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劣性の突然変異体
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バイオレット

発見された日付:1960-1964(不詳)
原産地: ローデシア(現ジンバブエ),アフリカ
来歴: 恐らく、全てのチンチラの突然変異体の中で、もっとも面白い来歴でしょう。

(自分の農場で最初のバイオレットを手にした)アフリカの農場主が1974年に、サリバン氏に連絡をとりました。社会的不安のために彼はアフリカを去ろうとしてサリバン氏に群れを全て売る事を申し出ました。サリバン氏はこれに同意しました。

1975105日、家禽の荷の中に隠されて31匹のチンチラがローデシアからこっそり持ち出されました。彼らはモザンビークに入ってヨハネスブルグ行きの飛行機に積み込まれました。ラゴス(ナイジェリア)で燃料補給した後、フランクフルトに到着しました。ここでロサンゼルス行きの最後の行程に乗り換えるはずでした。

しかしながら、最後の行程の航空券には健康証明書がありませんでした。それはサリバン氏とバイオレット達には破滅をもたらすかも知れない手抜かりでした。ロサンゼルスの調査官に、チンチラ達が乗り換えに何日もかかっていて休息と餌と水が無いので死ぬかも知れないと伝えた後、その調査官は「見て見ぬふりをする」事に合意しました。そうしてサリバン氏は彼らをすぐに運び去る事ができました
!!

このバイオレット達をアフリカから持ち出す為のびっくりするような努力によりサリバン氏はバイオレットを研究し、今日人気のあるバイオレットを創り出す事ができました。私見では、それはとても印象的で美しい突然変異体の一つです。

外観/特質:優れたベーリング(veiling,訳注:毛先の黒っぽくなっている部分)を備えた美しいバイオレット/ライラックの色です。輝くように明るい白い腹部を持ち、素晴らしい手触りの被毛(弱くなりがちですが)と全体的にずんぐりした良い外観を持っています。被毛の色に合った黒い目と耳を持っています。

基礎的な交配の結果: バイオレットは他の色と組み合わせて様々な結果を得ることができます。少しばかり例を示します。

バイオレット
X スタンダード = 100% スタンダード(バイオレット・キャリア)

バイオレット X ヘテロ・ベージュ(バイオレット・キャリア) = 25% バイオレット - 25% スタンダード(バイオレット・キャリア) - 25% ヘテロ・ベージュ(バイオレット・キャリア) - 25% ベージュ/バイオレット Dihybrid(2遺伝子雑種).

バイオレット X ブラック・ベルベット(バイオレット・キャリア) = 25% バイオレット - 25% スタンダード(バイオレット・キャリア) - 25% ブラック・ベルベット(バイオレット・キャリア) - 25% ウルトラ・バイオレット

ウイルソン・ホワイト
X バイオレット = 50% ウイルソン・ホワイト(バイオレット・キャリア) - 50% スタンダード(バイオレット・キャリア)

他の呼び名:アフロ・バイオレット、ラベンダー、ライラック、サリバン・バイオレット

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チャコール(c)

発生日付:1956-1958(不詳)

原産:USA(カリフォルニア)

来歴:
純粋な劣性チャコールは1956-58年の間に主にカリフォルニアのいくつかの農場で現れました。突然変異体であるチャコールの初期の開発に参加した農場主は、Betty Broucke, Wes Olson, R. Somavia, W. Pohl, および T. Readyです。巻き毛のブラウン・チャコールはSakrison農場で1963-64年頃に現れましたが、そのオスは繁殖が遅い動物(一般に聞くチャコール・チンチラの危機です。私は何回か聞いた事があります)だということが判りました。

このチャコールの群れの表現型(外観)は全てわずかに変化しました。そのいくつかは素晴らしい密度を持ち、他は並外れた手触りの被毛をしていました。二つの変化が最初に生み出されました。すなわちダーク・ブラウン・グレーとライター(明るい)・グレーです。いくつかの外観はその毛皮から作られますが、チャコールの需要はわずかで、その毛皮に合うように作られた色の変化はいくぶん問題を含んでいました。

チャコールの毛皮の需要が乏しい事、繁殖が遅い事、遺伝学の知識の不足、遠縁交配のためにたくさんのチンチラが必要になる事等が原因で、劣性チャコールのチンチラは支持を失い、農場主はこの色の繁殖をやめたり、あるいはこの劣性チャコールを優性の(そしてより人気のある)「輝く黒」のエボニーと混ぜたりしました。

米国では「チャコール」と「エボニー」という用語は同じ意味で使われています。イギリス(およびヨーロッパの一部)では色として本当の劣性チャコールが紛れも無く今も存在しています。この二つの用語は関連のあるこの動物の異なる遺伝的体質を表す為に区別されています。

イギリスでは現存の劣性チャコールはBrouckeチャコールであると思われています。

外観/特質: チャコールの外観はチャコールから、チョコレート、ほぼ黒、の間で変化し、灰色がかった腹部あるいは灰色からブラウンの腹部を持っています。

基礎的な交配の結果:
チャコールは他の色と組み合わせて様々な結果を得ることができます。少しばかり例を示します。

チャコール X スタンダード = 100% スタンダード(チャコールのキャリア)

チャコール X ヘテロ・ベージュ(チャコールのキャリア) = 25% チャコール - 25% スタンダード(チャコールのキャリア)- 25% ヘテロ・ベージュ(チャコールのキャリア) - 25% パステル.

チャコール X ブラック・ベルベット(チャコールのキャリア) = 25% チャコール - 25% スタンダード(チャコールのキャリア) - 25% ブラック・ベルベット(チャコールのキャリア) - 25% Charblack

他の呼び名: 劣性チャコール・ブラウン、Brouckeチャコール
 

(c) この記事はClaire Davidsonによって書かれた記事を元にしたもので、許可なく改変したり複製してはいけません。

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チャコールのメス


より詳細な知識

チャコールに関するより詳細な情報については、以下のURLを訪問してください。http://www.davidson-chinchillas.co.uk
 

サファイア

発見日付: 1963年頃

農場/原産国: Merle Larsen, Indiana (USA).

来歴: サファイアは米国のインディアナのラーセン農場で最初に発見されました。1963年、最初のサファイアが生まれました。さらなる開発はそのうちにさらなるサファイアが生まれる事を意味し、農場主はたくさんの時間と努力を改良につぎ込みました。

彼らを繁殖する事により、彼らが単一の劣性の突然変異体である事がわかりました。また、この突然変異の原因になる遺伝子がノーマルのスタンダードの遺伝子に対して希釈効果を持つ事が明らかになりました。

外観/特質:青みがとても薄いスタンダードに似ています(通常とても良い明瞭さを持っています)。腹部は純白です。良い個体はとても魅力的ですが、丈夫で色つやの良いスタンダードとできるだけ交配する事による注意深い改良が必要である事については、やや弱い突然変異体であるという評価を受けています。

基礎的な交配の結果:サファイアは他の色と組み合わせて様々な結果を得ることができます。少しばかり例を示します。

サファイア
X スタンダード = 100% スタンダード (サファイアのキャリア)

サファイア
X ヘテロ・ベージュ(サファイア・キャリア) = 25% サファイア - 25% スタンダード (サファイア・キャリア) - 25% ヘテロ・ベージュ(サファイア・キャリア) - 25% ベージュ/サファイア Dihybrid(2遺伝子雑種)

サファイア X ブラック・ベルベット(サファイア・キャリア) = 25% サファイア - 25% スタンダード (サファイア・キャリア) - 25% ブラック・ベルベット(サファイア・キャリア) - 25% ロイヤル・ブルー

ウイルソン・ホワイト
X サファイア = 50% ウイルソン・ホワイト(サファイア・キャリア) - 50% スタンダード (サファイア・キャリア)

他の呼び名: Larsen Sapphire


ウェルマン劣性ベージュ(Wellman Recessive Beige)

発見日付: 1954年頃(不詳)

農場/原産国: Otto Wellman, Katonah,ニューヨーク州(USA).

来歴:  ベージュには多くのタイプがあります。ウェルマン・ベージュはただその内の一つに過ぎません。

最初のウェルマン・ベージュはスタンダードの両親
(明らかにキャリア)から生まれた仔達の中に生じました。それはオスでした。兄妹はスタンダードの外観をしたメスだけでした。共にやや病弱で誕生時に蘇生措置が必要でした。数ヶ月間の看護にもかかわらず、結局彼らは両方とも死に、子孫を残しませんでした。彼らのメス親も続いて死に、残ったのはオス親だけになりました。このオスはウェルマン農場でさらに8匹のメスと交配し、8回目の交尾により1956年にとうとうもう一匹のベージュのオスが生まれました。

一方、一匹のメスのベージュも
(血のつながりが濃くない)チンチラのペアをもう一つ作るためにのために生み出されました。そしてそのうちにこれらのオスとメスのベージュが交尾しました。こうして最後にはウェルマン・ベージュの最初の系統が作られました。

現在、イギリスには劣性ベージュはごくごくわずかしかいません。しかしながら、
(輸入されたヨーロッパの個体の中から)私は幸運にもそれを見つける事ができました。私には彼らのイギリスのショー・ベンチの上での将来(もしあったとしたら)に確信が持てません。現在の所彼らは相変わらず珍品です。

外観/特質: ウェルマン・ベージュは表現型において(前の記事で述べた)優性のタワー・ベージュとほとんど同じです。しかし黒っぽいブラウンの目をしているのがウェルマン・ベージュと優性ベージュ(ピンクまたはルビーの目)の主な違いです。被毛のタイプは長く密度があり、色が抜けたような(薄く染めたような)感じの砂のようなベージュの色をしています。

基礎的な交配の結果:劣性ベージュは他の色と組み合わせて様々な結果を得ることができます。少しばかり例を示します。

劣性ベージュ
X スタンダード = 100% スタンダード(ベージュ・キャリア)

劣性ベージュ X ブラック・ベルベット(ベージュ・キャリア) = 25% ベージュ - 25% スタンダード(ベージュ・キャリア) - 25% ブラック・ベルベット(ベージュ・キャリア) - 25% ブラウン・ベルベット

ウイルソン・ホワイト
X 劣性ベージュ = 50% ウイルソン・ホワイト(ベージュ・キャリア) - 50% スタンダード(ベージュ・キャリア)

他の呼び名: 劣性ベージュ、ウェルマン・シャンペン

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眠っているチンチラの写真 (c) Dan Whetton
記事とその他の内容 (c) Debbie Cave