繁殖に関する情報
いくつになれば繁殖できますか?

"Widgit"
飼い主はアバディーンのアンドレア
これは主にあなたの血統(親)となるチンチラがいつごろ成熟するかによります。チンチラによっては他のチンチラよりもかなり後に成熟しますから。私の場合は、生後8ヶ月頃に将来の繁殖相手の候補とお見合いを始めます。それより早くはしません。
チンチラは通常4ヶ月から6ヶ月で(期間はもちろん個体によります)繁殖が可能になります。しかしこのような若い個体による繁殖は合併症を起こす可能性があるので奨められません。
私は、生後8週間(訳注;で妊娠した?)のチンチラが何とか出産しようとしている、という話を聞いた事があります。これは例外的にまれな事ですが、近親交配を防ぐために適切な時期にチンチラの兄妹を別けるべきであるという注意としては役に立つでしょう。
どんなチンチラが繁殖に一番適していますか?
チンチラに何匹かの仔を産ませようとするのなら、いくつかの問題が子孫に受け継がれるかも知れないので、繁殖用の個体は良く考えて選ぶ事が賢明です。
これを考慮すると、血筋の経歴をたどる事が出来て、(妥当な範囲で)出来るだけ最高品質のチンチラを選ぶ事が最善です。また、チンチラを見に行った時にそのチンチラの経歴についてブリーダーとよく話し合うのもいいでしょう。
私は歯の疾患の履歴があるチンチラによる繁殖はお奨めしません。この恐ろしい不幸がごくありふれた状態になりつつあるからです。(歯の疾患の)原因は複数ありますが、その一つが粗悪な繁殖によるものだと私は確信しています。
ペットショップからチンチラを購入した場合、そのチンチラの経歴を知る事はできそうにありません。また、そのチンチラが健康な血統から生まれたかどうかを確認できないでしょう。ですから、そのチンチラは魅力的で素晴らしいペットになるでしょうけれど、繁殖に使用する事はお奨めしません。
私が推薦する唯一の事は、出来るだけ評判の良いブリーダーから質の良い繁殖用の個体を買う事を常に心がける事です。

これはノーラ、私の経歴の基礎となったチンチラです。彼女は多くのトップ賞を受賞したバイオレット(そして私の経歴も)を産んでくれました。最近生まれた子供と一緒に写っています
どのようにしてチンチラ達をつがいにしますか?
チンチラには縄張り意識があります。もし何の紹介も無く同じケージに入れたらケンカを始めるでしょう。繁殖にふさわしいチンチラ達(例;年齢と大きさが近い)をつがいにしてください。私は、一夫一妻のつがいを作る最善の方法がお互いを見て臭いを嗅げるようにケージを隣り合わせに置く事であると考えます。
一度お互いの存在に慣れると(これを何匹かのチンチラで試すと時間がかかるかもしれません)、次にどちらの縄張りでもない中立の場所で彼らを会わせる事が出来ます。もちろん監視付きで。
もしすべてうまく行けば、メスをオスのケージに入れて彼らをずっと監視します。数時間経っても攻撃行動が起きなければ、彼らはお互いを受け入れたに違いありません。そしてあなたは彼らがお互いに毛繕いを行うのを何度も見る事でしょう(これは常に良い徴候です)。
もし彼らがうなり声を上げて相手に噛みついたり、メスがオスにオシッコをかけた場合は全面的なケンカになる前に彼らを引き離す時です。(ケージは隣に並べたまま)数日かけて落ち着かせた後、再度試してください。
彼らがお互いを受け入れるのにかかる時間は短ければ一日か二日、長ければ数ヶ月にわたります。ただ忍耐強く待ち、急かさないでください。通常、相性がいいペアは最後にはお互いを受け入れます。
通常の発情期はどのくらいですか?
これは変動するものですが、通常の周期は平均して24日から42日の間です。私のメスのチンチラは冬の数ヶ月の間は35日ごとにほぼ必ず発情するようです。
メスが発情しているか、どうやって見分けますか?
メスの生殖器周りを眺めると、肛門があって、そのすぐ隣に尿突起が見えます。この二つの器官の間にあるのがメスの膣の開口部です。メスが発情していない時は閉じていて、実際には見えません。しかし発情期になると陰門が水平に開いているのが見えるようになります。
チンチラのオスとメスの区別はどうするの?
メスの尿突起と肛門の間はほとんどありません。しかしオスのチンチラではベビーであってもペニスと肛門の隔たりがとてもはっきりしています。
チンチラが交尾した事をどうやって知るの?
チンチラ達は生殖を始めようとすると、全く慎みが無くなります。メスが交尾したかを見分ける最善の方法は交尾している所を実際に目撃する事です。(交尾の行動は)オスの側が何度も尻尾を振って甲高くて短い鳴声を上げます。またオスはメスを追い掛け回すでしょう。メスがオスを受け入れる準備ができるまでは、メスはオスに対して時々ひどく攻撃的な態度で応えるでしょう。
オスは時間をはさんで何時間もメスとの交尾を続けようとするでしょう。そしてあなたは奇妙な「しゃっくりをする」ような鳴声を時々聞くかもしれません。
メスには1個ないし数個の膣栓(mating plug)が出来るかもしれません。この膣栓は白くて滑らかな「塊り」に見え、平均して1cmから3cmの長さです。これは主に精液でできています。もし膣栓が見つかったなら、それは通常、交尾が行われた事の良い徴です。
朝になると、ケージの床に毛の塊が散らかっているのが見つかるかも知れません(チンチラの交尾はとても荒っぽいです)。これは全く正常な行動ですが、ケンカをしていない事を確認してください。

作られたばかりの膣栓(写真は[Blue
Meadow Chinchillas]のジェシカより)
ファー・リング(Fur
Ring)、毛輪って何ですか?
チンチラの交尾のやり方と被毛が豊かな事が原因で、オスのチンチラ(特に若いオス)に起きるかも知れないもので、fur-ring(あるいはhair-ring)と呼ばれる物ができる事です。これは交尾をしている間に、(通常包皮の下の)ペニスの周りに被毛が輪となって集まるもので、ペニスへの血流を止めてしまうかもしれません。
交尾が済んだ後のオスの性器を素早くチェックして全て正常であると確認した方が賢明です。検査するためにはペニスを包皮から「望遠鏡」の様に伸ばします。しかしこの方法で検査する時は注意深くまた十分な量の潤滑剤を使ってください。赤い部分や膨らんだ部分があったり、ペニスが変色して充血しているように見えたり、包皮がペニスを正常に覆っていなければ、早急にファー・リングを取り除くという対応が必要です。
ペニスが湿っていて、乾いていないようにしてください(KYジェリー※をお奨めします)。できる自信があれば、あなたの手で注意深くファー・リングを取り除く事を試してもいいですが、ペニスを傷つけないように十分注意してください。潤滑剤を十分使ってあなたの指で注意深くファー・リングを解きほぐしてください。取り除いたら、全てが正常な位置に戻っていて、ペニスがはみ出していない事を確認してください。自信がなかったり、ファー・リングを取り除けなかった場合は、取り除くためにオスを獣医の所へ連れて行ってください。行動を遅らせてはいけません。ペニスが回復不可能な損傷を受けるかもしれません。
(※訳注:KYジェリーは、米国のジョンソンアンドジョンソン社が人用に製造している潤滑剤です。日本では販売されていないようです。)
妊娠期間はどのくらい?
111日プラスマイナス5日(以内)です。
一度の出産で何匹生まれますか?
平均では2匹生まれます。1匹や3匹というのも珍しくありません。さらにまれではありますが4匹や5匹生まれる事もあります。
ほとんどのメスは2匹のベビーをたやすく育てます。しかし3匹以上ではそのうちの1匹の子供が「小型(又は発育が止まった状態)」になるかも知れないので、補足の餌(栄養補助)を与える事や授乳させるベビーを順番に交代させる事が必要かも知れません。
来るべき出産のために準備する事は何でしょう?
メスが人にさわられる事に不馴れで許容しない場合は、妊娠したメスにみだりに触れる事はできるだけ避けてください。非常に神経過敏で神経質なメスに対しては妊娠中は彼女達にはほとんど手を触れない方がいいでしょう。
何人かの人たちは妊娠期間中、メスの体重が増えて行く事を確認するためにメスの体重を定期的に量っています。しかし私は体重測定は通常必要ではなく、メスを過度にわずらわせるかも知れないと考えています。
ベビーは早成状態で生まれます(完全に毛で覆われ、目は開いていて、すぐに歩く事ができます)。
(床がワイヤー製の)ケージの場合、メスが出産日予定日に近づいてからベビーが生後2週間を迎えるまでの期間、ケージの床の上に汚れていない新聞紙を敷きつめる事は良い考えです。ベビーがワイヤー製の床を歩くのは最初は少し難しいので、これはベビーが床を歩く助けになります。衛生のため新聞紙は定期的に交換してください。
メスは出産予定日までは砂浴びをさせてもいいですが、砂浴びの容器をケージの中に放置しないでください。メスの出産が早まった時に砂浴び容器の中に産んで欲しくはないでしょう。一旦ベビーが生まれたら伝染の危険を避けるため7日間は砂浴びを控えてください。ベビー達は生後およそ一週間になれば、母親と共に最初の砂浴びができます。
breedback(後分娩妊娠)を避けるため、ベビーの予定日より少し前にオスのチンチラをメスから離すべきです。出産してから一週間後、あるいはメスが数週間休息した後にオスを戻す事ができます。
メスは出産後から12時間の間、発情します。もしオスとメスがすぐに交尾したら、これはbreedback
, 後分娩妊娠として知られています。ベビー達がメスから恐ろしいほどたくさんの物(訳注:栄養や体力)を奪って行くので、これはメスにとっては非常に疲れることです。従って一回の出産で2匹よりも多くベビーが生まれた場合や、今回の出産がすでに前回の後分娩妊娠によるものであった場合は後分娩妊娠を避けるべきです。
一旦離した後でそのオスとメスが再びお互いを受け入れている事を確認するため、彼らが常にコンタクトを取りあえるようにするべきです。(例;隣り合わせにケージを置く事で)。
誕生

生後30秒のベビー
メスのチンチラはいつも赤ちゃんを朝の早い時間帯に産むようです。あなたは最初にメスの胸と前脚が濡れているのに気付くかも知れません。これは破水によるものです。またメスは盛んに足を舐めるようにもなります。
陣痛は通常、よく見えます。陣痛の間、メスは背中を弓のように丸め、少し緊張して鳴声を出すかも知れません。ベビーは頭から先に生まれ、メスは歯を使ってベビーを引き出します。
次のベビーが生まれてくるまで2,3時間、間があるかも知れません。しかし、ベビーが生まれてこないのにメスが何の事情もなく3,4時間以上も長く緊張し続けたり空しく陣痛の発作に苦しむものでしょうか!!!
もしメスがそうなったら、ただちに獣医に助言を求めるべきです!!
赤ちゃんが生まれた後、1時間か2時間以内にメスは胎盤を排出し始めるでしょう。通常は一匹の赤ちゃんについて一つですが、時々赤ちゃん達は胎盤を共有しますので、必ずしもそうなるとは限りません。胎盤を排出している所を見れなかった場合、メスの鼻と前脚に血がついていて、ケージの中に血の斑点があれば胎盤を排出した証拠になります。
清潔で乾いた新聞紙をケージの中に敷いていれば、メスとベビー達はすぐに乾きます。通常、とても寒い時期に屋外の設備でメスを飼育しているか、暖房していない部屋で出産する場合にのみ、追加の暖房が必要です。保温パッドやビスケットの缶に入れた電球をケージの下に置いておけば、ケージの一部分を暖かく保つ事ができます。
赤ちゃんが生まれたら何をすべきですか?

別のベビー
これも生後1分未満
時々ベビーの目が開いていなくて、出産に伴う液体が乾いてできたゴミのようなものがこびりついてまぶたを閉ざしていることがあります。このような場合、私は閉じた目を暖かい生理食塩水かOptrex(訳注;目薬のひとつ)で洗って乾いた物を柔らかくします。次いで二本の親指を使って傷つけないように注意してとても優しくこじ開けてやります。ベビーがキーキーと声を上げて少しばかり抵抗しますが、一度目が見えるようになればお乳をたくさん吸う事ができるようになります!!
幸福で栄養が十分なベビーはケンカをしたり母親の乳首を噛んだりはしません。彼らはお乳を吸う時に幸せそうに「ピーピー」と鳴き、お腹は満腹であるように見え、尻尾はカールして上を向きます。
途切れる事の無いケンカ、猫背のように丸まった背中、そして空腹であるように見えるお腹は、ミルクが不足しているか、母親のミルクの供給が遅いという徴です。この場合、補足の餌を与える事を勧めます。しかし与え過ぎないようにしてください。ベビーがお乳を吸おうとしなくなります。そしてもしベビーが空腹でないのでお乳を吸おうとしなくなると、その次には母親のお乳の出が悪くなります。
メスには2,3ミリリットルのイチジクのシロップを(メスが飲むのなら)シリンジ(訳注:少し大きめの注射器の様な物。獣医等から入手可)や小サジを使って与えても構いません。これはメスが食べたであろう胎盤の排泄を助けます。通常、胎盤は助けがなくても消化管を通り抜けますが、数ミリリットルのイチジクのシロップを与えても害にはなりません。何人かのブリーダーは胎盤を取り除いてメスが食べられないようにしていますが、その必要はありません。胎盤には非常に重要なタンパク質が一杯含まれているからです。
ベビーの離乳
私は生後8週から10週の頃に(ベビー達がどれくらいうまくやっているかに応じて)ベビーを離乳させます。
ベビーは生後数日から固い餌を食べている事でしょう。しかし離乳させる前に給水ボトルからベビーが水をうまく飲んでいる事を確認してください。
私はいきなり離乳はさせないで段階的に行います。ベビー達を母親から離して一匹一匹専用の、あるいは、使用可能なケージの大きさに応じて(時々)同じくらいの年齢で同性のペアになるようにケージに入れます。
離乳後の2,3週間はベビー達をよく観察し、彼らを売るつもりでもその前に彼らが独力でストレスに対処している事を確かめてください。
おやつはどれも最小限にしてください。おやつが多すぎたり甘すぎると若いチンチラの消化機能をひどく混乱させることがあります。
決して、生後12週よりも若いチンチラを売買しようという誘惑にかられないでください。個人的には若いチンチラを買うのなら生後14週のものがよりよいと思います。
繁殖中のメスの世話

熱心にお乳を飲んでいます!!
繁殖用の個体はすべて非常に健康であるべきで、それにふさわしい最高品質のペレットと干し草という基本食を与えられているべきです。
こうした用心にもかかわらず、いくつかのケースでは出産後にメスのチンチラの体重がひどく減り体調を悪くします。これはお腹にいたベビーが大きかったか、あるいは出産と出産の間に十分な休養を取らなかった事が原因だろうと思います。
体調を崩した場合は、彼女を完全に休ませ、体調を取り戻すまでは再び繁殖には用いないことです。この段階では時々彼女の体重を量るのも悪くはありません。1グラムか2グラム単位で計測できる正確なデジタル秤が理想的で、母親の体重を容易に量る事ができるでしょう。ベビーも同様です。しかしながら、体重に頼り過ぎないでください。体重が日ごとに上下変動することや(同時に生まれたベビー達の体重の)不均衡は全く正常な事です。体重にはこだわり過ぎになりやすいですが、いつも体重に頼るのではなく、何が健康なチンチラを形作るのかを調べる事を学んでください!!
チンチラの繁殖は非常に楽しい事になりえます。しかしどんな動物の繁殖でもそうであるように、やっかいな問題とは無縁ではありません。
趣味としての繁殖の領域に飛び込む前にある程度の知識と理解力を身に付けておく事が賢明です。あなたは次のような事を考慮する必要があります。分離や離乳用に必要となるケージの総数、良質の繁殖用個体の調達と購入、正確な繁殖記録の維持、獣医から受けられるケアとそれにかかるお金と時間、余剰となった子供達のために良い落ち着き先を見つけるためにかかる手間とお金。
繁殖にはたくさんの時間、お金、理解と努力がかかります。しかし思慮深く取りかかるならば、実行する価値は本当にあります。
一夫多妻の繁殖に関する注意
一夫多妻の繁殖はほとんどのブリーダーがよく選択している手法ですので、これについて簡潔に述べます(私は一夫一妻での繁殖と一夫多妻での繁殖の組み合せを使います。そして私のメスのチンチラ達は繁殖を休ませる時は全てカラーを外します。
(※訳注:カラーとは首の回りにつける襟の様な物で、連結されたケージの間の移動を制限する事によりオスとの接触をコントロールします)
一夫多妻の繁殖の仕組み
基本的には一匹のオスは二匹あるいはそれ以上のメスと交渉を持ちます。野生ではオスがメス達の小さな「ハーレム」を営み、メス達と交尾し他のオスから自分のメス達を守ると考えられているので、これはオスにとって極めて自然な事です。
オスは上に向かって開いたトンネル通路の出入り穴を通ってメスのケージへ出入りします。
メス達には専用のケージがあり、そのケージの外に出る事やトンネル通路に入る事ができません。(メスの首に取り付けられた)軽量で調整可能なプラスティック製のカラーによってトンネルの出入り口に入れないようになっています。
この方法でオスはそれぞれのメスを訪れる事ができ、オスを受け入れる気になったメスと交尾する事ができます。
このシステムではオスの遺伝子が多くの子供たちに伝えられますので、非常に優れたオスだけを(繁殖に用いる事を)奨めます。
一度メス達が交尾したら、後分娩出産を防ぐため、出産に先立って何時でも出入り口を閉じて構いません。出入り口を閉じたら、重要な事では無いのですがお望みならメスのカラーを外しても構いません。もし外さないのなら、メスは妊娠中に体重がたくさん増えてカラーがややきつくなるかも知れないので、必ず定期的にカラーの付き具合をチェックしてください。
これでメスは子供を落ち着いて産み、育て、離乳させる事ができます。その後、出入り口が開いてオスに「交渉権」が再び与えられるようになるまで休息する事ができます。
一夫多妻の繁殖への賛成論
出入り穴が閉じている時でも、オスはメス達とコンタクトを取る事ができます。
オスとメスの紹介が簡単になります。
メスがあまりに攻撃的になったら、オスは確実に逃げる事ができます。
ブリーダーはオスとメスのコンタクトを維持しながら、何時でもメスを完全に休ませる事ができます。
一夫多妻の繁殖への反対論
メスの自由が制限されているので、何匹かのオスは攻撃的になる事を覚えます。
何匹かのオスは、一匹のメスが気に入ってしまって、必要な時に全てのメスの所に行くとは限りません。
メスのカラーが外れて別のケージに入ったらひどいケンカが起きるかも知れません。
出入り穴が緩くなったら、ベビー達が逃げて(その内のメスは言うに及ばす)怪我をするか殺されるかも知れません。
一夫多妻のケージは小さかったり退屈する物であったりしてはなりません。ケージの中に取り外し可能な棚板や床板を取り付けてメスの興味を引くようにする事ができます。齧るためのおもちゃをたくさん入れてメスを退屈させないようにする事もできます。しかしながら、ケージの高さは低くなくてはなりません。背の高いケージではベビー達が怪我をしやすいからです。
カラーは、正しく付けられていれば、何も問題は起こしませんし、メス達は犬や猫と同様にそれを許容するでしょう。メスの体重は変動するので、カラーを定期的にチェックして緩過ぎないか、あるいはきつ過ぎないかを確認すべきです。またオスがカラーを齧って小さくしすぎてはいないか確認してください。
カラーはメスの首の周りで回すことができるほどに緩く(被毛を引っかけないように試してください)、しかしメスがカラーを取り外す事ができないように、また足を動かせなくなったりしない程度にはきつく取り付けるべきです! メスの体の動きはどんなものであれ妨げられるべきではありません。そしてメスが自分の顔を前脚でぬぐう事ができるようにすべきです。飼い主/ブリーダーが定期的にチェックしていれば、カラーは安全で快適なものです。そして必要ならいつでも取り外す事ができます。
多くの人々は一夫多妻による繁殖に反対していますが、ブリーダーがメスの立場に立ってその快適さや幸福と健康について考え、出入りの穴とカラーについて用心深く見守る用意があるのなら、この手法が安全で役に立つ物であると私は認識しています。


写真の様な一夫多妻用のケージでは、オスは好きに出入りできますが、メスはカラーを付けているのでケージの中に留められます。

眠っているチンチラの写真
(c) Dan Whetton
記事とその他の内容
(c) Debbie Cave