見上げる形の写真集 (ニューヨークの煙突)




 ニューヨークで見つけた煙突を紹介します。空港に向かうハイヤーで、運転手に頼んでマンハッタンの向こう岸に寄ってもらいました。場所は下の写真のように、イーストリバーを隔てて国連本部の向かい側です。残念ながら期待したほどアングルはありませんでしたが、川沿いの道に面して古い工場が建っていました。その煙突が「これこそ煙突」と思わせるような堂々としたものだったので、マンハッタンの眺めはそっちのけにして、デジカメを抱えて回りを一周してきました。




 閉鎖された古い工場のようで、壁に SCWARTS CHEMICAL CO. INC. とペンキで書いてあります。煉瓦作りでかなり古そうな建物です。そしてなんといっても四隅に立つ四本煙突が独特の雰囲気を持っています。

 四本煙突といえば、東京のおばけ煙突や、ロンドンのパワーステーション(ピンクフロイドのLPのジャケットに使われていました)の煙突があります。東京の方は子供の頃に客車(電車ではなかったと思います)の窓から遠くに見えるものを父親が教えてくれました。ロンドンの方は、現物ではないと思っていたものが電車の窓から突然見えてびっくりしたことを憶えています。この時の驚きが、私が煙突に興味を持ち出すきっかけになりました。このロンドンの煙突もいつかは撮りに行きたいと思っています。

 ニューヨークで見つけたこの煙突の迫力はおばけ煙突という程ではありませんが、煙突の姿をこれほどくっきりと現わしているものはなかなかありません。




 下の写真など、ほとんどキリコの絵そのもののようです。この煙突が煙りを吹いていないことが、現実離れしているところをさらに強調しています。不気味さを秘めながら力に溢れた黒光りする煙突と、廃虚のようにも見える煉瓦造りの絶妙な組み合わせを感じていただけるでしょうか。





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