夏にチンチラ達を涼しくする事
※訳注:この記事は日本よりも冷涼なイギリスにおいて書かれたものです。
エアコン無しで夏を乗り切る方法が書かれていますが、日本ではエアコン無しで過ごすことはまず無理です。参考として読んでください。
野生のチンチラは荒れた土地に住めるように適応しました。そこでは夜と冬の温度が氷点のはるか下まで下がるかも知れません。
生まれつき薄明活動型/夜行性の生き物ですから、温度が上昇する日中は、極端な温度から身を守るために岩、大きな石、裂け目、瓦礫等の間で休んでいるのでしょう。
飼育下では、チンチラは既に持っていた密度の濃い被毛を改良する為に長年にわたって品種改良されました。絹のような、強くて断熱性のある毛皮が主な特徴である動物を作り出すためです。1つの毛嚢あたり60から80本の毛が生えていて、非常に断熱性のある、非水生ほ乳動物の毛皮の一つを作っています。
それゆえ、この事を全て記憶にとどめつつ、暑い夏の天気の間は、ペットのチンチラを涼しく快適な状態に保つための手段をとる事は賢明な事です。さもないとチンチラを苦しめ、死なせさえする結果となります。
暑い日には、チンチラを飼育している部屋や設備の温度は低くするか容認できる程度に維持するべきです。これはカーテンを閉めたままにすれば大丈夫です。屋外の設備の場合は温室ペンキを使って窓を全て上塗りすれば日光の多くを反射できます。屋外の小屋や設備は屋根を白く塗っていくらか熱を反射する助けにする事もできます。また第二の屋根を取り付けて太陽の熱のほぼ全てを反射する事もできます。
十分な空気の循環と換気は不可欠で、卓上扇風機はその助けになります。しかし直接ケージに向けるべきではありません。
私を含めて、多くのチンチラ・ブリーダーは施設の温度を涼しく保つ為にエアコン(蒸発冷却ではないもの)を使っています。これは非常に効果があり強く奨められる物です。
しかしながら、これは1匹か2匹のチンチラしか飼っていない平均的なチンチラ飼いの人にはやや高価なオプションかも知れません。しかし、他の解決策があります。
安い陶器や素焼きのタイルは園芸施設とDIY店から購入できます。これを冷蔵庫か冷凍庫に入れて、その後でチンチラのケージの周りに置く事ができます。ジャムの空き瓶に水を満たして凍らせた物もチンチラが座ったり近づく事ができる涼しい場所を提供するでしょう。
実際、この方法では無毒で噛まれない物は何でも使えます。しかし保護のために金属製のビスケット缶の中に入れない限り、プラスティックのクール・ブロックを使うのは奨めません。
冷凍庫から取り出したばかりの物は使う前に拭って「霜」を全て取り除くべきです。非常に冷やされた表面と皮膚が接触する事による冷凍やけどを防ぐ為です(動物も人も)。
この暑い天候の間には、ストレスをかけたりチンチラの心拍数を上げそうな事は全て避けるべきです。これには運動と輸送のストレス(これは最近ではカーエアコンの使用で制限できる物ではありますが)の両方が含まれます。砂浴びでさえその日のより涼しい時間帯に留めるべきです(有用なヒントは砂浴び容器をしばらく冷蔵庫に入れる事です。これでチンチラは冷えた砂を浴びる事ができます)。
チンチラをケージの外で運動させる場合も一日の涼しい時間帯に制限すべきです。そして運動時間を通常よりかなり短くするべきです。非常に暑い日々には過熱を防ぐため運動を完全に制限すべきです。
また不必要な旅行は全て、そして獣医へ行く為の外出でさえ、できるなら涼しい早朝か夕方の時間帯に留めるべきです。
言うまでもなく、チンチラのケージは直射日光を浴びる窓の側に置くべきではありません。また暑い温室に置いておくべきではありません。暑い日に日光を楽しませようと日当たりの良いテラスにチンチラのケージを置いてもいけません(はい、残念ながら、私はこの出来事を致命的な結果と共に聞きました)。
熱射病はきわめて速く起こり、もし処置が講じられなければ、チンチラは昏睡状態に陥り、死ぬ事もあります。
ここにその徴候を見つけるためのいくつかの有用なコツと緊急時にどのように対応すべきかを示します。
過熱の徴候
• 耳が真っ赤になります(毛細血管が拡大するため)。
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チンチラは暑い盛りには側部を下にして横になる傾向がありますが、何かあれば常に反応します。横たわっているチンチラが反応しない場合はすぐにチェックすべきです。
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呼吸が浅く頻繁になります。
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重症の場合、チンチラは意識を失い、持ち上げても体に力がなくだらりとしています。または痙攣しているかも知れません。

応急処置
チンチラの過熱がひどくなった場合、最後の手段として以下の事を試す事ができます。
• 体の芯の温度を下げる為に、チンチラを微温の(冷たくない)水に首まで浸けてください。
チンチラが意識を回復してよりしっかりしてきた場合は水からあげてタオルでくるみ、余分な水をいくらか除き、衝撃とストレスを克服する為に邪魔が最小限になる安全で涼しく暗い場所にチンチラを留めてください。
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いくらかの水分補給用飲料(例:Diaoralyte。薬局から入手可能。指示に従って混合します)をシリンジでも給水器からでも与えても構いません。しかしチンチラに飲む事を強制しないでください。より一層のストレスになるだけです。
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(獣医にみせるために)ストレスの多い外出を敢えて行う前に電話で獣医の助言を求めてください。
不安定な天候のせいで、私たちはたびたびあれこれと窮地に陥ります。それゆえ、チンチラ飼いにとっては天気予報に注意して突然で予期しない「熱波」に備える事はよい考えです。
多くの事と同様に、予防はどんな治療よりもはるかに優れています。暑い夏の日々にはチンチラをできるだけ静かで涼しい環境に置く事で非常事態の発生が防げるでしょう。


眠っているチンチラの写真
(c) Dan Whetton
記事とその他の内容
(c) Debbie Cave