求上では同じ職場に骨折、脱臼、捻挫、打撲などの怪我人であふれていることになるので、 保険証の使い方をチェックされることもあります。
 健保組合は整骨院で保険証を使用した人が、整骨院側と共謀して職場の健保組合財政に不当な負荷をかけていると考えています。

 腕のいい接骨院は怪我のみ保険扱いで、肩こり腰痛などは全額自費請求しますが、 逆に保険扱いで肩こり腰痛ばかり電気をかけて揉んでるところは、怪我の患者が来ないので、 骨折脱臼などの扱い経験が少なく怪我に対応できないとも聞きます。

 とにかく、少なくとも「肩こり」は外傷でないので、怪我治療では効果的な治療を行う整骨院に、 肩こり治療のノウハウがないのはむしろ当たり前で、それなのに求められるままに電気をかけマッサージをする事が変です。
 ですから効果的な肩こり治療を、自信をもって全額自費で施す整骨院もあるようですが、保険で肩こり腰痛を扱う整骨院は、 マッサージやその他の治療法などで一時的効果を実感させながら毎日来させること自体が目的なので、 継続的に自覚症状を改善して欲しい患者にとっては、行くだけ時間の無駄です。
もちろん毎日のように行けば費用も馬鹿になりません。

 また、マッサージは、定期的に受けていると鎮痛物質が出るまでの反応時間が早くなって すぐに気持ちよさを感じられるようになるので、マッサージ慣れしている人ほど強い刺激を好むようになり、 そのうち加齢で骨がもろくなると、脊椎の圧迫骨折や腰椎肋骨突起の破断などの事故に見舞われたりすることもないわけではありません。

 骨粗鬆症の圧迫骨折は痛みを感じないで徐々に進行することもあるので、 骨のもろくなってる年齢の人が頻繁にマッサージ通いをしていると、だんだん背中が曲がってくる事になりかねません。
 最近は、若い女性もダイエットの繰り返しや、不規則な食生活などで骨粗鬆症が進んでいる人が多くなっています。 そうなると、強いマッサージを受ける事そのものが危険をはらむ事になりかねません。

D 虚言は自覚がなければ罪ではない?

 治療と言うのは、治って足が遠のけば営業的に苦しくなるので、治療を継続させるための方便もさまざまです。

 『肩が硬いけれど肩こり自覚のない、本来、治療の必要のない人』に「肩の感覚が麻痺している。後でひどいことになる。」 などと怖がらせ、要らぬ肩への刺激で肩こりの自覚症状が発現しやすい状態にしたあげく、 「やっと人並みの肩こりになりました。さあ、これから本格的に治療です。」と、本心から言う治療家は実在します。

 また、肩は骨と筋肉の区別がつかない程硬くなければ、本当に硬いとは言えませんが、 『硬い肩をほぐすための強いマッサージを定期的に』施して、肩こり症状の出やすい体質に変えて固定客の獲得を図る事を常套手段 とするいくつかの業界では、仮に柔らかい肩でも「硬いですね。辛かったでしょう。」などと(嘘でも商売上)言います。

 人は自分の考えに同意されると満足感を得るのが常で、「この人は、自分の肩こりをよく解ってくれる。」と、 嬉しくなり、大枚払って硬くもない肩を揉まれに通いつめ、より自覚症状は出やすくなってさらに症状が悪化、 常連客として名を連ねることになります。

 訪問販売や街頭アンケートを断りにくかったり、電話のセールスをなかなか切れない「NO」といえないタイプの人や、慰安でなく治療を目的にする患者さんで、治療側の発言を何の根拠もなく信用する人の中には、盲目的に治療側のセールストークを善意の助言と信じて、通いなさいと言われれば、財布が空になるまで通う人もいます。

 公的資格でないカイロ、整体、療術や、リフレクソロジーなどの足裏施術の治療院では、さまざまの資格証明書や課程修了証などに似たものが、賞状のように並べて飾られていたりします。
 これは、施術者や経営者が(独自に創った)○○協会の理事とか会長といった様なプロフィール作りに凝ったりするなど、治療院やその治療法の権威付けを苦労して行った結果ですが、実際には、修了課程や民間資格そのものが公的にはなんの価値もないばかりか、むしろ法律に抵触する可能性もあるものですし、額装された掲示物などの権威付けの材料も、単にお客さんの関心を惹くためのはったりです。

  人は大抵、初対面の人に対して、その名刺の肩書きや職業、会社名で多くのイメージを形成するもので、 これは、ハロー効果(後光効果)という詐欺師の使う常套手段です。 つまり、男性の結婚詐欺師が結婚願望の強い女性に、弁護士や青年実業家を名乗って近づくようなものです。
  治療を受けようとする人は、程度の多少はあるにしても、治療に手を貸してくれる相手を信用しがちです。
 もし、そこで権威づけがされると、仮に思うような結果が得られなくても、 「現状を認めたくないばかりに自分や現状を正当化してギャンブルに負け続けながらも深みにはまる」コミット効果の様に、 いつまでも同じ治療に通い続けることになりかねません。

 ましてや、治療側が「通って今、治しておかないと、将来ひどいことになる。」 などと脅しとも取れるようなことを真顔で言って通うことを強要するのは、カルト宗教の勧誘とどこが違うのかと思わざるを得ません。

 「背骨や首の骨が歪んでいるので肩に負担がかかる。」というようなことを言って、 首を曲げてバキバキ音を鳴らす事で、縦につながる6つの首の骨から横につき出た羽の穴(頚椎1〜6番の横突起の横突孔)を、 下から順番に貫いて小脳に至る椎骨動脈に負荷をかけて、 一時的な血液の停留を起こさせることで血栓を発生させて脳梗塞の原因を作り、 結果的に、二度と肩こりを訴えれない状況に追い込んでくれるところもあるようです。

 仮に無事でも、実は首をひねられてバキバキと鳴るたびに、自覚症状のでない無症候性脳梗塞を起こしている可能性はあり、たまたま、大脳皮質部分の壊死でなかったために脳梗塞症状が出ていないだけかも知れません。


<参考資料(抜粋)>
○医業類似行為に対する取扱いについて(平成三年六月二八日)(医事第五八号)
(各都道府県衛生担当部(局)長あて厚生省健康政策局医事課長通知)
(2) 一部の危険な手技の禁止
カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。

 あの腰の重い(旧)厚生省でさえ、上のような通達をだしてはいますが、 なにぶん国家資格でないので取り締りはできないのが実情のようです。 上の資料抜粋に書かれたスラストが首をひねる手技です。
 カイロ、整体は、その手技で劇的な治療効果を発揮する場面も多いのですが、鍼灸治療に気胸や火傷、 マッサージに背骨や肋骨の骨折、リフレクソロジーほか代替医療全般に病気の見落としなどの危険があるように、 カイロ整体も安全ではないのです。最近のカイロ整体の教育現場では、危険な手技を行わないように指導されてはいるようですが、 実際の治療現場では施術者の判断によります。

 どうか、無事に肩こりから逃れられますように・・・

E このサイトを覗いて頂いたのも何かの縁、肩こり症状を継続的に改善したい方の一助になれれば幸いです。

 そこで、私に提案させて頂きたい肩こり治療は、 「初回で症状の改善を行い、後は2ヶ月に一回の継続的な再発予防処置により、 通年で肩こり自覚を軽減または消失させる」ことが目標の鍼治療です。

 2ヶ月に一度の通院でも効果を維持することが可能なため、周辺地域に勤め先やお住まいのある方よりも、それ以外か、 近県ほか地方から来られる方のほうが多数を占めます。また骨盤矯正は、こちらが肩こりの自覚症状改善に必要と判断した場合のみ、 ご本人の了解の上施術します。したがって、骨盤矯正を行うことでの治療費加算はありません。

 ところで、鍼灸治療は初めての方には恐怖と緊張を伴って当然ですが、健康保険で3割り負担の治療が当たり前の現代でも、 全額10割負担の鍼灸治療が未だに残っているのはそれなりの理由があるからです。
 スポーツのトップアスリートには鍼灸治療はもはや常識で、それは世界的な流れです。
 最初はNFL(アメリカのプロフットボールリーグ)から始まって全米のプロスポーツ界に広がり、 その流れを受けた日本のプロ野球、Jリーグの専属トレーナーは鍼灸師であることがほぼ前提になっているようです。
 アメリカのスポーツ医学が進んでいることは周知の事実ですが、さまざまな治療による効果が検証された結果、 鍼灸の効果が認められ、他の治療法をさんざん試みた挙句に鍼灸を受けるより、 場合によっては最初から鍼灸治療を受けるほうが効率が良いと認識されてきています。
 今では、トップアスリートで鍼灸の経験が全くない人は珍しいでしょう。

 と、ここまで鍼灸治療の有効性を主張したものの、肩こりに対して鍼灸治療が他の治療法より効果的かというと、 それは少し疑問符つきといえます。基本的に鍼灸治療や漢方など、中国由来の経験医学に肩こり治療は存在しません。

 経験医学はどれも、何世紀という長年の治療経験の積み上げと、治療法の取捨選択で成立してきた治療が主体ですから、 現代医学的に説明できなくても明らかに効果のある治療は多数存在します。 しかし逆に、その経験医学が発達した国、地域に存在しなかった症状には、その治療経験を積み上げていないわけですから、 治療法が存在しなくてあたりまえです。

 そもそも、肩こりは日本特有の現代病といえます。なぜなら、明治時代以前の昔には記録がないらしく、また、 外国には肩こりに相当する言葉さえないのが普通だからです。 よって、古来より存在しなかった肩こりに対する治療法が、中国の経験医学をバックボーンにもつ鍼灸や漢方になくても不思議ではありません。

 ですから、肩こりを訴えて鍼灸治療院に行っても、治療する側は身体全体の不調の随伴症状の一つとして捉えて、 全体の調子を整えていきましょう。という対応になることもありえます。
 ですから、何度施術を受けても、患者さんの側からすると一時的な肩こりの自覚症状の改善しか実感できなくても、 治療側からみれば全体的には改善傾向にあるので週一程度の継続治療が必要だと、説明可能な場合もあるでしょう。

 もちろん同様に、中国以外のヨーロッパ、アメリカ、東南アジア由来の経験医学も肩こり治療は存在しないといえます。

 よって肩こりの治療法は、海外由来の治療法も、長年国内で行われてきた治療法も、肩こり治療の経験値は積み上がっていないと言えます。 結局、利く利かないは治療家の個性によるといえるかもしれません。 うちの場合は、たまたま治療手段が鍼灸の施術と言うだけで、 実際には、鍼灸以外の治療法でも、肩こりに長期的継続的な改善効果をあげる施術をおこなっている治療家が存在するでしょう。 

 そもそも、うちが肩こり治療メインになったのは、さまざまな症状を対象に営業しているうちに、 患者さんから2〜4ヶ月効果が持続するという評価をいただき、それらの患者さんのご紹介で、 肩こり目的の患者さんが多数になったためです。

 鍼灸院は開業当初は、存在を知って鍼灸治療を受けに来てくださるのは、やはり鍼灸経験のある方ばかりです。 クイックマッサージのように、誰でも気軽に来てくれるわけではありません。 しかし、だからこそ、他の鍼灸院や他の治療法と比較して、当院の肩こり治療を評価し、ご友人を紹介してくださる方に恵まれました。

 では、なぜうちの場合、肩こり治療が長期効果を実現できるのかと考えると、それはおそらく、 どんな仕事でも続けてるうちに、得意な分野、不得意な分野が顕著になっていくということだけの事だと思います。 どんな職種でも、同じ仕事なら誰がやっても結果は同じということはないでしょう。

 もともと鍼灸の治療対象は、整形外科分野(怪我、腰痛、関節痛)、内科分野(頭痛、内臓の痛みや不調)、皮膚科分野(アトピー他)、 婦人科産科分野(月経困難症、不妊症、逆子)、自己免疫疾患(リウマチ、花粉症)などさまざまな分野に渡っていますが、 すべてに患者さんの満足に応えられる治療効果をあげられる治療者は、滅多にいないでしょう。

 私の場合は、鍼灸治療の対象として、内科系婦人科系のトラブルなどに対する施術は並以下でも、 肩こりに対する施術は少し評価が高く、コストパフォーマンスがよい得意な分野だというだけです。
 施術方法も教科書通りで、決して特殊な施術をしているわけではありません。
 私の肩こり治療は、ご紹介で患者さんが増えてきましたが、逆に、それ以外の治療項目は特に評価もされず、 結果、行わなくなった治療対象さえあります。

 「みつば治療院」 の肩こり治療は、2ヶ月に一度の鍼治療で、 頭の中にある肩の存在感を継続的に消失させる状態を維持するのが目標です。 肩こりの感じない、あるいは感じにくい状態になると仕事も普段の生活も、とっても楽に過ごせるようになるのは想像に難くないでしょう。

 針を刺すのですから痛くないとは言いませんし、誰にでも同じように効果があるとお約束できるわけでもありません。 しかし、肩こりの治療については、不安と緊張を差し引いた以上の効果が期待できるかも知れません。 コストパフォーマンス的にも充分期待いただけると思います。


詳細はこちら(当院HPのFAQ)をご覧下さい。

 

 


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